水素チャンネルニュース 第54回 2020年1月18日号

水素チャンネルニュース
第54回 2020年1月18日号

この番組は、水素エネルギーに関するニュースをお伝えするラジオ番組です。

お聞きいただきまして、ありがとうございます。アナウンサーの新浜メチスです。

今回は、およそ2020年1月11日から1月18日までのニュース、記事15本です。では、スタートです。

次の3本の記事は、同じニュースです。
【1】1月16日のNHKニュース。「大型車両にも対応できる水素ステーション完成 東京 江東区」( https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200116/k10012248131000.html )

【2】1月17日の環境ビジネス。「東京ガス、燃料電池バス対応の水素ステーションを開設 江東区豊洲」引用、東京ガスは1月16日,日本水素ステーションネットワーク合同会社と共同で建設した「東京ガス豊洲水素ステーション」の開所式を行った.( https://www.kankyo-business.jp/news/023926.php )

【3】1月16日の日本経済新聞。「東京ガス、豊洲に水素ステーション バスにも供給」引用、東京都は2020年にFCバスを100台以上普及させる方針で、新施設はそれに対応。1時間で4台のFCバスに水素を供給でき、1日20台程度の利用を想定する。( https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54457230W0A110C2X12000/ )

次のニュースです。

【4】1月17日の日刊産業新聞。「日本製鉄・日鉄ステンレス鋼管 水素ステーション、豊洲に「HRX19」」( https://www.japanmetal.com/news-t2020011793274.html )

【5】1月15日のTechable。「水素を既存ガスネットワークに20%注入!英大学の炭素削減グリーンプログラム」( https://techable.jp/archives/115151 )

次の2本の記事は、同じニュースです。
【6】1月15日のITmedia スマートジャパン。「燃料電池の劣化を大幅に抑制可能に、世界初の新触媒の開発に成功」引用、固体高分子形燃料電池の水素極において,…劣化の原因となる過酸化水素の発生を半分以下に抑制可能な,白金‐コバルト合金水素極触媒の開発( https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/2001/15/news053.html )

【7】1月15日の日本経済新聞。「燃料電池の寿命4倍に 山梨大などが触媒開発」( https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54419610V10C20A1L83000/ )

次のニュースです。

【8】1月16日の日本経済新聞。「清流パワーエナジー、高山市に水素ステーション開設」岐阜県。( https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54461310W0A110C2L91000/ )

【9】1月15日の日本経済新聞。「無人の水素供給所解禁 経産省、FCV普及へコスト減」引用、3月にも国内第1号の無人水素ステーションが誕生する見通しだ.すでに日本エア・リキードが規制の特例措置を求める制度を使って経産省に無人営業を申請した.( https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54420880V10C20A1EE8000/ )

次の2本の記事は、同じニュースです。
【10】1月16日の日本経済新聞。「<東証>長野計器が大幅続伸 「無人水素ステーション解禁」報道受け」( https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL16HFJ_W0A110C2000000/ )

【11】1月16日の株探。「長野計器が4ケタ台復帰目前、水素ステーション向け高圧水素用圧力計測器に思惑」( https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202001160279 )

次のニュースです。

【12】1月15日の日本経済新聞。「低調の水素車、トラックに活路 ホンダといすゞ共同開発」( https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54438390V10C20A1TJ2000/ )

【13】1月17日のジェトロ 日本貿易振興機構。「スウェーデンで環境配慮ビジネスとして水素に注目」( https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2020/83c33b9b2161cd54.html )

【14】1月15日の東京工業大学。「東工大グローバル水素エネルギー研究ユニット 第5回公開シンポジウム」( https://www.titech.ac.jp/news/2020/046015.html )

【15】1月16日のAFP通信。「雲南省の自動車メーカー、水素燃料バス200台をラインオフ」引用、雲南五竜汽車有限公司は14日、水素燃料バス200台と純電気自動車(BEV)47台のラインオフセレモニーを行った。( https://www.afpbb.com/articles/-/3263739 )

ニュースは、以上です。

今回お届けしました記事へのリンクは、動画の説明欄をご覧ください。

最新ニュースへのアクセスと2000年からの過去ニュースの検索は、Webサイト 水素チャンネルへ。
アドレスは、https://takagi1.net/h2
たかぎいちドットネットスラッシュエイチツー です。

次回は、1月25日 土曜日の予定です。また、お会いしましょう。
お相手は、新浜メチスでした。
バイバイ。

工学の発展

Jr.,John D. Anderson=著, 織田 剛=訳 : 空気力学の歴史 (京都大学学術出版会, 2009) p.383.

