自分自身を度外視する

ニーチェ=著, 手塚 富雄=訳 : ツァラトゥストラ (中公文庫, 1973) p.241.

多くを見るためには、自分自身を度外視することが必要だ。――この過酷さは、あらゆる登高者に必須のことである。

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エネルギー問題への貢献と経済・政治、そして知

エネルギー問題への貢献は、日本から富の流出を防ぎ、また 日本政治に(少なくとも最低限の)安定をもたらす。

これは、日本人の発想力を高め、また 日本の統治機構における意思決定に関し(少なくとも最低限の)質を担保させる。

そして、これらによって、日本が、適切な解答を導き出す能力が保たれ、さらには高まる。

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エネルギーに関する数字

高エネルギー消費は、これまでずっと、つねに政治力の前提条件であった

「善」と適切な解答を導き出す仕組み

高エネルギー消費は、これまでずっと、つねに政治力の前提条件であった

ダニエル・ヤーギン=著, 伏見 威蕃=訳 : 探求――エネルギーの世紀(上) (日本経済新聞出版社, 2012) p.10.

[ハイマン・リックオーバー提督(ハイマン・G・リッコーヴァー, Hyman George Rickover)は、]ひとつの戦略的コンテクストにまとめている。「高エネルギー消費は、これまでずっと、つねに政治力の前提条件であった」

技術の発展は閾値を超えると、急速に進み出す

W・ブライアン・アーサー=著, 有賀 裕二=監修, 日暮 雅通=訳 : テクノロジーとイノベーション―― 進化/生成の理論 (みすず書房, 2011) p.220.

たとえ百万分の一の確率であっても、構成要素として役に立つ機能があれば、与えられた構成要素一式でテクノロジーが確立し誕生する確率は、やはり式 (2N – N – 1)/1,000,000 か、 2N-20 の近似値で求められる。

新しいテクノロジーがつぎつぎと新テクノロジーを生み出すとすれば、集まった要素が大まかな閾値を超えるや、組み合わせの可能性の数が急速に増大を始めるということだ。

註:
構成要素の数N。このとき構成要素の組み合わせの総数は 2N – N -1 (構成要素単独、及びいずれの構成要素も組み合わせない場合を除いた総数)。

技術史の記憶

W・ブライアン・アーサー=著, 有賀 裕二=監修, 日暮 雅通=訳 : テクノロジーとイノベーション―― 進化/生成の理論 (みすず書房, 2011) pp.233-234.

足がかりとなるテクノロジーに中間的難度のニーズを実行させないと、複雑な要求が実行できるようにはならないのだ。

 実際の社会で考えてみると、無線、ひいては無線通信がなければレーダーは開発されなかったかもしれないことがわかる。…

 ごく当然の成り行きとして、進化は歴史に依存する関係にあることもわかった。

発電電力量の単位換算

金融日記:日本のエネルギー・フローの全体像を理解する内のエネルギー・フロー図 (出所を「エネルギー白書2010」としているが、私には見つけられず) によると、

2008年度の電力量は 3471*10^15 J である。

億kWh/year 単位に変換すると、

 3471*10^15 J/year = 3471*10^15J/year ×( 1/(3.6*10^14) 億kWh/J ) = 9,641.7 億kWh/year

である。これは、電気事業連合会 2008年度の発受電速報にある、発受電電力量(実績、10社計) 9,718.7億kWh/year に、よく合う。

2008年度の電力量 3471*10^15 J を万kW 単位に変換すると、

 3471*10^15 J/year = 3471*10^15 J/year ×( 1/(366*24*3600*1e3*1e4) (year/s)(万k/1) ) = 10,976 万kJ/s = 10,976 万 kW

である。これは、平成20年度 エネルギーに関する年次報告書(エネルギー白書) p.127 第 214-1-6 発電電力量の推移(一般電気事業用)に、よく合う。

エネルギーに関する数字

財務省貿易統計 平成23年分貿易統計(確定)によると、

鉱物性燃料輸入額は、年間 21,816,150百万円=21.8兆円 である。

エネルギーの消費量(エネルギー量基準)は、金融日記:日本のエネルギー・フローの全体像を理解するによると、

2008年度において

 民生 33.8%
 運輸 23.6%
 産業 42.6%

である。

一正面の作戦を遂行するには何人必要か

軍事において「一正面の作戦を遂行する能力を保有する最小の戦略単位」は師団であり、その定数は、およそ1万人である。

師団 – Wikipedia (2012年4月11日 (水) 13:13 の版)

師団は、主たる作戦単位であるとともに、地域的または期間的に独立して、一正面の作戦を遂行する能力を保有する最小の戦略単位とされることが多い。

気象を捉える考え方「天地人」

2010年に、気象予報士の試験勉強を総括するために書いたメモを公開できていなかったので、今、文章にして公開する。

気象予報士の実技試験の問題を分類すると、以下になる。これは、そのまま気象を理解・予測する際の考え方のフレームワークになるだろう:

 ● 天(客観)
 ● 天(主観)
 ● 地
 ● 人

● 天(客観)

天気図を読み取る:

気圧配置・気温分布・風向風速をみて、特徴的な現象(高気圧・低気圧・前線・収束/発散 など)を明示する。→そこから、現象の推測や予測を行う。

● 天(主観)

気象衛星画像を読み取る:

衛星雲画像をみて、雲の種類や特徴的な形態(シーラスストリーク、バルジ、テーパリングクラウドなど)を同定する。→そこから、現象の推測や予測を行う。

● 地

地形効果を考慮する:

地形性降水、フェーン現象、雲が山脈を乗り越えられるか、などを考慮する。→そこから、現象の推測や予測を行う。

● 人

気象専門家が作成した図表を読み取る(沿岸波浪図の読み取り、天気図上の記号の読み取りなど)。

他の人に伝達可能な形態(文章)に、現象や現象の予測を表現する。