ルネ・デカルトは、 解析幾何学(座標幾何学)によって、幾何学から悟性(知性)の神秘をなくし、
ダフィット・ヒルベルトは、ヒルベルト・プログラム (ヒルベルト計画)によって、数学を形式化して、悟性(知性)の神秘をなくそうとし、
AIは、悟性(知性)の神秘をなくそうとしている。
カテゴリー: AI
学習と、論理・計算
学習
・言語的に二次的(言葉で表し難い)。知的に一次的。
論理・計算
・言語的に一次的。知的に二次的。
NHK大河ドラマ『光る君へ』で語られた和歌と漢詩の違いを連想しました:
そもそも、和歌は、人の心を
見るもの聞くものに託して
言葉で表しています翻って漢詩は、志を言葉に表しております
つまり漢詩を送るということは
送り手は、何らかの志を
詩に託しているのではないでしょうか#光る君へ 第10回 藤原行成#光る君絵 pic.twitter.com/pZS4hYCxhI— 18 (@pc18_) March 10, 2024
〈社会に受け入れられる「人工知能」〉の定義は広い
「ChatGPT」は、間違った回答をするかもしれないが、新たな視点を提供してくれる、と好意的に受け入れられている。
デキる人が持っている「知性」の正体とその身に付け方 | ビジネスジャーナル
突然だが、「知性」と「知能」の違いを答えられるだろうか?
著者[:田坂広志 氏。『知性を磨く― 「スーパージェネラリスト」の時代』(光文社)の著者] によれば、この二つは似て非なるものであり、まったく逆の意味を持っているという。
「知能」とは、「答えの有る問」に対して、早く正しいことを見出す能力。「知性」とは、「答えの無い問い」に対して、その問いを、問い続ける能力だとしている。
〈間違った回答をするかもしれない〉ということは、「知能」としては問題なのである。
しかし、その「ChatGPT」が「AI (人工知能)」の代表格に捉えられつつある。
〈社会に受け入れられる「人工知能」〉の定義は広いのだ。
画像の生成AI と 会話型の生成AI
生成AIが話題である。
画像の生成AIは、画家、イラストレータに敵視されがちである。
一方で、「ChatGPT」などの会話型の生成AIは、間違った回答をするかもしれないが、新たな視点を提供してくれる、と好意的に受け入れられている。
実際のところ、画像の生成AIも、間違いを侵す。良い生成画像の裏には、大量のボツ画像がある。
会話型の生成AIの間違いはチャームポイントになったが、画像の生成AIの間違いはグロい(気持ち悪い)ため あまり報道されない。
これが、画像の生成AI と 会話型の生成AI の社会受容の程度の違いの一因であるように思う。
ヒギンズ
#BEATLESS の超高度AI #ヒギンズ の名前の由来は、 #マイフェアレディ (正確には原作の戯曲 #ピグマリオン) の登場人物 ヒギンズ教授 かな。主人公イライザ(1964年の映画では 演オードリー・ヘップバーン)に所作を仕込んで上陸階級デビューさせる。
— TAKAGI-1 高木 一 (@takagi1) June 10, 2023
そして、彼女が名前の由来なのが、初期のチャットボット(対話型 自然言語処理プログラム) #ELIZA (1966年)。MITのジョセフ・ワイゼンバウムにより開発された。https://t.co/O6mnp4bYo1
— TAKAGI-1 高木 一 (@takagi1) June 10, 2023
高度な生成AIは、才能を生産する
要するに人工神経を通じて、金持ちが貧者のなけなしの最後の武器、「才能」さえも奪い取るような社会に繋がりかねんのですよ。だってあらゆる才能は『神経活動』を通じて発揮されてるんだから…!遺伝子バンクの強奪みたいなもんだ。#水星の魔女
— dragd (@dragd1) May 22, 2023
このツイートを読んで、次の思考をした:
才能や、天才という超絶的な才能が宿ったヒトは、完全制御して生産されない。
社会は、教育により才能の開花に務め、才能を発見し、それが宿ったヒトを出世させる。だが、才能は完全制御して生産されないのだ。
しかし、高度な生成AIがあれば、ほぼ完全制御して才能を生産することができる。
深層学習とロボットとの融合の際には、通信量の増大が予想される
深層学習(ディープラーニング)を実行するには、電力がいる。深層学習の演習本に、1~2kWの電源を用意してください、と書いてあって、お茶吹いた。
清水 亮 : はじめての深層学習(ディープラーニング)プログラミング (電子版) (技術評論社, 2016 〈底本は技術評論社(2017)〉) No. 196/3475.
