渡月橋を観光してきました。
2013年 8月24日に京都・嵐山に所用があり、ついでに最初は、橋長155 m の巨大建造物であるところが見所なのかな、と思ったのですが、橋の上で確信したことは、
渡月橋一帯の広大な空間
が見所なのだということです。
渡月橋が、亀山上皇が、橋の上空を移動していく月を眺めて「くまなき月の渡るに似る」と感想を述べたことからと名付けられた(Wikipedia, 2013年9月18日 (水) 16:12 の版)ことからも分かるように、川幅が広くなった桂川にかかる渡月橋からの全天の眺めを遮るものはありません。
渡月橋のすぐ上流には、西高瀬川の起点になる葛野大堰((かどのおおい))があり、悠然と水をたたえています。そして、水面(みなも)の背景は、緑の山です。
壺にとって、中の空間が一番大事だという話がありますが、渡月橋は、空間を感じさせる、そしてそれと同時に壺をみせる装置だと言えます。
(補足: これは小雨の日に観光したからかもしれませんが、橋のたもと(中ノ島公園)はとても静かで、道路橋でもある渡月橋上でも静かでした。この静けさも見所です。)