島崎藤村 『夜明け前』 「へえ、君はなかなかよく話す。」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 島崎藤村 『夜明け前』

現代語化

「お*", お前って日本語上手じゃん」
「ありがとうございます」
「下手な日本人よりよっぽど上手だよ」
「そんなこと"ないですよ」
「誰から日本語習ったの?」
「俺?昔、函館に住んでた時"です。函館奉行の偉い人に、喜多村瑞見って人がいて、その人に教わりました。その頃俺は函館領事館で働いてたし。そう、あの喜多村さんが俺の先生"なんです。面白い話"ばっかりする人だったし、昔の中国の本とかにも詳しいし、もともと医者だから医学とか薬草とかにも詳しい人"でした。俺はあの人"にフランス語教えたりして、あの人は俺"に日本語教えてくれた"んです。あの頃、喜多村さんも若かったし、俺もまだ……」
「喜多村瑞見?聞いたことあるな。幕府の使いでフランスに行った喜多村だっけ?」
「そう、そう。その人"です」

原文 (会話文抽出)

「へえ、君はなかなかよく話す。」
「どういたしまして。」
「へたな日本人は、かないませんよ。」
「それこそ御冗談でしょう。」
「だれから君はそんな日本語をお習いでしたか。」
「わたしですか。蝦夷の方にいた時分でした。函館奉行の組頭に、喜多村瑞見という人がありまして、あの人につきました。その時分、わたしは函館領事館に勤めていましたから。そうです、あの喜多村さんがわたしの教師です。なかなか話のおもしろい人でした。漢籍にもくわしいし、それに元は医者ですから、医学と薬草学の知識のある人でした。わたしはあの人にフランス語を教える、あの人はわたしに日本語を教えてくれました。あの時分は、喜多村さんも若かったし、わたしもまだ……」
「喜多村瑞見と言えば、聞いたことがある。幕府の使節でフランスの方へ行ってるあの喜多村じゃありませんか。」
「そうです。その喜多村さんです。」


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