神様のメモ帳 第2話「君と旅行鞄」
いままで最も多くの人を殺してきたものは何だと思う?
爆薬でも、毒薬でもない。
情報だよ。知ることは死ぬこと。
神様のメモ帳 第2話「君と旅行鞄」
いままで最も多くの人を殺してきたものは何だと思う?
爆薬でも、毒薬でもない。
情報だよ。知ることは死ぬこと。
客にゴマをすらせて、その小さなすり鉢をソース皿にするというトンカツの提供形態は、全国区なのだそうだ。
私が確認したのは、
・かつくら
・花むら(花邑)
・かつ一番
の 3チェーン。
トンカツ屋チェーン・新宿さぼてんは、
今はどのとんかつ店でも提供されている胡麻をすって食べる方法。これは、さぼてんが始めた食べ方提案なのです。
だとしている。
さて、客に、ゴマ擦らせる面倒をさせる形態なのだけれど、客にリスクがほとんどない。味が落ちることも、客が火傷することも、客の衣服が汚れることもない。
店は安心して、客に、面倒をさせられるのだ。
面倒の効用は、以下をご参照のこと。
水戸岡 鋭治 : 水戸岡鋭治の「正しい」鉄道デザイン―私はなぜ九州新幹線に金箔を貼ったのか? (交通新聞社, 2009) p.83.
ああ、また出てきたぞ、面倒を嫌い、すべてを簡単な方向にする現代の典型的な考えが出てきたぞ!
…
確かに、荷物棚の蓋の開け閉めは面倒くさいかもしれません。また蓋を開ける時に不意に中の荷物が落ちてくることがあるので、注意をしなければならない。
しかし、蓋の開け閉めくらい、手間ひまをかけてもいいと思う乗客もいるのではないかと私は思ったわけです。ちょっとしたリスクで落ち着いた空間を作り上げることができるなら、そのリスクを引き受けてもいいと考える人もいるのではないでしょうか。
また、中から落ちて来る可能性があるので注意しなければならないということは、その下に座っている他の乗客のことも考えなければいけないということです。時には声をかける必要もあるでしょう。その時に乗客同士のコミュニケーションが生まれる可能性があるのではないでしょうか。
節電要請に伴い、節電設定ではありながらも普段使わない冷房機器まで稼働させ、その上、窓を開けているという状況。
関連:
江畑 謙介 : 軍事とロジスティクス (日経BP社, 2008) p.22.
戦闘部隊の方も、補給を要請したところで本当に到着するか分からないし、大体、補給要請書(連絡)が無事に届いて、的確に処理されたかどうか不安だから、同じ補給物資を何度も要求しがちである。そのため、同じ物資が重複して前線部隊に届けられるという事態も生じる。前線部隊はだからといって送り返すなどということはしないから、補給物資には膨大な無駄が生じる。同じ部隊に二度、三度と同じものを届けるためにトラックや輸送機が使われると、より切迫した状況で補給を必要としている他の部隊に補給品を輸送する手段が不足するという結果になる。
道路(土木・国土開発)、自動車、石油は、3点セット。
人類が有史以来初めて宇宙に進出したのも、地球連邦という人類の英知の結晶たる政府があったればこそであろう。
地球連邦の効用は、
・勢力が拮抗している状態では不可な、圧倒的な利益をもたらすが防御に不利な活動が可能になる。
・資本の大集中が必要な大事業が可能になる。
把握は手段である。手段でしかないが、あなたが手にする新たな手段であるのだ。
江畑 謙介 : 軍事とロジスティクス (日経BP社, 2008) p.24.
RFID タグは、それを付けた物資が今どこにあるかというリアルタイムでの把握を実現させる。すべての物資に RFID タグを付けるなら、どこにどれだけの量があるか、どこにいつ到着するかが常に分かるようになるだろう。これを「トータル・アセッツ・ヴィジビリティ (Total Assets Visibility: 全資産の可視化)」と呼ぶ (ニ〇〇六年から米軍では簡単にアセッツ・ヴィジビリティ : AV と呼称されるようになった。TAV が普及し、一般的になってきたためである)。既に民間では急速に普及しつつある技術だが、軍隊でもその効果が認識され、実用化されつつある。
金谷治 訳注 : 孫子 (岩波文庫, 1963) p.41,42.
知彼知己者、百戦不殆、不知彼而知己、一勝一敗、
彼れを知りて己れを知れば、百戦して殆うからず。彼れを知らずして己れを知れば、一勝一敗す。
敵情を知って身方の事情も知っておれば、百たび戦っても危険がなく、敵情を知らないで身方の事情を知っていれば、勝ったり負けたりし、
安部 龍太郎 : 等伯 (156). 日本経済新聞, 2011/ 6/29, 朝刊, 40面.
絵は平面の仕事だが、ふすま絵は空間を演出する三次元の力業だった。
継続的にある物資を使うためには、物資の獲得から消費までの流れのすべての工程が、略統一した流量能力をもつようにしなければならない。
重要なことは、工程を駆動させる逆方向の流れを意識することである。
もっとも重要な工程は、最も後ろの工程である。物資を使い切った後工程が前工程に追加分の物資を要求することによって、前工程が駆動される *。
略統一した流量能力でなければ、後工程からの要求は、流量能力の大きな前工程によって薄められ、その更に前の工程を駆動しない。
同じ物資を扱う工程群を構築する行動群であるにもかかわらず、行動は一連にならず、非効率が生じる。
* 関連:
大野 耐一 : トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして (ダイヤモンド社, 1978) p.87.
日程計画をさらに平準化して並べた「順序計画」を、最終組立ラインのあたまに、一か所だけ送ってやればよい。
部分初出:
Twitter / @takagi1: 継続的にある物資を使うためには、物資の獲得から消費までの流れのすべての過程を、略統一した流量能力にしなければならない。重要なのは、流れである。 2011/7/2 3:14pm
阪神・淡路大震災の年(1995年)、安全神話が崩壊した。
東日本大震災(2011年)によって、日本ブランドが損害を被った。
安全神話における「神話」と「ブランド」は両方とも、人々に想起される(良い)イメージの集合体であり、そのイメージが実現されることを期待させる力である。*
内向きの「安全神話」ではなく、外向きの「日本ブランド」という言葉が使われることが、両大震災間 16年間のグローバリゼーションの成果である。
* 妹尾 堅一郎 : 技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか―画期的な新製品が惨敗する理由 (ダイヤモンド社, 2009) p.297.
ブランドとは何か? 端的に言えば、商号・商標や意匠によって想起される品質・価値・信頼といったイメージの集合体を定義することができるでしょう。
イマヌエル カント=著, 中山 元=訳 : 純粋理性批判〈1〉 (講談社古典新訳文庫, 2010) p.87.
空間は、人間の感性の主観的な条件であり、わたしたちはこの条件のもとでのみ、外的なものを直観できるのである。… すべての現象の形式[である空間]は、いかなる現実的な知覚よりも前に、心のうちにアプリオリなものとして存在していなければならないのである。
人は「考え方」を手に入れたとたん頭がよくなる生き物である。
NHK テストの花道
「KY」(危険予知)