海自初、米海軍大教授に

海自初、米海軍大教授に…元幕僚長・武居さん (武居智久 – Wikipedia 海将)
http://www.yomiuri.co.jp/local/kanagawa/news/20170410-OYTNT50123.html (2017年 4月 9日)

「米海軍大」と訳してあるのですが、英語では「U.S. Naval War College」です。

なお、パックンマックンのバックンが、米大統領のスピーチを解説した本で書いていましたが、米国で「War」という言葉は「正義の戦い」という意味をもち、好意的な意味に捉えられるそうです。

パトリック・ハーラン : 大統領の演説 (角川新書, 2016 〈底本は、角川新書(2016)〉) 位置No. 1131/5392.

アメリカ人にとっての「war」は、言葉の裏側に「正義のため」というニュアンスが含まれます。正義の戦い。自分たちは正しいことをやっている。神様がついているオレたちが、負けるなんてあり得ない!

「U.S. Naval War College」については、

  大熊 康之 : 戦略・ドクトリン統合防衛革命―マハンからセブロウスキーまで米軍事革命思想家のアプローチに学ぶ (かや書房, 2011)

に詳しいです。

初出:
Facebook 2017/ 4/10

アルマダ

トランプ米大統領が『アルマダ』という語を使ったというので、「なるほど、自国の空母打撃群を持ち上げつつ、油断したら負けるぞ、命を懸けた任務なのだぞ、と訓示しているのだね。メメント・モリだね」と思っていたら、『the Armada』ではなく『an armada』であり、スペイン「無敵艦隊」ではなく、単に「艦隊」という意味しかなかった、という件。

トランプ米大統領が派遣したとされる艦隊は「無敵艦隊」にあらず(不破雷蔵) – 個人 – Yahoo!ニュース

アルマダの海戦 – Wikipedia (1588年)

初出:
Facebook 2017/ 4/17

忖度という言葉が、その危険性を意識させずに多用されることは、危険である

忖度(そんたく)。

忖度(ソンタク)とは – コトバンク

デジタル大辞泉の解説

[名](スル)他人の心をおしはかること。「相手の真意を忖度する」

大辞林 第三版の解説

( 名 ) スル
〔「忖」も「度」もはかる意〕
他人の気持ちをおしはかること。推察。 「相手の心中を-する」

「忖度」という言葉を、私は、知能工学・デザイン論の分野で使用してきた。

例えば、「ロボットに求められる知能は人の意思を忖度して仕事のできる機能」エレベーターでは、降りる人の意思を、乗る人がわかりにくい (意志を忖度しづらい)

そもそも、一般的には使われない言葉である。

しかし、昨今、森友学園問題で、使われる頻度が増えている。

森友学園問題で気になるワード「忖度(そんたく)」が話題 – NAVER まとめ

忖度は、間違う危険がある。慎重に取り扱うべき行為である。

忖度という言葉が、その危険性を意識させずに多用されることは、危険である。

なぜならば、実体を伴わない言葉が、それに対する批判がない中で、凝固する。忖度という言葉の多用が、自分による忖度と他者による忖度を当然だと認識させ、忖度への慎重さを欠かせることが、危険なのだ。忖度を、期待の対象にしてはならない。

繰り返しになるが、忖度は間違う危険がある。その機序(メカニズム)については、下記を参照のこと:

刺激等価性――「空気」の本質。感情移入と非論理をつなげるもの

図書館戦争ドラマに、人の脳の性質を整理する

感情移入。「空気」と「バカと暇人のウェブ」をつなぐ

感情移入への対策は、理由を求めること である。

しかし、何よりも、慎重であることだ。確認を絶やしてはならない。

1945年 4月 7日(土曜日)

4月7日。

戦艦大和撃沈と、鈴木貫太郎内閣成立は、同日、昭和20年(1945年) 4月 7日(土曜日)。

戦艦大和:
辺見じゅん「男たちの大和」 | 無窮ナレッジ 電子書架

鈴木貫太郎内閣:
「日本のいちばん長い日」(2015)鑑賞メモ
創造力は無限ではない、貴重である。そして重要である

初出:
Facebook 2017/ 4/ 6

不安だ

先日、電車の中で耳にした会話(日本人)は、会話の片方が、日本の歴史に詳しい口ぶりなんだけれど、いろいろ間違えていて、例えば、飛鳥時代と奈良時代がごっちゃになっていたり、鎌倉時代と室町時代がごっちゃになっていたりしていた。不安だ。

初出:
Facebook 2017/ 3/ 4

関連:

不確実性の極力排除と、明確なる出口

『幼女戦記 第12話』から想起:

前提を誤ると、解答は正解ではない。そして、前提は明確ではない(シュレディンガーの猫の生死は決まらない)。

故に、前提に関する不確実性を極力排除しなければならないとともに、出口(そして出口は静的な正解ではなく、相互作用のある動的世界である)を必ず用意しなければならない(補足:戦闘は、やめ時が重要であるが、その視点は戦闘ではなく出口にあるべきである)。

リスクとプロフィット」は、上記のように展開できる。

初出:
Facebook 2017/ 4/ 1