国民を強化した時、国家は強化されるか

国民を強化した時、国家は強化されるか、それとも弱体化されるか。

(1)義務と権利の視点

総じて、国民が義務を果たす(、そして権利を投資・活用する)主体であるならば、国民を強化した時、国家は強化される。

総じて、国民が権利を浪費する主体であるならば、国民を強化した時、国家は弱体化される。

(2)事業効率の視点

総じて、社会における事業の運営が、国家よりも、国民により実施される方が効率的であるならば、国民を強化した時、国家は強化される。

総じて、社会における事業の運営が、国民よりも、国家により実施される方が効率的であるならば、国民を強化した時、国家は弱体化される。

日本神話に学ぶ、起きてしまった大難への対処法

2012年 2月20日、私は、「篠田麻里子を勝手に心配し3月11日のネット上での作法を考える:夕刊ガジェット通信」に対して、

  「麻里子さまが解決されるのか、3月11日の言論というものを。麻里子さまが364日だった日本の一年を365日にされるのか。1/365天照、いやアメノウズメか。芸能の神格とは、こういうことなのか。」

というコメントをつけた。

補足すると、東日本大震災が発生した 3月11日は、AKB48の篠田 麻里子 女史の誕生日でもある。

アメノウズメ(天宇受賣命、天鈿女命)とは、日本神話における芸能の神である。「天岩戸」において、踊りによって八百万の神々を笑わせ、天岩戸に引き篭った天照大神の関心を惹くことによって、天照大神に内から岩戸を開けさせた。

震災から2年がたった 2013年 3月11日、改めて、「天岩戸」神話を復習して、起きてしまった大難への対処法を見いだした。

即ち、

  知恵のもとに、あらゆる能力・機能それぞれをもつ主体が連携し、行動して、対処せよ

である。

天岩戸 – Wikipedia [2013年3月11日 (月) 23:28 の版]

古事記

… 天照大神はスサノヲに怒り、天岩戸に引き篭った。高天原も葦原中国も闇となり、さまざまな禍(まが)が発生した

そこで、八百万の神々が天の安河の川原に集まり、対応を相談した。思金神の案により、さまざまな儀式をおこなった。常世の長鳴鳥(鶏)を集めて鳴かせた。
鍛冶師の天津麻羅を探し、伊斯許理度売命に、天の安河の川上にある岩と鉱山の鉄とで、八咫鏡(やたのかがみ)を作らせた。玉祖命に八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠(八尺瓊勾玉・やさかにのまがたま)を作らせた。
天児屋命と太玉命を呼び、雄鹿の肩の骨とははかの木で占い(太占)をさせた。賢木(さかき)を根ごと掘り起こし、枝に八尺瓊勾玉と八咫鏡と布帛をかけ、フトダマが御幣として奉げ持った。アメノコヤネが祝詞(のりと)を唱え、天手力雄神が岩戸の脇に隠れて立った。
天宇受賣命が岩戸の前に桶を伏せて踏み鳴らし、神憑りして胸をさらけ出し、裳の紐を陰部までおし下げて踊った。すると、高天原が鳴り轟くように八百万の神が一斉に笑った

これを聞いた天照大神は訝しんで天岩戸の扉を少し開け、「自分が岩戸に篭って闇になっているのに、なぜ、天宇受賣命は楽しそうに舞い、八百万の神は笑っているのか」と問うた。
アメノウズメが「貴方様より貴い神が表れたので、喜んでいるのです」というと、天児屋命と太玉命が天照大神に鏡を差し出した。鏡に写る自分の姿をその貴い神だと思った天照大神が、その姿をもっとよくみようと岩戸をさらに開けると、隠れていたアメノタヂカラオがその手を取って岩戸の外へ引きずり出した。
すぐにフトダマが注連縄を岩戸の入口に張り、「もうこれより中に入らないで下さい」といった。こうして天照大神が岩戸の外に出てくると、高天原も葦原中国も明るくなった

「天岩戸」神話は、知恵の神・思金神のもとに、神々が連携した一大プロジェクトであったのだ:

「真」ではなく「善」を求める

私が今、生産・探求を求められているのは、普遍的な「真」ではなく、属人的で恣意的な正義、即ち、個人的な「善」である。

そのために必要な教養は、科学ではなくて、哲学である。即ち、理論哲学(科学を除く)および実践哲学である。

この時、知は、「正しい答えという意味での 「知」 ではなく、答えがわからない問題の答えを何とか知ろうとする努力という意味での 「知」 」として新たに定義される。これにより、知は放棄されない。泥の中(マドリングスルー)において現実に存在するものとして、現実的な価値をもつ。

AKB峯岸みなみ嬢丸刈り問題の一側面

AKB48・峯岸みなみ嬢の丸刈り映像が海外にまで知られた際に浮かび上がった一つ問題点は、日本のおいて、女性の丸刈りを説明する文章や映像表現 *1 がない(知られていない、共有されていない)ことであろう。

*1: 欧州における、「さばかれるジャンヌ」(フランスの無声映画, 1928)や、ロバート・キャパによるフランス解放の報道写真。

参考: 女性の丸刈りを映す2つの異様な写真–AKB48峯岸みなみ、ロバート・キャパ : アゴラ – ライブドアブログ

第2次世界大戦欧州戦線における周辺領域の意味合い

マイケル・ケリガン=著, 石津 朋之=監訳, 餅井 雅大=訳: 第二次世界大戦秘録 幻の作戦・兵器 1939-45 (創元社, 2013) を参考に、戦場になり得た周辺領域がもっていた意味合いを書く:

