ヨーロッパの革新について

2019年に フランス・ルーアンに滞在して思ったこと。

1日目。夜に到着。連接バス、長連結・地下区間有りのフルスペックなLRTが走っていて、公共交通の充実に先進性を感じる。

Articulated bus, in front of Abbatiale Saint-Ouen
Metro de Rouen
ルーアン・メトロ

ルーアンの公共交通機関(メトロ・路面電車・バス)(フランス旅行記11) – kobeoyaji’s blog

2日目。道路の片側1車線が駐車場状態であることを知り、駐車場を備えない古い建物がそのままであるが故に、道路の容量が逼迫し、連接バス・LRTで対策していることを知る。

3日目。市街観光。建物は行っても行っても古かった。

歴史的建造物の真正面の地下に駅がある。「大審裁判所」前の半地下の広場。ルーアン・メトロの駅の入り口になっている:
Half underground square of Tribunal de Grande Instance (Court) of Rouen

蓄積された情報量の多さを感じながらも、合わせてヨーロッパの停滞を感じさせる。また、建物の窓ガラスが壊れたままな様子は、天災が無く、ハードウェアが壊されない反面、壊れたハードウェアが放置されることがあるのだと感じさせる。スクラップアンドビルドがないのだ。

Cloud of France

4日目。ルーアン大聖堂の内部を観光。人の手によって作られた垂直空間は、それが人の手によって作られたという事実によって、また視線を上に向けさせることによって、見る人を鼓舞し、世界の革新(政治的な意味の「革新」ではない)を意識づけるだろう。
Stained glass of Rouen Cathedral

大聖堂

しかし、町を見れば、ハードウェアに自由度がない。革新は、ソフトウェアに向かうのだろう。

現在はハードウェアの制限を取り払うVRの世界が重要度を増している。ヨーロッパの革新性は、ハードウェア面でも大きく伸長するだろう。

West face of Rouen Cathedral