【かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』】耐久読書(2011年)の記録【2020/5/10】

こんにちは、高木です。

今回は、かわぐちかいじ さんの漫画作品『沈黙の艦隊』です。

私が大学の学部生だったときに、ブックオフや大学の古本市でコツコツと全巻を揃えました。

あらすじは、
日本初の原子力潜水艦が反乱逃亡し、艦長・海江田四郎を元首とする独立戦闘国家「やまと」を名乗る。「やまと」は、日本に寄港、友好条約を結んだ後、国連総会への海江田の出席のために、北極海を抜け、アメリカ・ニューヨークを目指す
というものです。

潜水艦の戦闘描写に加えて、民衆・マスコミ、国内・国際・国連での政治、国際秩序 が描かれ、多くの示唆を与えてくれる作品です。

2011年11月23日 勤労感謝の日 に、12時間で、全巻を読むという 耐久読書 をしたの際のツイートをご紹介します。

***

かわぐち かいじ: 沈黙の艦隊
(講談社 モーニングKC)

単行本 1巻~32巻(最終巻)

発行年:
1巻 1989年
2巻~ 8巻 1990年
9巻~12巻 1991年
13巻~16巻 1992年
17巻~21巻 1993年
21巻~24巻 1994年
25巻~29巻 1995年
30巻~32巻 1996年

***

読み上げは、バトンタッチします。

アナウンサーの新浜メチスです。読み上げをスタートします。


【1】
水曜日の休日に。かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』全巻(32巻)を読み続ける沈黙の艦隊 耐久読書を開始します。
https://twitter.com/takagi1/status/139165754477121537

【2】
1巻 読了。所要25分。いかんな。
https://twitter.com/takagi1/status/139172606740934656

【3】
1巻 38ページ。想定される音源が分かっている場合、重なった音波をクリーニングすることは可能。波の重ね合わせの原理。これは物理だ。
https://twitter.com/takagi1/status/139172972240965633

【4】
1巻 142ページ。組織の信念による可能性の誘導。
https://twitter.com/takagi1/status/139173217750360064

【5】
1巻 160ページ。海+戦闘艦というプラットフォーム
https://twitter.com/takagi1/status/139173564191490048

【6】
1巻 57ページ。オン・ステージにある艦の第一の任務は状況の正確な把握
https://twitter.com/takagi1/status/139173866051354625

【7】
2巻 読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139178329310896129

【8】
2巻 54ページ。無条約の海に漂流。
https://twitter.com/takagi1/status/139178479781552128

【9】
2巻 198ページ。自組織の精神錯乱者を検出すること。
https://twitter.com/takagi1/status/139178762620256257

【10】
作戦における混乱は相手に自由行動をもたらす。故に作戦では、相手の所作を高感度で得られる状況を維持することに注力することが得策だ。
https://twitter.com/takagi1/status/139179682074599424

【11】
3巻読書開始。汎用の能力なのだよ。速力、潜行可能深度、航続能力、魚雷発射管(すなわち、同時選択可能オプション数)。
https://twitter.com/takagi1/status/139180581626978304

【12】
3巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139184632120885250

【13】
3巻 混雑している相手集団には、ネコだまし。
https://twitter.com/takagi1/status/139184948602081280

【14】
3巻205ページ。溶接パイプからの露水。システムの限界能力は、実際、そのようなところで規定される。
https://twitter.com/takagi1/status/139185299648557056

【15】
3巻217ページ。パイプ元栓締め。異常状態はどれだけの時間の連続において、実害ある異常たるかを認識すること。
https://twitter.com/takagi1/status/139185679245647872

【16】
3巻30ページ。我が意志の強要。
https://twitter.com/takagi1/status/139185948658380800

【17】
4巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139190035005194241

【18】
4巻70ページ。経済力の分配の妙。確かにその選択は慣性をもつ。
https://twitter.com/takagi1/status/139190420776300544

【19】
4巻106ページ。相手の「議会」の話題にさせよ。
https://twitter.com/takagi1/status/139190828965965825

【20】
失敗というのは、脅威に対して対処できない状態である。ひとつの脅威で失敗することはまずない。複数の脅威に同時に対処できなくなり、失敗するのだ。そして、同時対処の本質は、同時ではなく、存在する時間差をいかに詰めるかである。関連: 同時選択可能オプション数
https://twitter.com/takagi1/status/139192266395885568

