島崎藤村 『夜明け前』 「半蔵、江戸のお城はこの十一日に明け渡しに…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 島崎藤村 『夜明け前』

現代語化

「半蔵、江戸城は11日に明け渡されたのかい」
「そうですよ」
「なんでも、東征軍が江戸に入ったのが先月の下旬ですから、ちょうど桜の満開の頃だったそうです。屋敷屋敷に兵隊が入って、散った花の上に大砲を引き込んで――無粋なことだったでしょうね」
「まあ、俺みたいな老いぼれにはどうでもいいことです」

原文 (会話文抽出)

「半蔵、江戸のお城はこの十一日に明け渡しになったのかい。」
「そうですよ。」
「なんでも、東征軍が江戸へはいったのは先月の下旬ですから、ちょうどさくらのまっ盛りのころだったと言いますよ。屋敷屋敷へは兵隊が入り込む、落ちた花の上へは大砲をひき込む――殺風景なものでしたろうね。」
「まあ、おれのような昔者にはなんとも言って見ようもない。」


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