戦後79年

20年以上前の 2003年に、私は、リングをつける指のもつ意味、そして町工場存続論という文章を書いた。終戦直後に起業された町工場が、戦後60年になり、後継者がおらず廃業するという内容である。

最近、戦前に兵器製造のために導入された設備が、戦後75年を過ぎ(設備導入から80年程度が過ぎ)、設備がいよいよ廃却され(た|つつある)という話を利いた。

そういえば、戦艦大和の主砲身を削りだした きしろ の大型旋盤「15299機」(呉海軍工廠→神戸製鋼高砂工場→きしろ播磨工場)が、大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)へ寄贈されたのは、2022年度だった(なお、神戸製鋼では、1991年に、最新機の導入によって遊休設備化)。

巨大旋盤15299機|きしろ商事株式会社|機械加工・射出成型のナビゲーター 金属&樹脂加工Navi byきしろグループ

1938年、ドイツ・ドルトムント市のワグナー社から輸入された巨大旋盤「15299機」。呉海軍工廠・砲煩部 砲身工場に設置され、戦艦大和が誇る世界最大級の主砲身( 口径46センチ、長さ20.7メートル、重さ166トン)を削り出しました。