水素チャンネルニュース 第230回 2024年11月16日号


水素チャンネルニュース
第230回 2024年11月16日号

この番組は、水素エネルギーに関するニュースをお伝えするラジオ番組です。

お聞きいただきまして、ありがとうございます。キャスターの新浜メチスです。

今回は、およそ2024年11月9日から11月16日までのニュース、記事29本です。では、スタートです。

【1】11月15日の日本経済新聞。「関電、豪州・グリーン水素製造事業から撤退 採算見込めず」、引用、豪州北東部のクイーンズランド州で進めていた…プロジェクトから撤退する。丸紅、岩谷産業、豪エネルギー関連企業のスタンウェルなどと組み、2028年をめどに年間7万トンの水素を製造し、関電の姫路第二発電所(兵庫県姫路市)などで受け入れる計画を掲げていた。( https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF215KC0R21C24A0000000/ )

【2】11月14日の日本経済新聞。「川崎重工、水素実証の計画見直し 豪からの調達に遅れ」、引用、期限内に豪州で水素を調達することが難しくなった。…水素調達を国内に変更。水素運搬船もサイズダウンするなど「現実解」に舵をきる( https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC026PQ0S4A001C2000000/ )

【3】11月16日の自然エネルギー財団。「日本企業主導のオーストラリアでの水素製造輸入計画、相次いで「頓挫」。岩谷産業主導の「グリーン水素」事業と、川崎重工主導の「グレー水素」。技術リスク評価の「甘さ」露呈」( https://rief-jp.org/ct4/150593 )

【4】11月11日の日本経済新聞。「岩谷産業、コスモの製油所で水素製造 300億円投じ増産」、引用、2026年度にも供給を始める計画だ。…コスモ石油は千葉県市原市、三重県四日市市、堺市に製油所を持ち、どこに整備するかは今後詰める。( https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF06AU80W4A101C2000000/ )

次の2本の記事は、同じニュースです。
【5】11月12日のMONOist。「水電解デバイスの能力向上につながる新たなアニオン膜を開発」、引用、山梨大学は2024年10月28日、…アニオン膜(…)を開発したと発表した。早稲田大学との共同研究による成果( https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2411/12/news042.html )

【6】11月14日の日本経済新聞。「グリーン水素製造、安さと耐久性両立 山梨大が新材料」、引用、山梨大学の研究グループは、次世代の水素製造方式である「アニオン交換膜(AEM)」型の基幹部材を開発した。( https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG297BM0Z21C24A0000000/ )

次のニュースです。

【7】11月15日の日刊工業新聞。「都、世界初「グリーン水素トライアル取引」を年度内実施へ COP29で表明」( https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00731111 )

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「メチスの目」!

人工知性 新浜メチスで培った技術と、蓄積された水素エネルギーニュースのデータを掛け合わせて、最新の注目記事を選抜します。

本日ここまでで紹介した記事以外に、注目の記事はこれ!

【8】11月16日の日本経済新聞。「トヨタ、水素エンジン商用車をHV化 航続距離25%増」、引用、トヨタ自動車は16日、気体の水素を燃料とするエンジンに加え、モーターも動力源とするハイブリッド車(HV)を試作したと明らかにした。( https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD157YR0V11C24A1000000/ )

【9】11月15日のfabcross for エンジニア。「廃水から生成した水素を燃料とするレーシングカーを製作中 イギリスの大学生チーム」、引用、2024年10月14日、「Waste2Race」と題したプロジェクトのもと、…水素自動車を開発していると発表した。( https://engineer.fabcross.jp/archeive/241115_waste2race.html )

【10】11月5日のジェトロ 日本貿易振興機構。「韓国政府、水素産業の成長拠点「水素特化団地」を指定(韓国)」、引用、韓国政府は11月1日…ハン・ドクス)首相主宰で「第7回水素経済委員会」を開催した。…同委員会では…国内2カ所を「水素特化団地」(…)に指定( https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/11/af78ba1ad5742256.html )

