島崎藤村 『夜明け前』 [Gemini]
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島崎藤村 『夜明け前』
「申し上げます。明後二十三日には堺の妙国寺…
「へえ、君はなかなかよく話す。」…
「徳川慶喜はただただ謹慎の意を表していると…
「いやらし、いやらし」…
「暮田さん、あなたからもお願いしてください…
「どうも驚きましたね。」…
「御誂、伊勢久」…
「暮田さん、今度わたしは京都に出て来て見て…
「暮田さん、ここまで送って来ていただけばた…
「偽役のかたとはさらに存ぜず、献金なぞいた…
「おれは葵の紋を見ても、涙がこぼれて来るよ…
「半蔵さん、これはなんという事です。」…
「景蔵さん、東山道軍の執事から尾州藩の重職…
「半蔵さん、今度という今度はわたしも弱った…
「ただいま。」…
「まあ、よかった」…
「お父さん、そのことでしたら。」…
「粂さま、お前さまは和宮様の御通行の時のこ…
「あなた、正己も大きくなりましたろうね。あ…
「どれ、わたしにも踏ませて。」…
「おれもこうしちゃいられないような気がする…
「宗太さま、お前さまはどこで岩倉様を拝まっ…
「時に、本陣の御主人、拙者は途次仕置場のこ…
「あなたも一つお受けください。」…
「相良惣三もえらいことになりましたよ。」…
「お民、香蔵さんは中津川へお帰りになるばか…
「さあ、どうぞ、冷めないうちに召し上がって…
「半蔵、江戸のお城はこの十一日に明け渡しに…
「お父さん、ここに神谷八郎右衛門とあります…
「半蔵、」…
「そう言えば、半蔵、こないだ金兵衛さんが見…
「あなたがたは今、京都からお帰り。それは、…
「この尾州領に一揆が起こったなんて今までわ…
「馬籠からは、伏見屋の伊之助さんがすぐさま…
「そうでしょうなあ。何から手をつけていいか…
「半蔵さまのお供もいいが、ときどきおれは閉…
「いや、はや、」…
「いや、こんなにわたしも長くなるつもりじゃ…
「半蔵さんの留守に一番困ったことは――例の…
「旦那、それはおれの口から言えん。」…
「そんなら言うが、今は地方のものが騒ぎ立て…
「どうでしょう、伊之助さん、こんなところで…
「もうすこし、あたりまえということが大切に…
「長くお世話になった旦那様に、金でお別れを…
「でも、妙なものですね。ちょうどおとなのや…
「まあ、座蒲団でも敷いてください。ここは会…
「さすがに、会津は最後までやった。」…
「お母さん、いよいよ問屋も御廃止ということ…
「ごらんな。」…
「どうも心が騒いでしかたがない。」…
「まあ、おれのような昔者には、今の世の中の…
「いや、こういうことになって来るわい。今ま…
「お霜婆。」…
「半蔵さん、飛脚ですか。」…
「どうだ、お民。おれに似合うか。」…
「お民、お前のところじゃ、上段の間を何に使…
「なにしろ、うちじゃあのとおり夢中でしょう…
「いや、変わるはずですね。」…
「お民さん、まだお粂の御祝言までには間もあ…
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