【21】
5巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139196911373651969

【22】
5巻103ページ。戦術を変えず、技術で対処する。
https://twitter.com/takagi1/status/139197133407522817

【23】
5巻177ページ。「なんてヤツだ!! この調子で日本人全部を共犯にするつもりか!」
https://twitter.com/takagi1/status/139197432830509059

【24】
定めた正義に従う限りにおいて、致命的な対処不能事態にはならない。(保留)
https://twitter.com/takagi1/status/139198063997751296

【25】
6巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139201782642507777

【26】
6巻。唯一の逃げ道は、敵にとって有利な事態を促進するための手段である。
https://twitter.com/takagi1/status/139202273145401344

【27】
6巻。相手のロジックに呑まれず。
https://twitter.com/takagi1/status/139202417051963393

【28】
7巻。味方とは正義を同じくするものである。
https://twitter.com/takagi1/status/139203448766873601

【29】
7巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139205797514182656

【30】
7巻69ページ。伏兵に注意。
https://twitter.com/takagi1/status/139206338168369152

【31】
7巻215ページ。「誤らぬために対等にならねばならんのです!」
https://twitter.com/takagi1/status/139206587591032832

【32】
7巻226ページ。接触の絶対的な価値。
https://twitter.com/takagi1/status/139206800154177536

【33】
8巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139211922330488832

【34】
8巻36ページ。対象をいかに定義するかによって、法律・条約の適用が変わる。
https://twitter.com/takagi1/status/139212205815111680

【35】
8巻 撃たれるところは見せても、撃つところを見せるのは控えるべきだ。
https://twitter.com/takagi1/status/139212398463692800

【36】
9巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139218658781184000

【37】
9巻70ページ。自己の安全・自由行動に対する保険は、相手に分かれば、宣言する必要はない。
https://twitter.com/takagi1/status/139219004370853889

【38】
9巻169ページ。「いつの世にも最初に語られる理想はキレイごとに聞こえるものだ」
https://twitter.com/takagi1/status/139219242611519488

【39】
9巻。議長の自由意志・自由行動。それは制約を受けるその時点まで、可能である。
https://twitter.com/takagi1/status/139219496350138369

【40】
10巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139224069131350016

【41】
11巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139229198404431872

【42】
11巻222ページ。「世界を防衛することなく 一国のみの防衛は不可能なのだ!」
https://twitter.com/takagi1/status/139229444689772545

【43】
12巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139235717443354624

【44】
12巻93ページ。協定遵守を手っ取り早く保障するための、公表。
https://twitter.com/takagi1/status/139235943642169344

【45】
12巻129ページ。タケガミ総理の陽転思想。
https://twitter.com/takagi1/status/139236224807342080

【46】
12巻199ページ。「日本は貴国が理想とした近代国家のひとつの結論である! その国の言葉を聞かずして何が近代国家の祖か!?」
https://twitter.com/takagi1/status/139236715851300864

【47】
13巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139241858294493184

【48】
13巻。肉弾戦。
https://twitter.com/takagi1/status/139241986371747841

【49】
13巻70ページ。 「事実……だ」「可能性を無視して作戦を立てるのは最も危険な行為だ」
https://twitter.com/takagi1/status/139242425393750016

【50】
13巻74ページ。 「疑惑こそ行動にかりたてる最高のエサとなる」「優秀な艦長こそ疑惑を晴らしたくなるものさ」
https://twitter.com/takagi1/status/139242822804062208

【51】
14巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139247271748448256

【52】
15巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139253006779686913

【53】
15巻27ページ。 可能不可能の検討は最後。
https://twitter.com/takagi1/status/139253197922504705

【54】
15巻160ページ。 「商取り引きを健全に遂行しようという意志こそが 人間の生存への意志だと信じている」
https://twitter.com/takagi1/status/139254039144710144

【55】
15巻 キョウスイカイの親父さんがいいなぁ。
https://twitter.com/takagi1/status/139256635263692800

【56】
16巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139260134718324737

【57】
16巻85ページ。 「思想は保守。手法は革新……!」
https://twitter.com/takagi1/status/139260408170164224

【58】
16巻183ページ。 「強大な保守が後衛に控えていてくれてこそ わが革新保守は存分に働ける!!」
https://twitter.com/takagi1/status/139261090528886784

