ミクロ現象のマクロにおける表出に関するシミュレーターの開発手順

ミクロ現象の小スケールにおけるシミュレーターの開発する。

小スケールにおけるシミュレーションの結果を整理して、ミクロ現象のマクロにおける表出を表す、大スケールシミュレーターにおけるパラメタリゼーションを考案する

上記パラメタリゼーションを実装した大スケールシミュレーターを開発する。

製品の技術思想

「製品の技術思想」とは、その製品に関して「こうである」と自信を持って断定できる思想 * である。

技術思想は、その製品において最大限に重視されている。対して、技術思想に反する思想は、その製品において否定・軽視・無視されている。

技術思想は、その製品の長所とどうしようもならない短所を示唆する。

その製品の開発者でない人にとって、製品そのものから技術思想を知ることは、逆解析作業であり、困難を伴う。

* 「自信を持って断定できる思想」として、たとえば、以下を挙げることができる。
  ・コンセプト
  ・ターゲットとする市場
  ・「AでBする」という簡単な主語述語関係
  ・「AとBを組み合わせる」という簡単な組み合わせ構成

3D-CAD・CAE

3D-CAD・CAE の説明をしてくれた人が言いたかったのは、こういうことなのだろう。

従来の設計 (2D-CAD を使った設計)

設計手法:
数少ない条件のみ評価の対象にし、それらに関して最適な解を目指すことによって、評価外の条件が加わっても全体として合格できる。

3D-CAD・CAE を使った設計

設計手法:
(合格できる設計解の領域にまで短時間で達し、その後は) さまよいながら設計する。数多い条件を評価の対象にし、合格した複数の設計解を比較して採用する設計解を決定する。

採用される設計解:
いろいろな方向から多様な情報を含むモデルを見て、最適の近傍にある設計解

関連:
シミュレーション技術の発達によって可能になる、非系統的な設計手法

試行錯誤を削減して、最適化を実施する

最近の新技術が向いている一つの方向は、「試行錯誤を削減して、最適化を実施する」方法の構築である。

すなわち、
 ・試行に必要な時間やコストの削減 (:コンピュータシミュレーション、模型試作など)
 ・試行回数の削減(:品質工学など)、最適化の自動化、最適化を解析的に実施する方法の構築
である。