大きな能力を活かして、社会を安定化する

大きな能力を活かして、社会を安定化する。

例えば、サウジアラビアは、大きな産油能力を使って、石油価格を安定させてきた。今回のリビア騒乱に対しても、サウジアラビアは石油増産処置を採った。

中村 覚=編著 : サウジアラビアを知るための65章 (明石書店, 2007) 須藤 繁 による「第58章 サウジアラビアの石油外交」 p.328.

 サウジアラビアの石油外交は、一九七三年の対米・対オランダ禁輸を除けば、概して、世界経済秩序の維持に最大限留意するものであった。

同書 pp.330-331.

 … 世界に占める位置を埋蔵量と生産能力の点から確認すれば自ずと明らかであろう。まずサウジアラビアの原油確認埋蔵量は、… 産油国グループのなかで群を抜いている。また、余剰産油能力という点でも、サウジアラビアは同能力の動員を通じて国際石油市場において卓越した影響力を有している。… このことによって国際石油市場は供給削減事態が起きても、大きな混乱を経験することなく、維持されてきた。

 サウジアラビアは繰り返し、国際石油市場の安定化のためにその余剰生産能力を用いてきた。

ダイエーは、1995年の阪神淡路大震災において、被災地店舗への商品供給に努め、物価の安定に貢献した。

中内功 – Wikipedia [2011年2月27日 (日) 13:54 の版]

1995年1月17日早朝、阪神・淡路大震災が発生。東京・田園調布の自宅で知った中内は、ただちに物資を被災地に送るよう陣頭指揮。フェリーやヘリを投入して食料品や生活用品を調達したことで、一部で見られた便乗値上げに対し、物価の安定に貢献した。そのため、大災害が起きた際には暴動が起こる例も世界中には少なくないが、神戸ではそうした騒ぎが起きなかった。