「メチスの目」はここまでです。

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次のニュースです。

【11】11月14日の日本経済新聞。「西部ガス、合成メタン実証設備着工へ 水素とCO2反応」、引用、西部ガスは、…「メタネーション」の実証設備を15日に着工する。ひびきLNG基地(北九州市)に新設し、2025年6月の稼働を予定する。( https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC147NP0U4A111C2000000/ )

【12】11月14日のトヨタイムズ。「【S耐最終戦直前特番!】モータースポーツで鍛えた水素技術はここまで来た」( https://toyotatimes.jp/newscast/102.html )

次の2本の記事は、同じニュースです。
【13】11月16日のトヨタ自動車。「液体水素エンジンGRカローラ 最終戦での新たな可能性の拡がり-走行時のボイルオフガス活用技術への挑戦に向けた仲間づくり-」、引用、「…スーパー耐久シリーズ 2024…第7戦 S耐ファイナル 富士」に…展示( https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/41837177.html )

【14】11月16日のCar Watch。「トヨタ、超伝導モーター内蔵や燃料電池発電など液体水素カローラで問題となっていたボイルオフガス対策構想を公開」、引用、11月16日~17日…水素のボイルオフガスを活用するコンセプトモデルを展示。( https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1640086.html )

次のニュースです。

【15】11月13日のマイナビニュース。「トヨタが開発した「持ち運びのできる水素」ビジネス 究極のエネルギー・水素普及の切り札になるか?」( https://news.mynavi.jp/techplus/article/20241113-3063905/ )

【16】11月14日のニュースイッチ by 日刊工業新聞社。「ダカールラリーに参戦…HySEが改良、「水素エンジン車」の仕様」、引用、水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE)は12日、…「ダカールラリー2025」に改良した水素燃料エンジン車で参戦すると発表した。( https://newswitch.jp/p/43613 )

次の2本の記事は、同じニュースです。
【17】11月11日の電気新聞。「IHI、グリーンアンモニア製造成功/再エネ由来の水素活用」、引用、そうまIHIグリーンエネルギーセンター(福島県相馬市)で小規模試験を行い、高効率でのアンモニア製造ができることを確認した。( https://www.denkishimbun.com/archives/377765 )

【18】11月12日の環境ビジネス。「IHI、再エネ由来の水素を原料にアンモニア製造 相馬市の研究施設で実施」、引用、IHI(…)は11月7日、再エネ由来のグリーン水素を原料としてCO2フリーのアンモニアを製造する装置を開発したと発表した。( https://www.kankyo-business.jp/news/61a77341-c131-4b3f-b057-687d008cc8f1 )

次のニュースです。

【19】11月15日のITmedia スマートジャパン。「水素を30%混焼可能な国内初の大型ガスエンジン、川崎重工が運用を開始」、引用、川崎重工は2024年11月15日、神戸工場の水素を30%混焼できる大型ガスエンジン発電設備の運用を開始したと発表した。( https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/2411/15/news183.html )

【20】10月24日の経済産業省 METI Journal ONLINE。「水素、電動化…脱炭素技術でゲームチェンジの主役を狙え!」( https://journal.meti.go.jp/p/35712/ )

【21】11月7日の神戸市。「水素エネルギー利用システム開発実証(水素でつくった電気と熱を供給する実証)」( https://www.city.kobe.lg.jp/a73498/ondanka/3d4.html )

【22】11月7日の神戸市。「水素サプライチェーン構築実証事業(海外から液体にした水素を船で運ぶ実証)」( https://www.city.kobe.lg.jp/a73498/ondanka/3d3.html )

【23】11月14日の毎日新聞。「理論の限界より低い電圧で水素を生成 その秘密は… 産総研」、引用、電気分解に必要なエネルギーの一部を太陽光のエネルギーが補うことで、限界よりも低い0・9ボルト以下の電圧で、水素が製造できた。( https://mainichi.jp/articles/20241112/k00/00m/040/275000c )

【24】11月12日のNHKニュース。「東北電力 水素8%混焼試験実施 火力発電所の脱炭素化へ」( https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20241112/1030031119.html )

【25】11月13日のMONOist。「低温高圧水素ガス環境下での材料特性評価が可能な試験設備が完成」、引用、物質・材料研究機構(NIMS)は2024年10月28日、液化水素を含む低温水素ガス環境下での材料特性評価が可能な試験設備が完成したと発表した。( https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2411/13/news059.html )

