物理はあなたをいつ何時でも護る

物理はあなたを、いつ何時でも護る。任意の時刻において、あなたを護る。

発想の元:
起きていることはすべて正しい~バイクの初負傷(右手首骨折)からの考察- 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!

1. 事故は一瞬で起こる
2. 自宅の側など、気を緩めたときに起こる
3. ヘルメットやプロテクターはものすごい威力を発揮する。それがないのは自殺行為

押さえておきたい文章「100年前の技術から現代への教訓を学ぶ」

新技術の普及について。

100年前の技術から現代への教訓を学ぶ(15.365 Disruptive Technology) – My Life After MIT Sloan

1) 技術力だけでは勝てない。業界や消費者の動き方を変えないのは新技術普及の鍵

このように、消費者やサプライヤーなど、バリューチェーンの自分以外のプレーヤーの動き方を変えない工夫を凝らす、というのは技術を普及させる上で重要なポイントだ。

新技術によって、バリューチェーンの他のプレーヤーの負荷が出来るだけ少ないことは、技術普及に非常に大切な要素なのだ。

2)既存技術は新技術が出てきたとき、大幅に性能アップする

新規プレーヤーは常に、この旧技術のあがきを覚悟しておく必要がある、と言う話。

3) 技術以外の要素が大切。最終的には技術でなく、システム・アーキテクチャ管理力で勝つ。

人々はそういう技術力より、「GEにお願いすれば全て整う」という理由でGEを選んだのだ。要素技術ではなく、アーキテクチャを支配し、システム全体を提供する力が重要、というのは現代のどの技術にも言える。

科学と技術、偶然と必然

谷川 流 : 涼宮ハルヒの驚愕 (後) (角川スニーカー文庫, 2011) p.50.

 ――この世に偶然などありません。すべては必然です。認知することができなかった必然を、人は偶然と呼ぶのですよ……。

科学は、人類の認識を広げ、人類がそれなしでは偶然だと捉えてきた事柄を必然だと捉えられる状態にする。

技術は、要素において、人類がそれなしでは偶然にしか実現できなかった事柄を必然に実現できる状態にし、システム(信頼度の掛け算、トレードオフ)において、不可能を可能にする。

穴の機能

除去機能――低効率部分の除去による
  ●所要材料量を削減させる。
  ●軽量化させる。

受入機能――空間の発生による
  ●他部品に機能を果たさせる。
  ●貯蔵する(低速な送出・受入)。

力学的機能――面の発生による
  ●垂直受圧面を生じさせる。たとえば、棒を突っ込んだ上で、外部から棒に入力された力やモーメントを、この面を通じて受け取らせることができる。
  ●表面積を拡大させる。接着などに役立つ。

熱流体的機能――通路の発生による
  ●入口・出口を均一にする(バランスさせる)。
  ●不要物を排出する。
  ●流れと流れに伴う現象を発生させる。たとえば、差圧(圧力損失)、対流熱伝達など。

科学技術の段階を考える上での4つの対立軸

科学技術を段階を考える上での4つの対立軸を考えた。

● 知は、技術により生産されたか、それとも技能により生産されたか。

 関連:
 科学は技術化した
 技能としての科学

● 知は「なぜか」を表現するか、それとも「ということ」を表現するか。

 関連:
 2種類の発見

 ヘンリー・ペトロスキー=著, 中島 秀人・綾野 博之=訳 : 橋はなぜ落ちたのか―設計の失敗学 (朝日選書, 2001) p.110.

 数学者や科学者達が必ずしも思い出したがらない事実だが、技術の相当数はまず成功した後にその理論的理解が生まれたのである。もちろん古典的な例は蒸気機関であり、熱力学の工学が成立するはるか以前にそれは発明され、高度の信頼性にまで発展した。実際、動く蒸気機関という人工物自体が、その動作についての理論を呼び起こしたのである。

● 現象の観測は可能か、それとも不可能か。

● 現象の原因の制御は可能か、それとも不可能か。

 関連:
 駆使できるということ