当時[:1920年代]のアメリカでは、工学部を学士で卒業した学生の多くは微積分法の基本をほとんど理解していなかった。ところがプラントルとジューコフスキーが構築した理論空気力学を理解するためには、複素変数と微分方程式を理解することが必要だった。

水素チャンネルニュース 第53回 2020年1月12日号

水素チャンネルニュース
第53回 2020年1月12日号

この番組は、水素エネルギーに関するニュースをお伝えするラジオ番組です。

お聞きいただきまして、ありがとうございます。キャスターの新浜メチスです。

今回は、およそ2019年12月31日から2020年1月11日までのニュース、記事12本です。では、スタートです。

【1】1月3日のSankeiBiz。「「脱炭素社会」の切り札になるか、CO2を出さない水素 普及には課題も」( https://www.sankeibiz.jp/business/news/200103/cpc2001030700001-n1.htm )

【2】1月1日のCNET Japan。「トヨタチーフエンジニアが語る、燃料電池自動車の価値–EV時代にみる水素のメリット」( https://japan.cnet.com/article/35147452/ )

【3】2019年12月31日の産経ニュース。「【独自】聖火リレー水素燃料で 最終走者トーチ 浪江産検討」( https://www.sankei.com/life/news/191231/lif1912310006-n1.html )

次の2本の記事は、同じニュースです。
【4】1月10日のNHKニュース。「東京五輪・パラ 聖火台の燃料に水素利用 地球環境に配慮」( https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200110/k10012242041000.html )

【5】1月10日の下野新聞。「東京五輪聖火台燃料に水素活用 IOC総会、史上初の試み」( https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/264767 )

次のニュースです。

【6】1月4日のNEWSポストセブン。「東京五輪予算が続々と「水素関連事業」に使われる謎」( https://www.news-postseven.com/archives/20200104_1517087.html )

【7】1月10日の福島民友新聞社 みんゆうNet。「「水素製造拠点」3月7日の開所軸 世界最大規模!浪江に整備」( https://www.minyu-net.com/news/news/FM20200110-449155.php )

【8】1月9日のSankeiBiz。「着実な歩みか、理想追求か ノルウェー・韓国の水素社会推進」( https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200109/mcb2001090500001-n1.htm )

【9】1月4日のAFP通信。「中国初の水素・電力・石油・ガス総合エネルギーステーションが稼働」引用、山西省(Shanxi)長治市(Changzhi)( https://www.afpbb.com/articles/-/3262072 )

【10】1月10日のBIGLOBEニュース。「航続距離600キロ超の水素燃料電池路線バスがラインオフ 中国」( https://news.biglobe.ne.jp/international/0110/rec_200110_3449679063.html )

【11】1月9日のForbes JAPAN。「「水素燃料」自動車で巻き返しを図る、米スタートアップの挑戦」( https://forbesjapan.com/articles/detail/31662 )

【12】1月2日の時事ドットコム。「ネル・ハイドロジェンがグリーン水素のオンデマンドウェビナーを提供」( https://www.jiji.com/jc/article?k=20200102005213&g=bw )

ニュースは、以上です。

今回お届けしました記事へのリンクは、動画の説明欄をご覧ください。

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次回は、2020年1月18日 土曜日の予定です。また、お会いしましょう。
お相手は、新浜メチスでした。
バイバイ。

工学の誕生 (イギリス)

イギリスにおける 工学の誕生

Jr.,John D. Anderson=著, 織田 剛=訳 : 空気力学の歴史 (京都大学学術出版会, 2009) p.74.

