法は経験で且つ精神

「サイコパス」22話・完璧な世界

悪人を裁けず、人を守れない法律を、何でそうまでして守り通そうとするんだ? ――

法が人を守るんじゃない、人が法を守るんです。

これまで、悪を憎んで正しい生き方を探し求めてきた人々の思いが、その積み重ねが、法なんです。

それは、条文でもシステムでもない。

誰もが心の中に抱えてる、脆くて かけがえのない思いです。

怒りや憎しみの力に比べたら、どうしようもなく簡単に壊れてしまうものなんです。

だから、より良い世界を作ろうとした過去全ての人たちの祈りを、無意味にしてしまわないために、それは最後まで頑張って守り通さなきゃいけないんです。

諦めちゃいけないんです。

システムの運営に、未知の乱れを内在させる

システム化により既知の乱れが除かれた世界では、未知の乱れが既知の乱れに邪魔されないため、未知の乱れが支配的になりがちである。

これに対抗するため、システムの運営に、未知の乱れを内在させる。

発想の元:
「サイコパス」20話・正義の在処

存在感の重要性

インデペンデンス・デイ: リサージェンス」(2016) を DVD視聴した。

オデッセイ」(英語原題: The Martian, 2015) と同様に、ストーリーでは、米国と中国の協力により、偉大な事業が成し遂げられる。日本は、登場しない。

資金調達の都合や、興行収入をより多く得るためなのかもしれない。けれども、存在感の重要性を思い知った。

不二越の会長の発言からの思索

「NACHI」ブランドで知られる、富山県を拠点とする機械メーカー 不二越の会長の発言からの思索:

「富山県出身者は閉鎖的だから採用しない」で批判相次ぐ 不二越は「人材の多様性を確保したい」と釈明 | キャリコネニュース

(1) 土地柄の発現

人の性格に関する土地柄はある、と仮定する。これは、富山だけに限らない。日本全国、世界各地で、そうであろう。

『「○○」出身者は、「●●」である』と土地柄を記述するとする。

しかし、それは、「○○」出身者の平均(、あるいは「○○」出身者を集めたときに発生する性質)である。平均の人は存在しない。だから、「○○」出身の一人一人が「●●」であるとは言えない。

ここで問題になるのは、「○○」出身者だけで構成された集団が、どのような性質を持つのか、ということだ。
さらに、「○○」出身者だけで構成された集団が「○○」にいる場合、どのような性質を持つのか。

土地柄の存在に関する前述の仮定によれば、「●●」な性質が発生する傾向があると言える。その性質がよくないならば、それを防ぐ施策が必要である。

(2) 現在の世の中を作っているルールは、それ自体は強くない

機会の均等や、それを具体化した採用ルールは、現在の世の中を作っているけれども、それ自体は強くなく、「守る」人々の目がなければ脆弱である。

関連:
>世界は、一枚岩ではない。多層質だ

初出:
Facebook 2017/ 7/16

「アスロック米倉」を、我が国は、生まない、あるいはそれが力を持たないようにできるだろうか

北朝鮮の ICBM 実験成功の報に際して:

脅威に対して妄動する「アスロック米倉」を、我が国は、生まない、あるいはそれが力を持たないようにできるだろうか。

戦にあまりに不慣れな国民の民主主義国は、民主主義を維持し得るか。

参政権が兵役や戦時の増税の見返りであった歴史に照らすと、我が国の現在の民主主義は異質であろう。

特定の国と戦争状態に至っても、我が国は軍事に総力をあげることは得策ではない。それが、国際化した現代である。国民は、戦時に、平時の営みをしなければならない。そのような経験のない状況に、国民は生きなければならない。

初出:
Facebook 2017/ 7/ 4

陸上・沿海・外洋

・中国の欧州・中東・アフリカ接続ラインは、陸上的・沿海的、

・日本の欧州・中東(・アフリカ)接続ラインは、沿海的、
・日本の米国接続ラインは、外洋的、

である、と位置づけられる。

沿海地域は、海で隔絶されているようで、同時に海でつながっており、間欠的に大きな変化に晒される(政治的な不安定)。また、海上交易の大きな富が簡単に隣の島に移りうる(経済的な不安定)。

初出:
Facebook 2017/ 6/16

フィリピンは、要所であるとともに、地政学的に複雑で、隙を生みやすい

フィリピン南部・ミンダナオ島の都市を、ISに忠誠を誓う武装勢力が占拠した。

フィリピン・ミンダナオ島の武装勢力占拠、長期戦になる可能性も – BBCニュース

考えれば、フィリピンは、要所であるとともに、地政学的に複雑で、隙を生みやすいのである。

(1) フィリピンは、中国の「一帯一路」の「一路」・「真珠の首飾り戦略」と、日本の「自由と繁栄の弧」・「シーレーン」が、重なる地域で、且つ中国・日本に近い (ポテンシャル)。

(2) フィリピンは、南沙諸島問題で、中国と対峙している (既にある脅威)。

しかも、ミンダナオ島と南沙諸島は離れており、中国にとって南沙諸島問題での影響はない。逆に、フィリピンには対中国、対ISの二正面作戦を強いる。

初出:
Facebook 2017/ 6/16