筆順

筆順(書き順)が反射的に分かっていることは、字の全体が明確に分かっていることと同義である。

そして、字の全体が明確に分かってこそ、字は美しく書ける。加えて、字に趣向をこらし、表現ができる。

そして、筆順は流れであり、動的な情報である。例えば、(極端に)崩した字を解する時に筆順の知識は有効である。

文化基盤としてのAKB48

AKB48ならびに姉妹グループは、主として秋元康氏と総勢数百人のメンバーによってなし得た「文化『基盤』」である。

文化基盤たる理由は、ファティック(phatic)の話題として適しているからである。

ファティックとは、「どうでもいいような会話をつづけながら、人と人をつなぎ合わせる行為のことである。言語技術が家屋だとしたら、ファティックは土台のような位置になる。土台があれば、その延長のふるまいとして質問できる。」―― 猪瀬 直樹 : 言葉の力 – 「作家の視点」で国をつくる (中公新書ラクレ, 2011) p.80.

その総勢数百人というメンバー数は、ファンの流動性を高め、さらにファンの参入・脱退を容易にしている。その結果、AKB48ならびに姉妹グループの話題は、摩擦を生じさせにくく、ファティックの話題になり、そして、人と人を結ぶのである。

「巨神兵東京に現わる 劇場版」鑑賞メモ

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」と同時上映された「巨神兵東京に現わる 劇場版」を 2012年11月18日に見てきました。

巨神兵が放つビームの密度に、大東亜戦争における都市爆撃(焼夷弾絨毯爆撃)の姿を見た。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』/『巨神兵東京に現わる 劇場版』 劇場用パンフレット p.V.

創造の神は七日間でこの世界を創ったらしい。
僕たちだってこの世にいろんなものを作ってきた。
こんなふうに一瞬にしていろいろ壊されてくように見えるけど、
たぶん壊すほうだって同じくらい時間がかかるに違いない。
炎が世界を壊すのに七日間かかるなら、それだけ逃げるチャンスもある。
逃げろ。生き延びろ。新しい世界を自分で創ればいいんだ。

小学生のときの国語の教科書に載っていた、宮大工による「樹齢○○年の木で作った建物は、○○年もつ」という話を思い出した。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」鑑賞メモ

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を 2012年11月18日に見てきました。

結論

知を集めよ。

自分以外にもう一人ではダメだ。もっと多くの人の知を集めよ。

その他

「コネメガネ、援護!」…「仰せのとおりに、お姫様!」

二重反転フライホイールに萌えた。

マヤちゃんの、口が悪くなっている。

敵の動きが立体的だと、敵は本気。

パロディーいっぱい。「ナディア」がいっぱい (ネモ船長がいる)。

「エヴァ」は聖書や精神分析学の言葉を多用し、映像手法でも過去の映画などからの「引用」が数多く指摘された。しかし、庵野監督は「これだけ情報があふれている時代に、オリジナルなんてどこにあるのか。様々なものからイメージをとりこんで、それをどこまで広げて再構築するか、なんですよ」  ( 朝日新聞 1997/ 7/24 夕刊 より)

アスカが実に頼みになる。TVアニメ版のような精神崩壊をしていなくて、大いに安心。

冬月: 世界を壊すことは造作もないが、再構成することは困難だ。世界は不可逆なものだから。

それを槍2本で成し遂げようとしたのが、カヲルとシンジだった。

「さりとては」の者は

「さりとては」の者は、平均への回帰によって刈られ、現実に適応し、強化されるのである。

TVアニメ版「新世紀エヴァンゲリオン」で主人公・碇シンジは、居場所を見つけ、「逃げてもいい」という結論を得た。それは、人から人間への変化、即ち You(単数)からYou(複数)への変化であった。

人は成熟するにつれ、自分ではどうにもできないことについて、特定から一般になる。一方、自分の意思が反映できることについては、一般から特定になる。

一般のほうが、特定よりエネルギーが高いために、エネルギーの流れが生じ、そのなかで自己組織化により散逸構造が作られる。また、意思によっても構造は作られる。

そのようにして、新たな構造が作られるのだ。

補足:
本文章の着想の原点は、伏見 つかさ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈11〉」 である。