ジョン・スミートン (1724~92年)である。彼は土木技師を職業にしていた。工学が尊敬に値する挑戦としてイギリス社会に受け入れられるようになったのは彼の功績であった。

人の網

Jr.,John D. Anderson=著, 織田 剛=訳 : 空気力学の歴史 (京都大学学術出版会, 2009)では、同時代の人の間のつながりについて言及されている。一例をあげると:

・ニュートンの「プリンキア」は、ハレー(ハレー彗星発見者)の資金援助の元に出版された (p.48)。

・ベルヌーイは、オイラーの数学家庭教師であった (p.61)。

・ナビエは、フーリエの弟子であり且つ友人であった (p.115)。

・J・J・トムソンは、レイノルズの授業を受けていた (p.140)。

・ラングレーの親友がアレキサンダー・グラハム・ベル(彼はまた1907年に航空実験協会を組織する)であった (p.240)。

・プラントルの弟子
 - H・ブラジウス (p.333)
 - テオドール・マイヤー (p.335)
 - ヤコブ・アッケーレート (p.338)
 - アドルフ・ブーゼマン (p.338, p.547)
 - セオドア・フォン・カルマン (p.338, p.542)

近代化産業遺産群に係るストーリー 66話

近代化産業遺産群 33

p.5.

33近代化産業遺産群に係るストーリー及び構成遺産

1 『近代技術導入事始め』海防を目的とした近代黎明期の技術導入の歩みを物語る近代化産業遺産群

2 欧米諸国に比肩する近代造船業成長の歩みを物語る近代化産業遺産群

3 鉄鋼の国産化に向けた近代製鉄業発展の歩みを物語る近代化産業遺産群

4 建造物の近代化に貢献した赤煉瓦生産などの歩みを物語る近代化産業遺産群

5 外貨獲得と近代日本の国際化に貢献した観光産業草創期の歩みを物語る近代化産業遺産群

6 我が国の近代化を支えた北海道産炭地域の歩みを物語る近代化産業遺産群

7 北海道における近代農業、食品加工業などの発展の歩みを物語る近代化産業遺産群

8 洋紙の国内自給を目指し北海道へと展開した製紙業の歩みを物語る近代化産業遺産群

9 有数の金属供給源として近代化に貢献した東北地方の鉱業の歩みを物語る近代化産業遺産群

10 京浜工業地帯の重工業化と地域の経済発展を支えた常磐地域の鉱工業の歩みを物語る近代化産業遺産群

11 新潟など関東甲信越地域で始まった我が国近代石油産業の歩みを物語る近代化産業遺産群

12 銅輸出などによる近代化への貢献と公害対策への取組みに見る足尾銅山の歩みを物語る近代化産業遺産群

13 『上州から信州そして全国へ』近代製糸業発展の歩みを物語る富岡製糸場などの近代化産業遺産群

14 『貿易立国の原点』横浜港発展の歩みを物語る近代化産業遺産群

15 優れた生産体制等により支えられる両毛地域の絹織物業の歩みを物語る近代化産業遺産群

16 激しい産地間競争等を通じ近代産業へと発展した利根川流域等の醸造業の歩みを物語る近代化産業遺産群

17 『重工業化のフロントランナー』京浜工業地帯発展の歩みを物語る近代化産業遺産群

18 官民の努力により結実した関東甲信越地域などにおけるワイン製造業の歩みを物語る近代化産業遺産群

19 近代技術による増産を達成し我が国近代化に貢献した佐渡、鯛生両鉱山の歩みを物語る近代化産業遺産群

20 近畿の経済や中部のモノづくりを支えた中部山岳地域の電源開発の歩みを物語る近代化産業遺産群