【59】
17巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139265550802108416

【60】
17巻133ページ。 「敵を見える位置に置いて戦うのだ!!」
https://twitter.com/takagi1/status/139265816624508928

【61】
17巻90ページ。 選挙後、「たとえこの攻撃で「やまと」が失われたとしても…… 日本のとるべき道は何ら変わらぬ」
https://twitter.com/takagi1/status/139266254816022528

【62】
18巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139271322181181440

【63】
19巻 どいつもこいつも勝手なことしやがる。
https://twitter.com/takagi1/status/139275291498516480

【64】
19巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139275835331985409

【65】
19巻35ページ。「わが艦隊が大統領に報告できることは 「やまと」の撃沈報告のみだ!! それ以外ない!!」
https://twitter.com/takagi1/status/139276318931034113

【66】
ストラヴィンスキー 春の祭典/バーンスタイン
https://twitter.com/takagi1/status/139277722408058880

【67】
20巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139279772311228417

【68】
20巻108から109ページ。 「権力の座にあるものは確信犯であることからまぬがれえないのだ!」
https://twitter.com/takagi1/status/139280333970489344

【69】
20巻207ページ。 「常に新しい世界史の創立に立ち会うのが真の保守です!」
https://twitter.com/takagi1/status/139280750229991424

【70】
選挙の時の各党首の言はもっともで、それをいかなる割合でミックスするかが国民の選択であった。
https://twitter.com/takagi1/status/139282832777424896

【71】
21巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139286058809556992

【72】
21巻90ページ。 Aと自らを定義する以上、他のAと関係を結ぼうとする。
https://twitter.com/takagi1/status/139286454156279808

【73】
21巻99ページ。 「百花斉放 百家争鳴」(百花斉放百家争鳴とは「多彩な文化を開花させ、多様な意見を論争する」ということである。 )
https://twitter.com/takagi1/status/139287283261128706

【74】
21巻113ページ。 「作戦を決断する上で必要なのは 予測ではなく確率だ!」
https://twitter.com/takagi1/status/139287552241827840

【75】
21巻172ページ。 「相手を信用するという最も困難な戦い」
https://twitter.com/takagi1/status/139287844605796352

【76】
22巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139293402847125504

【77】
22巻11ページ。 「ジャーナリズムが自由であるのはその国の国力を背景にした場合のみではないか!」
https://twitter.com/takagi1/status/139293929840451585

【78】
22巻53ページ。 「人類はまだ情報のたれ流しを経験していない それが問題なのだ」 1993年の作品。
https://twitter.com/takagi1/status/139294368954724353

【79】
22巻58ページ。 「そのテロリズムも情報ネットワークの中にしか存在できなくなる!」 1993年の作品。
https://twitter.com/takagi1/status/139294657304739844

【80】
22巻69ページ。 「ノオー これで中継が行なわれなければ 米政府の圧力だということが全世界に知れてしまうわけだ 政府に先手を打つ ボスのパフォーマンスなのさ」
https://twitter.com/takagi1/status/139295300501250048

【81】
22巻72から73ページ。 「言葉を発する時 聴衆の数を意識することほど愚かなことはない」「そして 言葉の意味を正確に伝えるのは行動しかないのだ」 225ページ。『言葉で語らなければ誰も理解できない 世界に何も伝わらないぞ』
https://twitter.com/takagi1/status/139295980611829760

【82】
23巻8ページ。 「熟慮されたし」をもって、意志を確認する。
https://twitter.com/takagi1/status/139297107155763201

【83】
23巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139300453748965376

【84】
23巻109ページ。 「それは必然的にあるひとつのシステムとして具体化されるべきなのだ」
https://twitter.com/takagi1/status/139300874173423616

【85】
24巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139305367388688385

【86】
24巻29から30ページ。 「初めに……対立ありき」「次に言葉ありき」
https://twitter.com/takagi1/status/139305753398882304

【87】
24巻81ページ。 「カイエダの最大の弱点は世界の民主主義に共通する手続きをふんでいないということです!!」
https://twitter.com/takagi1/status/139306059402706944

【88】
夕食休憩。
https://twitter.com/takagi1/status/139306129497931776

【89】
復帰。25巻から。
https://twitter.com/takagi1/status/139315320304312321

【90】
25巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139319128874954752

【91】
25巻80から81ページ。「民主主義の最大のポイントは多数決にあり! そのことが衆愚政治を生む元凶であるとしばしば指摘されてきましたが しかし われわれ人類は一度でも本当の多数決という決定を経験したことがあるのでしょうか!」
https://twitter.com/takagi1/status/139319715708411904