・電源:1000W~2000Wのもの
電源は非常に重要です。深層学習におけるトラブルの中でも少なくないのが電源が壊れるという問題です。一般の使われ方を想定したPC用の電源では本格的に学習をするとすぐに壊れてしまいます。
だから、かわいく動き回るロボットの本体に、深層学習機能を組み込むのは非効率であり、深層学習の計算は電力・冷却能力が確保されたデータセンターで実施される。よって、深層学習とロボットとの融合の際には、通信量の増大が予想される。
関連:
ASCII.jp:人工知能では電力を消費する。そのときに石狩だと半分の使用料になるんです|スペシャルトーク@プログラミング+
「便利さだけではなく」、人工知能業界の特徴
2016/12/25 に放送された NHK 『サキどり』「新ビジネスのサキどりさん それからスペシャル」」。
この番組の中で、人工知能開発会社「株式会社 Preferred Infrastructure」の副社長が語った「便利さだけではなく、安全・安心のために」という言葉は、人工知能業界が深くもつテーマなのだろう。
NHKスペシャル「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」(2016/ 5/15放送)において、イギリスの人工知能学者デミス・ハサビスは、こう語っています: 「私が目指すのは、何でもできる「究極の人工知能」です。実現すれば科学を急速に進歩させ、社会のあらゆる問題を解決できるでしょう」。
「Preferred Infrastructure」が開発している人工知能は、特定の目的に特化した「専用AI」ではあるが、基調にあるもの、特に「便利さだけではなく」の部分は、同じに感じる。[それは、インターネットにも(かけられた|かけられており)、(実現された|実現していない)期待にも似ているが]。
補足:
「専用AI」と「汎用AI」を区別する考え方は、オバマ米大統領 も言及している。
「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」まとめ
NHKスペシャル「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」(2016/5/15放送):
「将棋が強くなるということは、たくさんの手を考えなくて済むようになること」―― 羽生 善治 三冠
NHKスペシャル「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」(2016/5/15放送)において、イギリスの人工知能学者デミス・ハサビスは、こう語った: 「私が目指すのは、何でもできる「究極の人工知能」です。実現すれば科学を急速に進歩させ、社会のあらゆる問題を解決できるでしょう」。
関連:
「将棋が強くなるということは、たくさんの手を考えなくて済むようになること」(by羽生善治) : バーリトゥード日記
感情地図
NHKスペシャル「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」(2016/5/15放送)において、「Pepper (ペッパー)」の試作機(特別仕様)が紹介されていた。
この試作機は、状況に応じてホルモンに相当する7種類の数値が変化し、その組み合わせで人間のような複雑な感情を作り出そうとしている、とのことだった。
「感情地図」
ITpro Report – [脳に挑む人工知能13]なぜロボットに感情が必要なのか、ソフトバンクの熟慮(下):ITpro
「感情地図」は、心理学辞典などから抜き出した約4500語の感情表現を、英訳出来た限界である223のジャンルにわけ、それを円形のダイアグラムにまとめたものです。
さらに、脳内伝達物質、ホルモンなどと情動の関係を、論文調査によりマトリックスにまとめることで、その構造を明らかにしました。そうして得られた、脳と「感情地図」との関係を図示したのが下の図です。
私は、大学 1回生のときに、AIBOに心はあるか という(拙い)レポートを書いたが、その時は、内部変数が生み出すのは人為的に単純化された感情もどきであった。
現在は、調査に基づいて、ヒトの感情のモデル化ができている。
しかし、内部変数を(主には) 7つしか使わないので、AIBO と、仕組みはあまり変わっていないのだろう。
関連:
【神崎洋治のロボットの衝撃 vol.27】人工知能ロボット「Pepper」の感情生成エンジンのしくみとメカニズム | ロボスタ