安全神話と日本ブランド

阪神・淡路大震災の年(1995年)、安全神話が崩壊した。

東日本大震災(2011年)によって、日本ブランドが損害を被った。

安全神話における「神話」と「ブランド」は両方とも、人々に想起される(良い)イメージの集合体であり、そのイメージが実現されることを期待させる力である。*

内向きの「安全神話」ではなく、外向きの「日本ブランド」という言葉が使われることが、両大震災間 16年間のグローバリゼーションの成果である。

* 妹尾 堅一郎 : 技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか―画期的な新製品が惨敗する理由 (ダイヤモンド社, 2009) p.297.

ブランドとは何か? 端的に言えば、商号・商標や意匠によって想起される品質・価値・信頼といったイメージの集合体を定義することができるでしょう。

Twitter / @sekisuihouse_sa: QT @ebinoki:これがブランドの力だ。あの店に行けば必ずおいしい味に出会える、と期待させる力。満足と引き換えに喜んでカネを払わせる力。(『なぜみんなスターバックスに行きたがるのか?』あとがき)