精神がひろく、想像力がゆたかで魂に活力があること、これこそ天才である

精神がひろく、想像力がゆたかで魂に活力があること、これこそ天才であるディドロ, ダランベール=編, 桑原 武夫=訳編 : 百科全書―序論および代表項目 (1971, 岩波文庫) pp.324-325.
サン=ラベールによる「天才」の項

 精神がひろく、想像力がゆたかで魂に活力があること、これこそ天才である。

 天才人は、その〔常人〕よりひろい魂が、すべての存在の感覚にうたれ、自然のうちに存在するすべてのものに関心をもち、どんな観念をうけとっても感情が目覚めさせられ、すべてが魂を活気づけ、すべてが魂において維持されるような人である。

 魂は、事物そのものによって動かされるが、記憶によってさらに強く動かされる。しかし天才人にあっては、想像力はさらに先まで進む。彼はもろもろの観念を、うけとったときよりずっと鮮明な感情をもって思い起こす。これらの観念に、感情を生ぜさせるにより適した他の多くの観念が結びつくからである。

 事物にとりかこまれこれに没頭している天才は、思いだすのではない。天才は見る。見るにとどまらない。感動するのだ。… 魂は、真の色彩により、消しえない筆致によって、自らつくったものながら彼を熱中させ楽しませてくれる幻に、実体をあたえようと欲する。

関連:
佐貫 亦男 : 不安定からの発想 (講談社学術文庫, 2010) p.84.

その原因は機体の安定も不良であったが、それよりも自己の精神安定を確立せずに無暴な技術計画へ立ち向かったことにある。

スペシャリストとは対極にいる私がやるべきこと

いかなる現実的な知覚よりも前に、心のうちにアプリオリなものとして存在していなければならない

真の発見とは、新しい見方を獲得することである

世の中は感情で動いている

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