流通ルートは大事

ここでは、食糧の例。例えば、エネルギー、人材、知に、この事象を重ねあわせて、何か着想できないだろうか。

安藤百福 – Wikipedia (2012年2月1日 (水) 16:39 の版)

自伝『魔法のラーメン発明物語』等によれば、昭和20年代は深刻な食糧不足のため、アメリカ合衆国から送られた援助物資の小麦粉を用いた「粉食」(うどん、ラーメン、すいとん、ビスケット、パンなどの、様々な粉料理の総称)を厚生省が奨励していた。しかし結果論としてパン等が多いため、安藤は、東洋文化であるめん類をもっと奨励すべきだと厚生省課長に提案した。課長は、うどんやラーメンは量産技術が無く流通ルートも確立していないためやむなくパンが主体になっている実情を説明し、麺文化の振興には自ら研究してはどうかと奨めた。当時、安藤は既存事業から手を広げる余裕がなく、話が出たのみで終わったが、これが後にインスタントラーメン開発の契機になったという。

戦いの主役は、刀ではなく、槍であった。ということで、昨夜、数年ぶりに竹刀を握ってみた。そして、刀は、道具なんだろうな、と思った。実用兵器としては、あまりにリスキーだ。

扱う者に、常に自発的行動を求めるところが、道具であることを示唆する。そして、道具は、使いよう次第であり、専門職の証である。

ひとりの人間が元首の格を身につける過程

私見:

アメリカ大統領選挙戦、及びそれにおける支持活動とは、ある人間を元首として戴くという市民感覚の構築活動である。即ち、米国民個々の脳に「(次の)大統領=◯◯」という知識を、拒絶反応を乗り越えて浸透させる活動である。

その結果である集団幻想の中、新大統領が選出される。そして、大統領に就任し政務を執ることで、幻想は現実になる。

“幻想から現実”という奇蹟によって、ひとりの人間が元首の格を身につけるのである。

真であることを優先しすぎている

私の言(げん)は、真であることを優先しすぎている。

(1) それ故に、会話において伝えようとするイメージと言語表現が離れている。

例えば、パッと見で50個のビー玉がある場合、普通の人は「60個以下」と表現する(らしい)。

ビー玉は正確には62個あるかもしれず、「60個以下」という表現が真ではないかもしれない。しかし、伝えようとするイメージを表現できている。

対して、私は、「100個以下」だと表現する。これは絶対に真である。しかし、伝えようとするイメージを表現できていない。

(2) それ故に、論理表現に盲目的で、正確に記号論的に処理している。

例えば、会話に「Aについて」という言葉があれば、私の頭の中に「∩A」がセットされる。「∩¬A」な事柄に関する思考は、優先度を普通の人よりも極端に低く設定する。

国民を強化した時、国家は強化されるか

国民を強化した時、国家は強化されるか、それとも弱体化されるか。

(1)義務と権利の視点

総じて、国民が義務を果たす(、そして権利を投資・活用する)主体であるならば、国民を強化した時、国家は強化される。

総じて、国民が権利を浪費する主体であるならば、国民を強化した時、国家は弱体化される。

(2)事業効率の視点

総じて、社会における事業の運営が、国家よりも、国民により実施される方が効率的であるならば、国民を強化した時、国家は強化される。

総じて、社会における事業の運営が、国民よりも、国家により実施される方が効率的であるならば、国民を強化した時、国家は弱体化される。

日本神話に学ぶ、起きてしまった大難への対処法

2012年 2月20日、私は、「篠田麻里子を勝手に心配し3月11日のネット上での作法を考える:夕刊ガジェット通信」に対して、

  「麻里子さまが解決されるのか、3月11日の言論というものを。麻里子さまが364日だった日本の一年を365日にされるのか。1/365天照、いやアメノウズメか。芸能の神格とは、こういうことなのか。」

というコメントをつけた。

補足すると、東日本大震災が発生した 3月11日は、AKB48の篠田 麻里子 女史の誕生日でもある。

アメノウズメ(天宇受賣命、天鈿女命)とは、日本神話における芸能の神である。「天岩戸」において、踊りによって八百万の神々を笑わせ、天岩戸に引き篭った天照大神の関心を惹くことによって、天照大神に内から岩戸を開けさせた。

震災から2年がたった 2013年 3月11日、改めて、「天岩戸」神話を復習して、起きてしまった大難への対処法を見いだした。

即ち、

  知恵のもとに、あらゆる能力・機能それぞれをもつ主体が連携し、行動して、対処せよ

である。

天岩戸 – Wikipedia [2013年3月11日 (月) 23:28 の版]

