GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 島崎藤村 『夜明け前』
現代語化
「……」
「半蔵、本陣とか庄屋はどうなるんだ？」
「それでなんですけど、本陣、庄屋、それに組頭だけは、当分の間はこれまで通りだって沙汰がありました。でも『当分の間』ってことは、改革の波がそこまで押し寄せてくる可能性があるってことですよね。」
「しかし、今日は親父さんもお疲れたでしょう。ちょっと横になって休んだらどうですか。」
「それいいね。夢中になって喋り過ぎちゃったよ。」
「じゃ、そうするか。最近じゃ夜からずっと寝てばっかだよ。お前も俺の影響かな、俺が横になれば、お前も横になる。」
原文 (会話文抽出)
「いや、こういうことになって来るわい。今までおれも黙って見てたが、あの参覲交代が御廃止になったと聞いた時に、おれはもうあることに打つかったよ。」
「……」
「半蔵、本陣や庄屋はどうなろう。」
「それがです、本陣、庄屋、それに組頭だけは、当分これまでどおりという御沙汰がありました。それも当分と言うんですから、改革はそこまで及んで行くかもしれません。」
「しかし、きょうはお父さんもお疲れでしょう。すこし横にでもおなりなすったら。」
「それがいい。そう話に身が入っちゃ、えらい。」
「じゃ、そうするか。この節は宵から寝てばかりさ。おまんもおれにかぶれたと見えて、おれが横になれば、あれも横になる。」