岡本綺堂 『半七捕物帳』 [Gemini]
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岡本綺堂 『半七捕物帳』
「今時分どこからお帰りです」…
「なにか落とし物でもしなすったかね」…
「唯今……。どうも遅くなりました」…
「あなた、ゆうべの事を誰かに話しましたか」…
「わたくしが薬屋へまいりますと、丁度お隣り…
「姉さんは……」…
「むむ。お前ならばきっと承知するだろうと思…
「いくら寒くっても、ふところさえ温かけりゃ…
「今晩は」…
「小父さん。この辺ですね」…
「おい、火の番。今夜はここらで蝶々の飛ぶの…
「小父さんですか。黒沼の小父さん。……小父…
「早く水を持って来てくれ」…
「そんなことは知らない」…
「瓜生さんの若旦那ですか」…
「もう一度、行ってみましょうか」…
「藤助には娘があったね」…
「まったくあの娘も可哀そうですよ」…
「御承知でございますか。護国寺前の一件を……
「およしなさい」…
「おとなりの幸之助さんはゆうべから帰らない…
「親分。内ですかえ」…
「幸之助はその晩から自分の家へ帰らねえのか…
「もし、もし、今井の旦那……」…
「途中でこんなことをお尋ね申すのも失礼でご…
「燈台下暗しで、やっぱり佐藤の屋敷に忍んで…
「忌な晩ですな」…
「親分。どうしましょう」…
「むむ。てめえか。このあいだからどうもおか…
「なにしろ暗くっちゃあ、面が見えねえ」…
「実はここの火の番の藤助という者の行くえを…
「親分、あの和尚は怪しゅうござんすね」…
「それで、黒沼の家はどうなるでしょう」…
「承知しました」…
「あなたの探している人は見付かりましたか」…
「黒沼幸之助だけは確かに佐藤の屋敷に忍んで…
「あなたはあの女とお知合いでございますか」…
「若旦那。つかまえて下さい」…
「おまえは何か見たらしい。見たなら見たと云…
「若旦那。わたくしは大抵のことを知っていま…
「お痛み所はいかがですな」…
「どうだ、留。早速だが、なにか種は挙がった…
「お化け」…
「もし、面白いことがありそうですよ」…
「あんまり居ごころのいい家じゃあねえな」…
「まったく斯うなりゃあ生洲の魚だ。そのお亀…
「御賄屋敷の娘さんと云うじゃありませんか」…
「死骸は瓜生さんの娘に相違ないそうですよ」…
「おめえは三河町の吉五郎だろう。なんで俺を…
「まったくおめえの云う通りだ。屋敷奉公のお…
「どういうものか、きょうは酔わねえ」…
「どこへ行かれる。御墓参かな」…
「実は少し心配のことがありますので……」…
「若旦那。又ここでお目にかかりました」…
「あなたはどなたでございます」…
「長三郎、貴公は何しに来た」…
「姉はここにいるか、さもなければ、あなたが…
「吉田の親たちに頼まれて、因果をふくめて腹…
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