・アイルランド・アイスランド: 英本土攻防

・スウェーデン: 鉄鉱石、油田
(スウェーデンは中立。他の北欧諸国は、ノルウェー: ドイツ占領下。フィンランド: ソ連と交戦《冬戦争(第1次ソ芬戦争)》)

アゾレス諸島(大西洋上): ドイツにとっての米攻撃中継点

カーボベルデ諸島 (アフリカ、セネガル沖): スエズ運河封鎖後のケープタウン航路支配

史実から言えば、上記は、戦場にはならなかった。ただし、英首相ウィンストン・チャーチルが間接的アプローチを志向したこともあり、周辺領域が戦場になった蓋然性はあると考えられる。

マイケル・ケリガン=著, 石津 朋之=監訳, 餅井 雅大=訳: 第二次世界大戦秘録 幻の作戦・兵器 1939-45 (創元社, 2013) p.15.

 イギリス、あるいは苦境にあったフランスが、人員と兵站という非常に大きな問題の解決策を見いだしたとしても、有事の際は常に周辺戦域と考えられてきた地域において、これほどまでに戦争努力を拡大することの正当性を与えることは困難であろう。チャーチルは戦後、自らの信奉する間接的アプローチに対するアメリカの態度に憤っていたことを明かしている。1942年、チャーチルは、ドイツに対する連合国のアプローチとして、フランス経由で直接叩くのではなく、ヨーロッパの「脆弱な下腹部」を突くことが賢明であると示唆していた。

思想的背景

寺島 実郎 : 読書人の部屋 産官学つなぐ都会の知的拠点. 日本経済新聞, 2013/ 2/ 3, 朝刊, 20面.

彼[:クーデンホーフ=カレルギー]の書いた『パン・ヨーロッパ』は今日のEU(欧州連合)につながる思想的背景となりました。

地図のゼンリンの話題から

2013/ 2/ 2放送の毎日放送「知っとこ」において、地図情報会社である株式会社ゼンリンの話題をしていた。

思ったこと:

(1) ゼンリンが多くの人手をかけて調べている情報(道幅、道路標識、建物の入り口方向など)を、行政は、各種届、申請書などの形で、以前から持っているはずだ。行政の情報力の凄さを感じた。また、それに匹敵しうる民間企業が存在することを感じた。

(2) 地図(カーナビ用地図)に含まれる情報量の多さは、地図が軍事情報であることを思い出させる。詳細で最新な地図があれば、その土地になじみがない人でも、迷いなく行動できる。これは、その土地の排他性を減らす。言い方を換えれば、外敵から守りにくくし、それと同時に、多くの人と交流しやすくし発展できるようにする。

地図情報の不特定多数による共有は、地図情報の秘匿以外の手段によって、外敵からその地域を適切に守った上において、社会的に受入れられる。地図情報の秘匿以外の手段とは、例えば、以下があるだろう:

 ・経済的な豊かさが行き渡ることによる、外敵の減少

 ・警察力の適切な稼働 (人間への最小限の干渉による、外敵の最大限の検出) 例えば、武器の所持規制及びその取り締まりによる、人を理由にしない外敵の検出・除去。

 ・入国審査の適切な徹底 (人間への最小限の干渉による、外敵の最大限の検出)

新たな切り口を提供する

2013/ 1/25 放送の、フジテレビ「アイアンシェフ」における、アイアンシェフ脇屋友詞による料理「牛タンとミモレットチーズのミルフィーユ」の試食の際の審査員コメント:

 松山ケンイチ: 食べたらやっぱり、ガツンとくるんですけれど、やっぱりその、どれも、なんかこう、突き刺さるものがない、というか。

 マッキー牧元: 味が、こう、角が丸いんですね。… バランスがいいですね。

 江崎 美惠子: ひとつのハーモニーでしょうね。

新たな切り口を提供する松山ケンイチのようなコメントをできる人間になりたい。

Wikipedia「清教徒革命」まとめ

清教徒革命 – Wikipedia [2012年12月31日 (月) 06:37‎ の版]を読んだまとめ:

・すさんだ貧困は急進を呼ぶ。※
・増税は議会が決める。
・議会は自殺するが、軍は自殺しない。
・議会が存在しない時には、執政者が必ず存在しなくてはならない。
・短時間に実現可能な手段は、大ナタすぎて、味方を敵にする。

 ※そして、急進は、政治の周波数バンドに比して、高周波すぎる。

書道の基本戦術

・重要な意味を持たない字は小さく書く。縦書きにおいては、垂直方向を潰して、字単独では横長に書く。画数が少ないひらがな・カタカナも、縦書きにおいては、垂直方向を潰して、字単独では横長に書く。

・右下に向かう最終画は、のびのびと書く。

・「夂」の左下に向かう2画は、異なるように書く。

・「口」の右下の角を、下に突き出すか、右に突き出すかを考える。「口」の下線が、その字の最終画の場合は下に突き出す。そうでない場合には、右に突き出す。