世に役立つこととは、良きことを再現することである

世の中に役立つこととは、良きことを再現することである。

「組み合わせ」は、その強力な手法である。

様々な組み合わせを試行し、良い結果をもたらす組み合わせを選び出し、以降はこの組み合わせを実施する。良い結果は、高い確率で再現される。

「つなぎ」まで考慮しているか

自分の責任範囲を超えて「つなぎ」まで考慮しているかどうかが、総合したときの成否を分ける。

W・ブライアン・アーサー=著, 有賀 裕二=監修, 日暮 雅通=訳 : テクノロジーとイノベーション―― 進化/生成の理論 (みすず書房, 2011) p.107.

 ここには一般的教訓がある。コストは、活動がひとつの世界を離れて別の世界に入るときに積み上げられる。… “つなぎ技術”は、たいていはドメインで最も扱いにくい一面だ。

組織者的才能

ディドロ, ダランベール=編, 桑原 武夫=訳編 : 百科全書―序論および代表項目 (1971, 岩波文庫) p.396.
多田 道太郎による解説「『百科全書』について」より。

 ディドロはまれにみる組織者的才能の持ち主だった。だいいち、彼は怒りを押える天成の才をもっていた。いつも陽気で、頑健だった。彼は他人の美質をよく見抜き、人々の発想の交叉点に立ちえた人物であった。さらに先見の能力を持ち、柔軟な戦術に長じていた。