ベルリン動物園。1844年開園。プロイセン王 フリードリヒ・ヴィルヘルム4世の御代。
オーストリア帝国のシェーンブルン動物園へのプロイセン王国の対抗だろうか。
1849年、フランクフルト国民議会で小ドイツ主義(オーストリアの排除)によるドイツ統一が示される。ヴィルヘルム4世に、同議会は「ドイツ皇帝」の称号を贈ろうとしたが、王は戴冠を拒否した。これは、帝位を民衆ではなく諸侯の協議によって決められるものと考えたことが理由で、王は、同じく小ドイツ主義によるドイツ統一を目指していた。
王の戴冠拒否は、“正統なるドイツ皇帝”を求めたことのむしろ表れであろう。