関連ツイート:

言語による責任分割

言語が、責任を分割する。Aの言語による意思表明を、Bは確認し、その意思表明をAが反故した責任を、Bは(公的には)負わない。

責任の分割によって、他者との適切な距離が作られる。

新世紀エヴァンゲリオンセリフ集 第参話「鳴らない、電話」

大人になるってことは、近づいたり離れたりを繰り返して、お互いが余り傷つかずにすむ距離を見付け出す、ってことに。

メアリー・チューダーとメアリー・スチュアート

メアリー・チューダー

メアリー1世 (イングランド女王) – Wikipedia [2012年9月29日 (土) 18:10‎ の版]

メアリ1世(Mary I, Mary Tudor,1516年2月18日 – 1558年11月17日)は、イングランドとアイルランドの女王(在位:1553年7月19日 – 1558年11月17日)

エリザベス1世の姉。プロテスタントに弾圧を加え、ブラッディ・メアリーと呼ばれる。

メアリー・スチュアート

メアリー (スコットランド女王) – Wikipedia [2012年8月30日 (木) 07:57‎ の版]

メアリー(Mary Stuart, 1542年12月8日 – 1587年2月8日(グレゴリオ暦2月18日))は、スコットランド女王(在位:1542年12月14日 – 1567年7月24日)。

エリザベス1世暗殺未遂事件により、処刑。この処刑がアルマダ海戦につながる。

イングランド王

メアリー1世 1553-1558

フィリップ (フェリペ2世 (スペイン王))1554-1558 メアリー1世の夫

エリザベス1世 1558-1603

ジェームズ1世 1603-1625 (メアリー・スチュアートの子)

系譜

"ス王"は、スコットランド王を表す)

          ヘンリー7世
    ┏━━━━━━━━┻━━┓
マーガレット・テューダー  ヘンリー8世
    ┃        ┏━━┻━━━┓
ス王・ジェームズ5世  メアリー1世  エリザベス1世
    ┃
ス王・メアリー
    ┃
ジェームズ1世(ス王・ジェームズ6世)

(テューダー朝 – Wikipediaを参考)

メアリーの処刑、アルマダ海戦、そしてヴェストファーレン会議

アニメ作品「境界線上のホライゾンII」では、メアリーの処刑、アルマダ海戦をヴェストファーレン会議につながるものとして描いている。

これらは、史実の八十年戦争においてつながる。

ヴェストファーレン条約(1648年、ウエストファリア条約とも呼ばれる)は、八十年戦争(1568-1648。オランダ独立戦争とも呼ばれる)を終結させた。ヴェストファーレン条約では、以前はハプスブルク朝スペイン領であったオランダ(ネーデルラント連邦共和国)の独立が承認された。

八十年戦争のなかの英西戦争(1585-1604)のなかに、アルマダ海戦(1588年)がある。

メアリー・ステュアート(元スコットランド女王にして、元フランス王妃)の処刑(1587年)が、アルマダ海戦(1588年)につながる。

イングランド(女王エリザベス1世)及びオランダは、プロテスタント。メアリー・ステュアート及びハプスブルク朝スペインは、カトリック。両者の対立は、宗教を背景としていた。

なお、一般にヴェストファーレン条約は、三十年戦争(1618-1648)を終結させた条約として知られる。

三十年戦争は、オランダ独立に絡む八十年戦争に比べ期間は短いが、より多くの国、より多くの目的が絡む戦争であった。

「ニア・イズ・ベター」「Think locally」

橋下 徹・堺屋 太一 : 体制維新――大阪都 (文春新書, 2011) p.39.

アメリカやヨーロッパで生まれた「ニア・イズ・ベター」という思想が、日本にも必要なのです。身近なところで決めたほうがよい、という考えです。

石倉 洋子 : 戦略シフト (東洋経済新報社, 2009) p.253.

Act Globally と Think Locally

関連:
「ニア・イズ・ベター」「Think locally」は、『地理』にあたる。