価値は消費されて生存と文化を生む

経済は文化のしもべである *1。

労働力は消費されて価値を生むが *2、
価値は消費されて生存と文化を生む。

*1 私は、JR九州の車両デザインで知られる水戸岡 鋭治 氏の著作で、この言葉を知った。一般には、ベネッセコーポレーションの福武 總一郎 氏の言葉として知られている。

*2 カール・マルクスの“労働価値説”。

文化に関する考察

文化 – Wikipedia [2015年1月22日 (木) 04:10‎の版]

広く民族学で使われる文化、あるいは文明の定義とは、知識、信仰、芸術、道徳、法律、慣行、その他、人が社会の成員として獲得した能力や習慣を含むところの複合された総体のことである
— エドワード・タイラー、Primitive culture[4]

文化は、社会に関わる。

文化的であるとは、社会的分量が多いことである。即ち、社会を構成する集団において帰納的な情報量(:物体も含め)が多いことである。

文化の度合いは、社会の深さ、社会が認識・関係する世界の広さ、情報の共有・活用具合、の積(掛け算の答え)を示す。

(以下の記述は、総合的な捉え方である:)

文化的社会は、複雑であってもよいところは複雑性に富んでいる(:深さと広さ)。そして、広い世界を認識できており、広い世界と関係し、その関係に対する制御ができている。

文化的生産物は、それに関する認識が社会に共有され、帰納的な情報になっている。同時に、文化的生産物は、世界の模型であり、社会が認識・関係する世界に、広さを与える。

阪神・淡路大震災における死因・火災原因

阪神・淡路大震災から20年。震災から学び、未来に備える – Yahoo! JAPAN

● 亡くなった方の死因は、77%が窒息と圧死。熱死や熱傷は 9%。

原因が判明した火災発生件数のうち、6割 [*] が通電火災といわれています。停電のあと、電気が復旧する時に火の元になる危険があります。避難する時はブレーカーの遮断を徹底し、通電火災を防ぎましょう。

  * 原因が判明した火災 139 件中の 85 件 (火災の全件数は、285 件)。

社会が持続的に発展するために

社会が持続的に発展するためには、累積性が必要である。

累積性があるためには、社会に慣性が必要である。

慣性があるためには、致命的・破壊的な急進が起こらないよう、民の気持ちの淀み具合が小さくなくてはならない。

● 民が安全・安心でないといけない。

軍事・国防、警察・司法、食糧・エネルギー・社会保障 などである。

● 民の脳への適度な負荷がなくてはならない。

教養と芸術と娯楽である。

● 停滞があってはならない。

停滞は、投資の減退に起因する。

(投資)=(余剰金)×(投資意欲) である。

 ・余剰金を有むための一つの手段が、無駄の排除(仕事の最適配分、生産と消費の適合 など)である。

 ・投資意欲を有むための一つの手段が、技術の発展である。