21 我が国モノづくりの中核を担い続ける中部地域の繊維工業・機械工業の歩みを物語る近代化産業遺産群

22 『羽二重から人絹へ』新たなニーズに挑み続けた福井県などの織物工業の歩みを物語る近代化産業遺産群

23 輸出製品開発や国内需要拡大による中部、近畿、山陰の窯業近代化の歩みを物語る近代化産業遺産群

24 京都における産業の近代化の歩みを物語る琵琶湖疏水などの近代化産業遺産群

25 我が国鉱業近代化のモデルとなった生野鉱山などにおける鉱業の歩みを物語る近代化産業遺産群

26 『軽工業から重工業へ・河岸部から臨海部へ』阪神工業地帯発展の歩みを物語る近代化産業遺産群

27 商業貿易港として発展し続ける神戸港の歩みを物語る近代化産業遺産群

28 日本酒製造業の近代化を牽引した灘・伏見等の醸造業の歩みを物語る近代化産業遺産群

29 『東洋のマンチェスター』大阪と西日本各地における綿産業発展の歩みを物語る近代化産業遺産群

30 地域と様々な関わりを持ちながら我が国の銅生産を支えた瀬戸内の銅山の歩みを物語る近代化産業遺産群

31 産炭地域の特性に応じた近代技術の導入など九州・山口の石炭産業発展の歩みを物語る近代化産業遺産群

32 九州南部における産業創出とこれを支えた電源開発・物資輸送の歩みを物語る近代化産業遺産群

33 近代の沖縄経済に貢献した『2つの黒いダイヤ』製糖、石炭両産業の歩みを物語る近代化産業遺産群

近代化産業遺産群 続 33

p.7.

近代化産業遺産群 続 33 に係るストーリー及び構成遺産

1 近代の『日本のものづくり』を根底から支えた工作機械・精密機器の歩みを物語る近代化産業遺産群 8

2 重工業から農林漁業まで幅広い産業を支えた蒸気・内燃機関発達の歩みを物語る近代化産業遺産群 11

3 トラックにはじまり大衆車量産の基礎を築くに至った自動車産業の歩みを物語る近代化産業遺産群 14

4 欧米諸国を驚愕させるまでに急成長を遂げた航空機産業の歩みを物語る近代化産業遺産群 18

5 創意工夫や経営革新により発展の礎を築いた家電製造業の歩みを物語る近代化産業遺産群 21

6 先人のベンチャー・スピリットが花開き多岐に発展した化学工業の歩みを物語る近代化産業遺産群 25

7 産業用としての耐火煉瓦製造の進展と原料開発の歩みを物語る近代化産業遺産群 28

8 山岳・海峡を克服し全国鉄道網形成に貢献したトンネル建設等の歩みを物語る近代化産業遺産群 31

9 海峡をつなぎ人々や物資の往来を支え続けた鉄道連絡船の歩みを物語る近代化産業遺産群 34

10 全国に遍く人と物を運び産業近代化に貢献した鉄道施設の歩みを物語る近代化産業遺産群 37

11 山間地の産業振興と生活を支えた森林鉄道の歩みを物語る近代化産業遺産群 41

12 鉄道を軸とする多角経営により創造された『私鉄沿線生活文化圏』の発展の歩みを物語る近代化産業遺産群 44

13 大量輸送を支えるため近代化・国産技術化が急がれた鉄橋・鋼橋の歩みを物語る近代化産業遺産群 47

14 海運業隆盛の基礎となった港湾土木技術の自立・発展の歩みを物語る近代化産業遺産群 50

15 国土の安全を高め都市生活や産業発展の礎となった治水・砂防の歩みを物語る近代化産業遺産群 53

16 安全な船舶航行に貢献し我が国の海運業等を支えた燈台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群 56