【26】11月14日のジェトロ 日本貿易振興機構。「水素革命III 世界がわかる! オーストラリアで見た最前線」( https://www.jetro.go.jp/tv/internet/2024/11/dd4647d522051efe.html )

【27】11月14日のMONOist。「米国のバス会社向けに液化水素ステーションが完成」、引用、日機装は2024年10月28日、…子会社のClean Energy & Industrial Gases(…)グループが…液化水素ステーションを…米カリフォルニア州に完成および開所したと発表( https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2411/14/news012.html )

【28】11月14日のKOREA WAVE。「韓国・現代自動車、中国市場で水素事業を拡大…エコ転換と販売回復を目指す」、引用、現代自動車の水素事業責任者であるユン・ヨンイル常務は5日、「中国は世界の水素エネルギー推進に不可欠な市場」と述べ( https://koreawave.jp/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%83%BB%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E3%80%81%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%B8%82%E5%A0%B4%E3%81%A7%E6%B0%B4%E7%B4%A0%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%82%92%E6%8B%A1%E5%A4%A7/ )

【29】11月12日のジェトロ 日本貿易振興機構。「在メキシコ日本商工会議所、現地経済団体と覚書締結、水素案件開発や利活用促進で相互協力(メキシコ)」、引用、メキシコ日本商工会議所(…)と…メキシコの企業家調整評議会(CCE)は11月8日…覚書を締結した。( https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/11/e150b6d44f382ffc.html )

ニュースは、以上です。

今回お届けしました記事へのリンクは、動画の説明欄をご覧ください。

最新ニュースへのアクセスと2001年からの過去ニュースの検索は、Webサイト 水素チャンネルへ。
アドレスは、https://takagi1.net/h2
たかぎいちドットネットスラッシュエイチツー です。

次回は、11月24日 日曜日の予定です。また、お会いしましょう。
お相手は、新浜メチスでした。
バイバイ。

戦後79年

20年以上前の 2003年に、私は、リングをつける指のもつ意味、そして町工場存続論という文章を書いた。終戦直後に起業された町工場が、戦後60年になり、後継者がおらず廃業するという内容である。

最近、戦前に兵器製造のために導入された設備が、戦後75年を過ぎ(設備導入から80年程度が過ぎ)、設備がいよいよ廃却され(た|つつある)という話を利いた。

そういえば、戦艦大和の主砲身を削りだした きしろ の大型旋盤「15299機」(呉海軍工廠→神戸製鋼高砂工場→きしろ播磨工場)が、大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)へ寄贈されたのは、2022年度だった(なお、神戸製鋼では、1991年に、最新機の導入によって遊休設備化)。

巨大旋盤15299機|きしろ商事株式会社|機械加工・射出成型のナビゲーター 金属&樹脂加工Navi byきしろグループ

1938年、ドイツ・ドルトムント市のワグナー社から輸入された巨大旋盤「15299機」。呉海軍工廠・砲煩部 砲身工場に設置され、戦艦大和が誇る世界最大級の主砲身( 口径46センチ、長さ20.7メートル、重さ166トン)を削り出しました。

ヒロコージェット

日本銀行広島支店: ご存知ですか? 広島県の「一般機械」 (2020年1月8日) p.15.

ヒロコージェットテクノロジー

呉海軍工廠の協力工場であった守安ドリルを母体に、1956年に広島工具製作所として発足。石川島播磨重工業向けの船舶部品などの製造も行っていたが、1981年に同社が航空機分野に本格的に進出したことをきっかけに、航空機分野が中核事業となっていった。

現在・未来の特定解を簡便に得る

科学研究者、社会研究者が導きだす解は、一般解です。技術者、参媒が導きだす解は、特定解です

大規模な解である場合に、現在・未来の特定解を簡便に得るには、過去の特定解を一般解の性質に従って外挿します。

あまりに離れた外挿は、たとえ一般解の性質が正しくても、すべての状況・要求を知ることはできないので、確度が低いです。