島崎藤村 『夜明け前』 「暮田さん、ここまで送って来ていただけばた…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 島崎藤村 『夜明け前』

現代語化

「暮田さん、ここまで送ってくれれば十分ですよ。明日は朝早いんで。大津経由で、木曾街道の方に行きます。ここで別れましょう」
「もうちょっと一緒に行こうよ」
「暮田さん、沢家には何か連絡行くんですかね。東山道周りの鎮撫総督も大変そうみたいですね」
「どうも、そうらしいな」
「あそこっていろんな藩があるから。中には、佐幕に頑張ってるのもあるみたいだし」
「これから木曾街道を下って行ったら、大垣あたりで総督一行に追いつくかもよ」
「さあ」
「中津川の浅見さんにはよろしく伝えてね。あと、馬籠峠通ったら、あそこの青山半蔵んちにも声かけて行って」

原文 (会話文抽出)

「暮田さん、ここまで送って来ていただけばたくさんです。あすの朝はわたしも早く立ちます。大津経由で、木曾街道の方に向かいます。ここでお別れとしましょう。」
「まあもうすこし一緒に行こう。」
「どうでしょう、暮田さん、沢家のお邸の方へは何か報告が来るんでしょうか。東山道回りの鎮撫総督も行き悩んでいるようですね。」
「どうも、そうらしい。」
「あれで美濃にはいろいろな藩がありますからね。中には、佐幕でがんばってるところもありますからね。」
「これから君の足で木曾街道を下って行ったら、大垣あたりで総督の一行に追いつきゃしないか。」
「さあ」
「中津川の浅見君にはよろしく言ってくれたまえ。それから、君が馬籠峠を通ったら、あそこの青山半蔵の家へも声をかけて行ってもらいたい。」


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