古事記

… 天照大神はスサノヲに怒り、天岩戸に引き篭った。高天原も葦原中国も闇となり、さまざまな禍(まが)が発生した

そこで、八百万の神々が天の安河の川原に集まり、対応を相談した。思金神の案により、さまざまな儀式をおこなった。常世の長鳴鳥(鶏)を集めて鳴かせた。
鍛冶師の天津麻羅を探し、伊斯許理度売命に、天の安河の川上にある岩と鉱山の鉄とで、八咫鏡(やたのかがみ)を作らせた。玉祖命に八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠(八尺瓊勾玉・やさかにのまがたま)を作らせた。
天児屋命と太玉命を呼び、雄鹿の肩の骨とははかの木で占い(太占)をさせた。賢木(さかき)を根ごと掘り起こし、枝に八尺瓊勾玉と八咫鏡と布帛をかけ、フトダマが御幣として奉げ持った。アメノコヤネが祝詞(のりと)を唱え、天手力雄神が岩戸の脇に隠れて立った。
天宇受賣命が岩戸の前に桶を伏せて踏み鳴らし、神憑りして胸をさらけ出し、裳の紐を陰部までおし下げて踊った。すると、高天原が鳴り轟くように八百万の神が一斉に笑った

これを聞いた天照大神は訝しんで天岩戸の扉を少し開け、「自分が岩戸に篭って闇になっているのに、なぜ、天宇受賣命は楽しそうに舞い、八百万の神は笑っているのか」と問うた。
アメノウズメが「貴方様より貴い神が表れたので、喜んでいるのです」というと、天児屋命と太玉命が天照大神に鏡を差し出した。鏡に写る自分の姿をその貴い神だと思った天照大神が、その姿をもっとよくみようと岩戸をさらに開けると、隠れていたアメノタヂカラオがその手を取って岩戸の外へ引きずり出した。
すぐにフトダマが注連縄を岩戸の入口に張り、「もうこれより中に入らないで下さい」といった。こうして天照大神が岩戸の外に出てくると、高天原も葦原中国も明るくなった

「天岩戸」神話は、知恵の神・思金神のもとに、神々が連携した一大プロジェクトであったのだ:

「真」ではなく「善」を求める

私が今、生産・探求を求められているのは、普遍的な「真」ではなく、属人的で恣意的な正義、即ち、個人的な「善」である。

そのために必要な教養は、科学ではなくて、哲学である。即ち、理論哲学(科学を除く)および実践哲学である。

この時、知は、「正しい答えという意味での 「知」 ではなく、答えがわからない問題の答えを何とか知ろうとする努力という意味での 「知」 」として新たに定義される。これにより、知は放棄されない。泥の中(マドリングスルー)において現実に存在するものとして、現実的な価値をもつ。

AKB峯岸みなみ嬢丸刈り問題の一側面

AKB48・峯岸みなみ嬢の丸刈り映像が海外にまで知られた際に浮かび上がった一つ問題点は、日本のおいて、女性の丸刈りを説明する文章や映像表現 *1 がない(知られていない、共有されていない)ことであろう。

*1: 欧州における、「さばかれるジャンヌ」(フランスの無声映画, 1928)や、ロバート・キャパによるフランス解放の報道写真。

参考: 女性の丸刈りを映す2つの異様な写真–AKB48峯岸みなみ、ロバート・キャパ : アゴラ – ライブドアブログ

第2次世界大戦欧州戦線における周辺領域の意味合い

マイケル・ケリガン=著, 石津 朋之=監訳, 餅井 雅大=訳: 第二次世界大戦秘録 幻の作戦・兵器 1939-45 (創元社, 2013) を参考に、戦場になり得た周辺領域がもっていた意味合いを書く:

・アイルランド・アイスランド: 英本土攻防

・スウェーデン: 鉄鉱石、油田
(スウェーデンは中立。他の北欧諸国は、ノルウェー: ドイツ占領下。フィンランド: ソ連と交戦《冬戦争(第1次ソ芬戦争)》)

アゾレス諸島(大西洋上): ドイツにとっての米攻撃中継点

カーボベルデ諸島 (アフリカ、セネガル沖): スエズ運河封鎖後のケープタウン航路支配

史実から言えば、上記は、戦場にはならなかった。ただし、英首相ウィンストン・チャーチルが間接的アプローチを志向したこともあり、周辺領域が戦場になった蓋然性はあると考えられる。

マイケル・ケリガン=著, 石津 朋之=監訳, 餅井 雅大=訳: 第二次世界大戦秘録 幻の作戦・兵器 1939-45 (創元社, 2013) p.15.

 イギリス、あるいは苦境にあったフランスが、人員と兵站という非常に大きな問題の解決策を見いだしたとしても、有事の際は常に周辺戦域と考えられてきた地域において、これほどまでに戦争努力を拡大することの正当性を与えることは困難であろう。チャーチルは戦後、自らの信奉する間接的アプローチに対するアメリカの態度に憤っていたことを明かしている。1942年、チャーチルは、ドイツに対する連合国のアプローチとして、フランス経由で直接叩くのではなく、ヨーロッパの「脆弱な下腹部」を突くことが賢明であると示唆していた。

思想的背景

寺島 実郎 : 読書人の部屋 産官学つなぐ都会の知的拠点. 日本経済新聞, 2013/ 2/ 3, 朝刊, 20面.

彼[:クーデンホーフ=カレルギー]の書いた『パン・ヨーロッパ』は今日のEU(欧州連合)につながる思想的背景となりました。