さわやかな潮風 南アフリカ・ケープタウンから大西洋を横断する船に乗った時に感じたのは、潮風のさわやかさである。 つまり、腐臭ではない潮風である。即ち、生物の密度が低い場所に自分がいる、ということだ。 この緊迫感が、創作では、「沈黙の艦隊」構想やノイントテーゼという先鋭化した思想の土壌になったのかもしれない。