「NACHI」ブランドで知られる、富山県を拠点とする機械メーカー 不二越の会長の発言からの思索:
「富山県出身者は閉鎖的だから採用しない」で批判相次ぐ 不二越は「人材の多様性を確保したい」と釈明 | キャリコネニュース
(1) 土地柄の発現
人の性格に関する土地柄はある、と仮定する。これは、富山だけに限らない。日本全国、世界各地で、そうであろう。
『「○○」出身者は、「●●」である』と土地柄を記述するとする。
しかし、それは、「○○」出身者の平均(、あるいは「○○」出身者を集めたときに発生する性質)である。平均の人は存在しない。だから、「○○」出身の一人一人が「●●」であるとは言えない。
ここで問題になるのは、「○○」出身者だけで構成された集団が、どのような性質を持つのか、ということだ。
さらに、「○○」出身者だけで構成された集団が「○○」にいる場合、どのような性質を持つのか。
土地柄の存在に関する前述の仮定によれば、「●●」な性質が発生する傾向があると言える。その性質がよくないならば、それを防ぐ施策が必要である。
(2) 現在の世の中を作っているルールは、それ自体は強くない
機会の均等や、それを具体化した採用ルールは、現在の世の中を作っているけれども、それ自体は強くなく、「守る」人々の目がなければ脆弱である。