【92】
26巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139322818239283200

【93】
27巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139326191525044224

【94】
27巻216ページ。「私は私を支持する者がいる限り戦う! それがお前とは違う政治家としての責任の取り方なのだ!!」
https://twitter.com/takagi1/status/139326555619999744

【95】
28巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139330981311152128

【96】
28巻130から131ページ。「今 必要なのは戦争を根絶する個人の断固たる意志であり 個人の意志を世界的に集めるシステムの構築です! そして個人は民族の誇りもそれぞれの文化も尊重されたまま 世界市民として国家を克服するのです!」
https://twitter.com/takagi1/status/139331766849781761

【97】
28巻201ページ。「ユニークな発想! それを説得するだけの行動力!」
https://twitter.com/takagi1/status/139332008936611841

【98】
28巻235ページ。「しかしそれは二流国の発想だよ」
https://twitter.com/takagi1/status/139332291548819458

【99】
29巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139336225164234752

【100】
29巻。非核三原則もドクトリンかぁ~。
https://twitter.com/takagi1/status/139336406639194112

【101】
29巻29ページ。 「この3日間を歴史として書き残すことができるのは 君たちマスコミの力だけなのだ!」
https://twitter.com/takagi1/status/139336733157363713

【102】
30巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139341611707535360

【103】
30巻154ページ。 「われわれはできます!」
https://twitter.com/takagi1/status/139341823385673729

【104】
31巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139345717243281408

【105】
31巻8ページ。「ならば本艦が”沈黙の艦隊”のフラッグ・シップであることを世界に示せ! まず5ヵ国原潜に現況で必要な艦隊行動の要請だ!!」
https://twitter.com/takagi1/status/139346259835240448

【106】
31巻51ページ。「いかなる批判があろうと21世紀の世界政治は現実から構築しなければならぬ!」
https://twitter.com/takagi1/status/139346565297995776

【107】
31巻79ページ。「戦場では100%の終わりはねえ。いつもあと1%残ってるんだ!!」
https://twitter.com/takagi1/status/139346797842800640

【108】
31巻161から162ページ。「有史以来 人類が手に入れた最も大きな資産は 民主主義です!」
https://twitter.com/takagi1/status/139347034300882946

【109】
さぁ、最終巻32巻。
https://twitter.com/takagi1/status/139347173161697280

【110】
32巻読了。
https://twitter.com/takagi1/status/139352639438725120

【111】
32巻82ページ。「世界が一番知りたい情報を世界に直接つなぐのか!」『国連に閉じ込められようとしていた情報が また生き返るぞ!』
https://twitter.com/takagi1/status/139353128775585792

【112】
32巻260ページ。「あらゆる戦術の基本はイマジネーションにあります。 戦うイメージがわき続ける限り戦いのゴールは来ていないのです!」
https://twitter.com/takagi1/status/139353573090799616

【113】
32巻 根源は艦隊行動である。
https://twitter.com/takagi1/status/139353779534438402

【114】
32巻190ページ。 「ミニコミが一気にマスコミ化したのだ これは市民の既成のマスコミからの独立だ」1996年の作品
https://twitter.com/takagi1/status/139354861912326144

【115】
32巻150ページ。 「独立せよ」
https://twitter.com/takagi1/status/139354903897325569

【116】
一身独立して、善意の悪意に対する優位が反映された世界が為る。
https://twitter.com/takagi1/status/139355690778107904

【117】
これにて、ひとまず沈黙の艦隊 耐久読書終了。明日の私は、昨日の私とは違う。
https://twitter.com/takagi1/status/139357336543305729

