アストリア砲撃

Astoria アストリア (オレゴン州) – Wikipedia

アメリカ大陸爆撃物語

伊25は地元の漁船のルートに従ってオレゴン州のコロンビア河河口の湾内にひそかに侵入。1942年6月21日、闇の中にそっと浮上すると、オレゴン州アストリア市周辺に対し14センチ砲が火を吹いた。

現在その地には以下のような記念碑が立てられている。
1942年6月21日、日本軍の伊25型潜水艦からコロンビア河の湾岸防衛施設に対し発砲された5.5インチ砲の弾丸17弾のひとつがここに着弾し爆発した。第二次大戦中、米本土の基地が敵国から受けた唯一の砲撃であり、「1812年の戦い」以来である。
On June 21,1942, a 5.5″ shell exploded here, one of 17 fired at Columbia River Harbor Defence installtions by Japanese submarine I-25. The only hostile shelling of a military base on the US mainland during World War II and the first since the War of 1812.

小林公平会長の尼崎のキリン系ホテル視察

(私の履歴書)磯崎功典(14) 尼崎のホテル 総支配人として率先垂範 宝塚ファン呼び込み飛躍. 日本経済新聞, 2025/ 5/15, 朝刊, 40面.

コスト削減は進んだが、大きな課題は週末3日間の稼働率が低いことだった。ビジネス需要を開拓した成果で平日の稼働率は7割を超えたが、週末は苦しいままだった。

目をつけたのが、尼崎駅からJR線ですぐの兵庫県宝塚駅にある宝塚歌劇。…いつも多くのファンで溢(あふ)れ、関東など遠方の方は近隣のホテルに宿泊しているはずだ。早速、観劇を兼ねてファンの親子などにヒアリングをかけた。「どこにお泊まりですか?」と尋ね、宿泊施設が足りず困っているという事実をつかんだ。

新大阪から宝塚に行くには、JR尼崎駅で乗り換えるのが早い。尼崎駅前にあるホテルの利便性をファンに伝えれば、週末の宿泊客は増えるはずだ。そんな仮説をもったが、どう知ってもらうか。

宝塚ファンは「歌劇」「宝塚GRAPH」といった、阪急電鉄グループが扱う雑誌を読んでいることを知った。広告を載せたいが、阪急もホテルをもっておりハードルは高そうだ。そんな時、宝塚歌劇団を運営する阪急電鉄会長の小林公平さんが我々のホテルに興味をもたれ、視察にみえることになった。

「チャンスは絶対に逃さない」と、運営の裏側まで全てご案内しノウハウも包み隠さず説明した。そして帰り際、宝塚雑誌に広告を載せてほしいと直談判。「あんた図々(ずうずう)しい人やな」とニヤっと笑いながら帰られたが、後日なんとOKの連絡が入った。これを機に、週末の稼働率が跳ね上がったのは言うまでもない。

角和夫さんの「こころの玉手箱」

2025年4月26日に、阪急阪神ホールディングスの前会長・角和夫さんが お亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。

角和夫さんの、2015年に日本経済新聞のコーナー「こころの玉手箱」に掲載された連載を紹介します:

阪急阪神ホールディングス社長 角和夫 (1) 雲雀丘花屋敷駅 – 日本経済新聞 (2015年9月28日)

阪急阪神 ホールディングス社長 角和夫 (2) 愛用54年、中学入学祝いの万年筆 – 日本経済新聞 (2015年9月29日)

阪急阪神ホールディングス社長 角和夫(3)囲碁の段位の免状 – 日本経済新聞 (2015年9月30日)

阪急阪神ホールディングス社長 角和夫(4)高校でバンド結成 夢中になったギター – 日本経済新聞 (2015年10月1日)

阪急阪神ホールディングス社長 角和夫(5)宝塚歌劇に提供した曲 – 日本経済新聞 (2015年10月2日)

「メロス島対話」の冒頭

春秋. 日本経済新聞, 2025/ 4/18, 朝刊, 1面.

ウクライナのゼレンスキー大統領がホワイトハウスで「あなたにはカードがない」と、米国の正副大統領から威嚇されたのは2月末。以来何かにつけ古代ギリシャの歴史家ツキディデスの「戦史」第5巻、古来、有名な「メロス島対話」の冒頭場面が頭に浮かんでくる。

▼スパルタとのペロポネソス戦争のさなか、島の征服に乗り出した強者アテナイが交渉の糸口を探るメロス人に言い放つ。「正義か否かは彼我の勢力伯仲のとき定めがつくもの。強者と弱者の間では、強きがいかに大をなし得、弱きがいかに小なる譲歩をもって脱し得るか、その可能性しか問題となり得ない」(久保正彰訳)

疾走は、第三者的感覚では、不快適感を持つ

疾走は、第三者的感覚では、不快適感を持つ。

スキーでアイスバーンの雪路を攻めるのは、快感である。

しかし、スキー板がビビり、脚に伝わる振動は、第三者的には不快適である。しかし、雪路を攻める一人称は、快を感じるのである。

通勤新幹線

土浦ニューウェイ(筑波研究学園都市新交通システム)について(その3): 骨まで大洋ファンby革洋同

 第二の柱である東京周辺の都市交通対策の構想では、東京を中心に放射状の通勤新幹線5本(このうち1本は東北新幹線の宇都宮付近までの線で兼用)を建設する。最高時速は160キロ、駅間距離は30キロ以上、車両は現在の新幹線より1両あたり50人多い6人掛け25列、150人乗りで、原則として全員が座れるようにする。1線1時間あたりの輸送量は3万6000人で、100キロ以内の首都圏に住む人は50分足らずで都心に出られることになる。

 路線は、東京から千葉県の新東京国際空港付近(50キロ)に至るもの、東京から茨城県の中央部(100キロ)、東京から群馬県の南部(100キロ)、東京から神奈川県の湘南地区(70キロ)に至るものと、前記東北新幹線兼用の5つ。

「R」1966年11月号「10年後の国鉄 -鉄道網整備の基本構想-」21頁から引用

「100km通勤が常識」になるはずだった? “限界状態”首都圏の救世主「通勤新幹線」6路線とは | 乗りものニュース

“TX級”高速新線があちこちに? 国鉄が何度も挑戦した「開発線」構想とは 「通勤新幹線」のなれの果て | 乗りものニュース
開発線

理屈の辻褄が合っていても、非常識はいかん

春秋. 日本経済新聞, 2025/3/26, 朝刊, 1面.

西武グループの創業者、堤康次郎氏は不動産業などで莫大な富を築いた。しかし死後、払うべき相続税がほぼゼロだとわかる。資産の多くが法人名義などになっていたためだ。遺族が納得する中、これでいいのかと疑問を覚えたのが康次郎氏の子の一人、清二氏だった。

▼辻井喬の筆名で記した回顧録「叙情と闘争」で振り返っている。故人と親しかった池田勇人首相に相談すると、言下に答えが返ってきた。「清二君、それは無理だよ、いくら理屈の辻褄(つじつま)が合っていても、非常識はいかん」。そのため相続税の対象となる個人資産をあえて作り、億単位の税金を納めるように提案したそうだ。

イーサン・モリック=著, 久保田 敦子=訳『これからのAI、正しい付き合い方と使い方 「共同知能」と共生するためのヒント』

購入: 2025/ 3/14 (単行本)