岡本綺堂 『半七捕物帳』 「小父さん。この辺ですね」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』

現代語化

「おやっさん。この辺だな」
「この辺だ。昨日源蔵に案内させて、よく調べておいた。ちょうちょはあの生垣をくぐって、墓場へ飛んでったらしい」
「毎晩この辺に出るんですか?」
「それはわかんねえ。でも、とりあえずここらに網を張っておく以外に方法はねえだろう。風を避けるために、この門の下に入ってろ」
「いいですよ。僕はそっち行って見てきます」
「ああ、いいこともあるもんだ。棒立ちでいるより、ちょっと歩いてみるか」
「おやっさんがここで待っててください。僕があそこら見回してきます」

原文 (会話文抽出)

「小父さん。この辺ですね」
「この辺だ。きのう源蔵に案内させて、よく調べて置いた。蝶々はあの生垣をくぐって、墓場へ舞い込んだと云うことだ」
「毎晩ここらへ出るのでしょうか」
「それは判らない。だが、まあ、ここらに網を張っているよりほかはあるまい。風を避けるために、この門の下にはいっていろ」
「なに、構いません。わたしはそこらへ行って見て来ましょうか」
「むむ、犬もあるけば棒にあたると云うこともある。ただ突っ立っているよりも、少し歩いてみるかな」
「小父さんはここに待ち合わせていて下さい。わたしがそこらを見廻って来ます」


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