「メロス島対話」の冒頭

春秋. 日本経済新聞, 2025/ 4/18, 朝刊, 1面.

ウクライナのゼレンスキー大統領がホワイトハウスで「あなたにはカードがない」と、米国の正副大統領から威嚇されたのは2月末。以来何かにつけ古代ギリシャの歴史家ツキディデスの「戦史」第5巻、古来、有名な「メロス島対話」の冒頭場面が頭に浮かんでくる。

▼スパルタとのペロポネソス戦争のさなか、島の征服に乗り出した強者アテナイが交渉の糸口を探るメロス人に言い放つ。「正義か否かは彼我の勢力伯仲のとき定めがつくもの。強者と弱者の間では、強きがいかに大をなし得、弱きがいかに小なる譲歩をもって脱し得るか、その可能性しか問題となり得ない」(久保正彰訳)

疾走は、第三者的感覚では、不快適感を持つ

疾走は、第三者的感覚では、不快適感を持つ。

スキーでアイスバーンの雪路を攻めるのは、快感である。

しかし、スキー板がビビり、脚に伝わる振動は、第三者的には不快適である。しかし、雪路を攻める一人称は、快を感じるのである。

通勤新幹線

土浦ニューウェイ(筑波研究学園都市新交通システム)について(その3): 骨まで大洋ファンby革洋同

 第二の柱である東京周辺の都市交通対策の構想では、東京を中心に放射状の通勤新幹線5本(このうち1本は東北新幹線の宇都宮付近までの線で兼用)を建設する。最高時速は160キロ、駅間距離は30キロ以上、車両は現在の新幹線より1両あたり50人多い6人掛け25列、150人乗りで、原則として全員が座れるようにする。1線1時間あたりの輸送量は3万6000人で、100キロ以内の首都圏に住む人は50分足らずで都心に出られることになる。

 路線は、東京から千葉県の新東京国際空港付近(50キロ)に至るもの、東京から茨城県の中央部(100キロ)、東京から群馬県の南部(100キロ)、東京から神奈川県の湘南地区(70キロ)に至るものと、前記東北新幹線兼用の5つ。

「R」1966年11月号「10年後の国鉄 -鉄道網整備の基本構想-」21頁から引用

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