〈意思・思想〉・〈技術・機械・メディア〉・〈経済〉・〈行動〉の連関

〈意思・思想〉と〈技術・機械・メディア〉と〈経済〉の掛け算が、〈行動〉である。

〈意思・思想〉と〈行動〉は、互いに互いを生む。最近では、〈行動〉を始原、〈意思・思想〉を結果と見なす考え方が広まりつつある。

〈意思・思想〉と〈経済〉は、互いに影響を及ぼす

〈意思・思想〉と〈技術・機械・メディア〉は、互いに互いを生む。

 ・〈意思・思想〉が〈技術・機械・メディア〉を生む: 「必要は発明の母」

 ・〈技術・機械・メディア〉が〈意思・思想〉を生む。

   なぜならば:

   - 世に出された技術は、人に新たな視点を与える

   - 〈技術・機械・メディア〉は、人を拡張する。人は、自身を拡張するものに強い影響を受ける

   - 〈技術・機械・メディア〉によって拡張された状態において、その中核たる人の心がその状態を活かそうとする

〈意思・思想〉・〈技術・機械・メディア〉・〈経済〉・〈行動〉は、それぞれつながっている。さぁ、どこに力をかけようか。

補足:
機械とは、使える技術である。

初出:
Facebook 2016/ 9/ 5

SF 徒然

『マクロスΔ』で、「ワルキューレ」の周りを飛んでいるドローンは、「シグナス」。

(以降、オチはありません:)

さて、ドローンの編隊飛行は以前、見たことがあるのだけれど、ここから思い出したのは、『ガンダム 00』の「GNシールドビット」「GNライフルビット」でした。

『ガンダム 00』(2007~2009)の舞台は、西暦2307年なのですが、登場する技術が、2016年の私からみて古めかしく見えます。たとえば、作品中のスーパーコンピュータ「ヴェーダ」は、“クラウド”として使われています。

「脳量子波」・「対話」も、“クラウド”の影響が見られます。

なお、「脳量子波」・「対話」は、“多数構成員の思考連結”として、SFの一大テーマです。

『ガンダム 00』の次のTVアニメシリーズである『ガンダム AGE』(2011~2012)で登場したのが、ディープランニング型のAIである、「AGEシステム」でした。

AIといえば、『攻殻機動隊』の「タチコマ」が有名ですが、ディープランニング型のAIでは、膨大な情報をもとに人格のシミュレーションができる「デカトンケイル」のほうが合致しているでしょう。

『攻殻機動隊』では、「義体化」・「電脳化」(=スーパーヒューマン、ライフログ→ビッグデータとして社会的に活用されているかは不明)、「ダイブ」(=R-V(Reality-Virtuality)連続体基盤 )も、描かれました。

初出:
Facebook 2016/ 6/17

「実物大シミュレータ」という言葉から発想したこと

実物大シミュレータといえば、例えば、アメリカのアポロ計画の際に、地上に置いてあった、宇宙を飛んだものと全く同じ宇宙船――宇宙空間でアポロ13号がトラブルに見舞われた際に、電力を節約する検討に使われた――がある。

この場合、シミュレータと実物に違いは無い。そうであれば、シミュレータを如何に定義するか。

シミュレータの性質として、「(厳密には異なるが) 外部に物理的な影響を及ぼさない」という性質がある。これに着目する。

例えば、航空自衛隊には飛行教導群という、「装備の運用研究や、他部隊に対する教育を行う部隊」がある。これは、敵機を攻撃しない=「外部に物理的な影響を及ぼさない」であるから、シミュレータである。飛行教導群の出力は、情報である。

思索:

(1A) シミュレータの出力は、情報である。シミュレータは、情報システムである。

よって、シミュレータを運用する(シミュレータへの入力情報・シミュレータからの出力情報を、記録・管理・運用する)ための情報の仕組みが必要である。

(1B) 情報面から見ると、シミュレータと実物は変わらない。

(1C) 実機の入力・出力に関する子細な情報が整理されたデータベースは、シミュレータにあたる。(1B)を考慮すると、情報面から見ると、前述のデータベースは、実物と変わらない。

(2A) 実物が「外部に物理的な影響を及ぼさない」ならば、実物はシミュレータと変わらない。

(2B) 「外部に物理的な影響を及ぼさない」実物として、例えば、地球上の気象現象がある。気象現象は、凡そ宇宙空間に影響を及ぼさないからである。地球上全域のコンピュータシミュレーション方法として、全球シミュレーションがある。地球上の気象現象(、時に海洋の水象現象を含めて)を扱う全球シミュレーションには、特別に高い扱いがされる。

初出:
Facebook 2016/ 9/ 3

〈技術・機械・メディア〉によって拡張された状態において、その中核たる人の心がその状態を活かそうとする

あとがき:鉄歌巻 | Mukyuえき待合室

鉄道は 我を拡げし メディアにて その中 我は 心動かす

鉄道というシステムの中にあるとき、私の心は普段と少し異なります。 それは、自分を拡張するメディアに接続した状態において、その状態を、その中核たる私の心が活かそうとするからかもしれません。

村井 美樹 : 極めよ、ソフテツ道! ~素顔になれる鉄道旅~ (小学館, 2012) p.133.

 カメラを持っていると、持たずにいるときに比べて、周りへの洞察力が鋭くなるし、色彩や光への意識も高まるような気がします。つねに頭の中で「フォトジェニックなもの」を探し求めているので、記憶にも風景が鮮明に残るような気がしますね。