単純な結果が表れるということは、ひとつの要素が支配的であるということだ。
もし、それが実際の状況を表わしていないならば、ある要素を過剰評価しているのであり、評価方法(数式など)や評価のための入力が誤っている可能性がある。
単純な結果が表れるということは、ひとつの要素が支配的であるということだ。
もし、それが実際の状況を表わしていないならば、ある要素を過剰評価しているのであり、評価方法(数式など)や評価のための入力が誤っている可能性がある。
一巡してから、本当の検討が始まる。
解決手段 Aのメリットが話題になった後、しばらくしてAのデメリットが話題になり、そのうちに Aの検討がされなくなる。これが、B、C、……に関して、繰り返される。
そして、万能な解決手段がないことに気づき、A、B、C、……のメリット・デメリットを含めた検討が始まる。
NHK『坂の上の雲』「二〇三高地」 (45分あたり)
戦争の方法は確立しておる
兵をして無用に休息せしめるな
おびえる兵を奮い立たせよ
実験:
何を測定するか。
「海を覗き穴から観察する」
シミュレーション:
何を再現するか。
再現した事象に限って、あらゆる情報が手に入る。
「金魚鉢を全周から舐めるように観察する」
運用者は、性能の相互関係(ある運転条件を変えると、それが他の運転条件にどのような影響をあたえるのか)を知りたい。この知識によって、運用者は、想定・シミュレーション・ケーススタディーができる。
運用を検討している人に、トレードオフの網をかぶせてやれ。運用検討人の集団の個々人が理解可能で、その集団内で共有可能にして(形式知化)。
運用者の関心領域を知るために、開発者・設計者は、性能を点で抑えず、面で把握して、時々、定格から縦横にずらした話をするとよい。
ただし、定格からずれることは、水飴のなかを泳ぐように大変である。この水飴をさらさらなものに感じられるようになったら、開発者・設計者として「精通した」と言えるのだろう。
そこに至る経路によらない「状態量」で表現すると言うことは、経路に関する記憶を評価しないということだ。
逆に、材料は熱処理に関する記憶をもっている、と言える。
世の中に役立つこととは、良きことを再現することである。
「組み合わせ」は、その強力な手法である。
様々な組み合わせを試行し、良い結果をもたらす組み合わせを選び出し、以降はこの組み合わせを実施する。良い結果は、高い確率で再現される。
自分の責任範囲を超えて「つなぎ」まで考慮しているかどうかが、総合したときの成否を分ける。
W・ブライアン・アーサー=著, 有賀 裕二=監修, 日暮 雅通=訳 : テクノロジーとイノベーション―― 進化/生成の理論 (みすず書房, 2011) p.107.
ここには一般的教訓がある。コストは、活動がひとつの世界を離れて別の世界に入るときに積み上げられる。… “つなぎ技術”は、たいていはドメインで最も扱いにくい一面だ。
ディドロ, ダランベール=編, 桑原 武夫=訳編 : 百科全書―序論および代表項目 (1971, 岩波文庫) p.396.
多田 道太郎による解説「『百科全書』について」より。
ディドロはまれにみる組織者的才能の持ち主だった。だいいち、彼は怒りを押える天成の才をもっていた。いつも陽気で、頑健だった。彼は他人の美質をよく見抜き、人々の発想の交叉点に立ちえた人物であった。さらに先見の能力を持ち、柔軟な戦術に長じていた。
静安定緩和
制御形態機体 (CCV)
W・ブライアン・アーサー=著, 有賀 裕二=監修, 日暮 雅通=訳 : テクノロジーとイノベーション―― 進化/生成の理論 (みすず書房, 2011) p.94.
技術用語では「静安定緩和」〔運動性を高めるために機体の安定性を意図的に劣化させたうえで、機体の制御にコンピュータの補助を加えること〕と言う
佐貫 亦男 : 不安定からの発想 (講談社学術文庫, 2010) p.157.
機体形態の挑戦としては CCV がある。これは制御形態機体(Control Configured Vehicle)の略字で、制御を条件として決定した形態の機体をいう。