タイムマネジメント

梅田 望夫 : ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く! (文藝春秋, 2008) p.201.

「ニューノーマル」時代における成功とは、タイムマネジメントに尽きる。この時代における通貨は、時間なのである。―― ロジャー・マクナミー

Success in the New Normal is all about time management. Time is the currency of this age. ―― Roger McNamee

6月14日の悩み

Spend it like you’ve got it (資源は自分のものとして思いどおりに使え)

権力の座にあるものは確信犯であることからまぬがれえないのだ!
―― かわぐち かいじ : 沈黙の艦隊 20 (講談社, 1993) pp.108-109.

リーダーが「資源は自分のものとして思いどおりに使」わねばならないが、その上で発生した問題を、リーダーは負わねばならない。

これを必至の損失だと捉えたので、6月14日に悩んだのだ。

しかし、これは必至の損失ではない。即ち、他の要素がある。

他の要素を適切に設定することによって「資源は自分のものとして思いどおりに使」うことが損失を抑えて可能になる。

自分自身を度外視する

ニーチェ=著, 手塚 富雄=訳 : ツァラトゥストラ (中公文庫, 1973) p.241.

多くを見るためには、自分自身を度外視することが必要だ。――この過酷さは、あらゆる登高者に必須のことである。

関連:

一正面の作戦を遂行するには何人必要か

軍事において「一正面の作戦を遂行する能力を保有する最小の戦略単位」は師団であり、その定数は、およそ1万人である。

師団 – Wikipedia (2012年4月11日 (水) 13:13 の版)

師団は、主たる作戦単位であるとともに、地域的または期間的に独立して、一正面の作戦を遂行する能力を保有する最小の戦略単位とされることが多い。

プロフェッショナル

瀧本 哲史 : 武器としての決断思考 (星海社新書, 2011) pp.32-33.

 そこで目指すべきなのが、プロフェッショナルという、エキスパートの上位概念とも言える人材モデルです。

 ここで言うプロフェッショナルとは、

(1) 専門的な知識・経験に加えて、横断的な知識・経験を持っている。
(2) それらをもとに、相手のニーズに合ったものを提供できる。

という、2つの条件を持ち合わせた人材のことを指します。

公言する解決論理

問題に対して、公言する解決論理は、その論理において(非効率はあったとしても)完璧でなければならない。

別の論理を、当該問題の始点から終点まで有し、その論理よりも公言する当該解決論理は安全側であることを理由として、公言する当該解決論理は完璧だ、ということはできない。

リーダーについての、最近のまとめ

● リーダー は、予定が埋まっていないことを良しとせよ

常に突発的事態の対処を見据えよ。知らなかった・忙しかったでは、済まされない。

Twitter / @takagi1: 20巻pp.108-109. 「権力の座にあるものは確信犯であることからまぬがれえないのだ!」 #沈黙の艦隊_耐久読書

Twitter / @takagi1: #nhk 戦闘指揮は、無視界操縦。気づいたところで自軍を制御できない。だから、早期警戒と通信が大事。

緊急対処のために、マルチロール者との連携を密にとり、彼の仕事を、自由に差し替えられる状態を保て。

● リーダーは、局所の顕在的な問題よりも、大所の潜在的な問題に注意せよ

前者は誰にでも対処できるが、後者はリーダーにしか対処できない。

● リーダーは、明言せねばならない

Twitter / @takagi1: そろそろ「戦争」を運営せねばならないか、すなわち不確実性のなかで明言する、それが担当者ではなくリーダーの仕事だと。それは、If-then関係と最適化によって為される行為ではない。

● リーダーは、社外パートナーとの信頼関係構築に気を払うこと

Twitter / @takagi1: …最終目標が大きいものであるほど、目標達成の成否は倍化の能力に支配される。 #g_age

● リーダーは、将来には楽観的であれ

Twitter / @takagi1: N氏談。「指揮官は、部下の前では、現在には厳しくあれども、将来には楽観的であれ。将来に楽観的でなければ、部下が萎縮してしまう」。

※註:
本記事は、決して包括まとめではない。仕事 | TAKAGI-1の科学・技術的日々Blog 一番星 旧: 仕事 を併せ読んで、未熟な私の知る限りが分かるだろう。

関連:
出川 通 : 技術経営の考え方 MOTと開発ベンチャーの現場から (光文社新書, 2004) pp.57-58.

筆者が実感として持っている、プロジェクトマネジメントの三カ条を挙げて本章のしめくくりにしたいと思います。

(1) 率先垂範とは自分が全部やることではない。とるべきリスクはきちんととり、メンバーへのリスク転嫁をしないということである。
(2) 開発は不確定要素(不安要素)が非常に多い業務である。だからこそ、常に明るく、楽観的にふるまう。
(3) 社外(顧客、パートナー)との信頼関係の構築を優先させること。その後が社内。