17 情報伝達の質・量を飛躍的に拡大させ社会変革をもたらした電気通信技術の歩みを物語る近代化産業遺産群 59

18 清潔な水を大量に供給し都市の生活・産業の発展を支えた近代水道の歩みを物語る近代化産業遺産群 62

19 旧居留地を源として各地に普及した近代娯楽産業発展の歩みを物語る近代化産業遺産群 66

20 社寺参詣や温泉観光・海水浴に端を発する大衆観光旅行の歩みを物語る近代化産業遺産群 69

21 近代社会の発展とともに花開いた都市の娯楽・消費文化の歩みを物語る近代化産業遺産群 73

22 質量ともに豊富な人材を供給し我が国の産業近代化を支えた技術者教育の歩みを物語る近代化産業遺産群 76

23 北海道に適した建設材料として建造物の近代化に貢献した赤煉瓦製造業発展の歩みを物語る近代化産業遺産群 81

24 道北・道東の原野と山岳を拓いて進められた産業開発と交通網整備の歩みを物語る近代化産業遺産群 84

25 東北地方の産業振興の基礎を築いた水資源・交通・都市基盤整備の歩みを物語る近代化産業遺産群 88

26 『近代国家に相応しい首都へ』今日の東京の礎を築いた都市形成の歩みを物語る近代化産業遺産群 92

27 森林資源と伝統技術を基盤として多分野に発展した東海地方の木材加工業の歩みを物語る近代化産業遺産群 96

28 伝統食品の近代化や新たな食文化の創造に挑んだ中部・近畿の食品製造業の歩みを物語る近代化産業遺産群 100

29 『商都から近代経済都市へ』産業近代化と先進的都市計画による大阪発展の歩みを物語る近代化産業遺産群 103

30 競争と進化の末に関西経済産業のすそ野を拡大させた都市間高速電車の歩みを物語る近代化産業遺産群 106

31 地域住民の熱意と努力により進められた瀬戸内海沿岸の灌漑設備整備の歩みを物語る近代化産業遺産群 109

32 瀬戸内海沿岸の気候風土に育まれた製塩業・醸造業の近代化の歩みを物語る近代化産業遺産群 112

33 多様な製品開発と生産能力の向上による九州北部の窯業近代化と発展の歩みを物語る近代化産業遺産群 117

killではdeathをリカバーできない

一試合あたりのkill数は 勝率と相関がない

一試合あたりの k/d は 勝率と相関がない

一試合あたりのdeath数は 勝率と有意に負の相関がある

トーク 2019年12月31日「松下村塾――吉田松陰と山尾庸三と工学の誕生」

水素チャンネルニュース 増刊トーク。

2019年12月31日 の増刊トーク。

水素チャンネルニュース 第52回 2019年12月31日号の記事ナンバー8、12月28日のAFP通信。「中国の「石炭の都」。、水素エネ社会構築へ注力。山西省大同市」といえば、石炭つながりで、明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業。松下村塾――吉田松陰と山尾庸三と工学の誕生です。ですが、監修の高木さんにお聞きしましょう。高木さん、どうですか?

* * *

【※以下は、話すうえでのメモです。実際に話した内容とは異なる部分があります】

さて、「松下村塾――吉田松陰と山尾庸三と工学の誕生」ということですが、2015年に世界文化遺産に『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業』が登録されました。

韮山反射炉や、八幡製鉄所などと合わせて、萩の松下村塾も登録されました。

松下村塾が異色に見えますが、理由は、塾頭の 吉田 松陰 が、「工学教育論」を唱えていたことです。「工学教育論」とは、工学の教育施設を設立し、在来の技術者を総動員して自力で我が国の産業近代化の実現しようという考えです。

門下の伊藤 博文 は、その後、イギリスを代表する工業都市・グラスゴーに留学し、初代 工部卿になりました。

伊藤 博文 は、ともにグラスゴーに留学した山尾 庸三 とともに、1871年に、東京大学工学部の前身のひとつである工学寮を設立します。山尾 庸三 は、松下村塾出身ではありませんが、留学前から二人は見知った仲であったと言われています。二人で、塙検校こと塙 保己一 の息子である、国学者・塙 忠宝(ただとみ) を、暗殺したと言われます。

工学寮が学生を得た1873年、初代都検(教頭、実質的な校長)として、グラスゴーから、ヘンリー・ダイアー (Henry Dyer)が赴任します。ヘンリー・ダイアーは、熱力学で有名なウィリアム・ランキンの弟子です。山尾と同時期にグラスゴーの同じ学校に所属し、山尾を見かけたこともありました。なお、1873年において、工部省のトップである工部卿は、伊藤 博文 。工部省の次官である工部大輔(だいすけ)は、山尾 庸三 です。

これが我が国における工学の誕生で、西洋ではまだ学問の一つと見なされていなかったエンジニアリングに、学問としての地位を与えたものでした。

これを基盤にした戦前技術界に、先の大戦における敗戦を経て技術力の不足を盛り返そうとした結果が、昭和の終わり頃の我が国の技術界であったと思います。

* * *

はい、ありがとうございました。

お相手は、新浜メチスと、マスターの高木でした。

皆様、よいお年をお迎えください。またね!

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工学の誕生

松下村塾――吉田松陰と山尾庸三と工学の誕生

危険であることを忘れないうちは安全である