読み上げ、以上です。

最後まで ご視聴いただきまして、ありがとうございました。

棒で人を殴ることにはたまらん愉悦がある

大衆は生活が苦しいと、考える余裕がなくなり

大衆は生活が苦しいと
考える余裕がなくなり

その結果
感情的になるものです

そうなれば簡単で
大衆に共通の敵を与えてやれば
かみつくはずです。

その時 彼らをなだめれば
簡単に手なずけられます

犬をしつけるのと同じです

民主主義は、盤石では無い

民主主義は、盤石では無い。

人民には自主的な心がない、と考えられた時代があったことが、それを示唆する。

民主主義を考えるとき、勇気の問題を忘れてはいけない(シンシア・フルーリー)<欲望の民主主義>丸山俊一 – 幻冬舎plus 抜粋

民主主義とは人間によって、あるいは市民の貢献や取り組みによって成立するものです。特にバランスの力によってです。そして、それは多くの場合、勇気の必要性を反映します。つまり、よく学生たちにも言うのですが、「デモクラシーとは権利ではなく、権利を獲得することができるための条件である」ということです。

【正化32年=2020年】「レインツリーの国」事件から

有川浩の小説『図書館戦争』シリーズは、表現を取り締まる機関と表現の自由を守ろうとする機関が戦争状態にある、架空の日本を舞台にした作品です。この日本で、平成にあたる元号が、正化です。

シリーズ2巻の『図書館内乱』の中で、正化32年1月、つまり2020年1月に起こった事件が「レインツリーの国」事件です。

ヒロイン・中澤 毬江を 土屋 太鳳 が演じてドラマ化もされました。

中途難聴者である毬江に対し、中途難聴者がヒロインの恋愛小説「レインツリーの国」を薦めた行為が、「聴覚障害者の出てくる本を聴覚障害者に薦める行為は人権侵害である」として、薦めた人が、表現を取り締まる機関に連行・査問される事件です。

この事件において、聴覚障害者の出てくる本を聴覚障害者に薦める行為を問題視して、取り締まり機関の耳に入るほどに噂を大きくしたのは、毬江の同級生達でした。しかし、当の毬江は、問題視どころか、楽しく「レインツリーの国」を読んでいました。

この事件を思考の起点にした私の考察の最新は、

  弱者が虐げれているという恐れが、社会的に過度に生じる理由

です。

弱者が虐げれているという恐れが、社会的に過度に生じる理由

弱者が虐げれているという恐れが、社会的に過度に生じる理由は、次だと考えられる:

(1) 心理による理由

自分に対する楽観バイアスとは反対に、他者に対する「悲観バイアス」も存在する。

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ヒトがもつ刺激等価性という心理現象が、確率的思考ではなく、思考の 0・1化を促す。

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他者に関する思考は、悲観的に方向に0・1化されがちである。特に、他者かつ弱者に関しては、その傾向が強い。

更に、ヒトとヒトの間の感情移入と、刺激等価性によって、社会における思考が 0・1化されがちである(「空気」の誕生)。弱者に関しては、悲観的に方向に0・1化されがちである。

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これによって、弱者が虐げれているという恐れが、社会的に過度に生じる。

(2) 政治的手法による理由

弱者を勝手に代弁するという政治的手法がある。

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【Royal?】ロイヤルミルクティーについて【2020/3/1】

こんにちは、高木です。本日は、2020年3月1日です。

この動画は、私がしでかした勘違いがもとになっています。

ロイヤルミルクティー、という紅茶の飲み物があります。

ロイヤルといえばイギリスです。

イギリスのヘンリー王子とメーガン妃、つまりサセックス公爵(Duke of Sussex)夫妻が主要王族の地位を離れるなか、「サセックスロイヤル」のブランド使用権を求めていましたが、断念されたのが、最近の話題ですね。

さて、ロイヤルミルクティー。私は、てっきりイギリス式のミルクティー。つまり、紅茶をいれて、それを牛乳と混ぜた飲み物だと思っていました。

後で説明しますが、インド式のミルクティーであるチャイが、最近ポピュラーになってきたので、区別するために「ロイヤル」を頭に付けたと思っていた、、、のですが、勘違いでした。

正しくは、ロイヤルミルクティーは、日本でうまれた言葉、和製英語です。

ロイヤルミルクティーは、鍋のお湯の中で茶葉を開かせ、さらに鍋に牛乳を加えて火にかけ、茶葉を煮て作られます。つまり、チャイの作り方と同じです。

つまり、ロイヤルミルクティーは、イギリス式では全くなく、インド式のチャイの作り方と同じなのです。

ただし、チャイでは、大量の砂糖をいれるのが一般的ですが、ロイヤルミルクティーでは、砂糖を入れたとしても、チャイほど大量の砂糖を入れることはありません。

ロイヤルミルクティーの作り方は、チャイと同じ。

ご試聴ありがとうございました。