ネモ船長の最期の言葉は、JR貨物の社歌に通じる

潜水艦ノーチラス号の艦長であるネモ船長の最期の言葉は、「神と祖国!」である。

これは、JR貨物の社歌「春夏秋冬」に歌われている、希望と誇りが縦糸と横糸をなす様子に通じる。

ジュール ヴェルヌ=著, 大友 徳明=訳 : 神秘の島 第三部 (偕成社文庫, 2004) pp.315.

かつて多くの炎がほとばしりでたその瞳に最後の火がかがやいた。そのあと彼は、『神と祖国!』とつぶやきながら、静かに息を引きとった。

補足:
ジュール ヴェルヌ=著, 大友 徳明=訳 : 神秘の島 第三部 (偕成社文庫, 2004) pp.380-381.
大友 徳明氏による解説より。

『神秘の島』の第三部で、ネモ船長が息絶えるまえの最後の言葉を、出版者のエッフェルが勝手に書きあらためた事実も、いまでは判明しています。現在刊行されている版では、臨終の床にあるネモ船長はこう描写されています。「……かつて多くの炎がほとばしりでたその瞳に最後の火がかがやいた。そのあと彼は、『神と祖国!』とつぶやきながら、静かに息を引きとった。」

 ところが、ヴェルヌの初めの原稿では、ネモ船長の言葉は「……『独立!』とつぶやきながら……」と、なっていました。

独立!

ジュール ヴェルヌの初めの原稿におけるネモ船長の最期の言葉と、「沈黙の艦隊」の海江田四郎の最期の言葉は同じ:

  「独立」

ジュール ヴェルヌ=著, 大友 徳明=訳 : 神秘の島 第三部 (偕成社文庫, 2004) pp.380-381.
大友 徳明氏による解説より。

『神秘の島』の第三部で、ネモ船長が息絶えるまえの最後の言葉を、出版者のエッフェルが勝手に書きあらためた事実も、いまでは判明しています。現在刊行されている版では、臨終の床にあるネモ船長はこう描写されています。「……かつて多くの炎がほとばしりでたその瞳に最後の火がかがやいた。そのあと彼は、『神と祖国!』とつぶやきながら、静かに息を引きとった。」

 ところが、ヴェルヌの初めの原稿では、ネモ船長の言葉は「……『独立!』とつぶやきながら……」と、なっていました。

かわぐちかいじ : 沈黙の艦隊 32 (講談社, 1996)

p.146.
カイエダが自己の不在を想定しての手紙とは何だ!?

p.149.
海江田のメッセージを読み上げる

p.150.
独立せよ