t.A.T.u.、スラブの復活と新たな混沌

1981年生まれの私にとって、世界的な重大な出来事といえば、一番は、1998年のインド・パキスタンの核実験であった。

大国でない、しかも互いに距離が近い敵対国同士の核戦力の顕示であり、私が安全保障に高い優先順位をおく姿勢の一因になっている。

最近になって思うのは、2003年の日本での t.A.T.u. (ロシアのアイドルデュオ。t.A.T.u. – Wikipedia)フィーバーは、それに並ぶものでなかったか、ということである。これには、1991年のソ連邦の崩壊を合わせて考える必要がある。

1991年のソ連邦の崩壊は、共産主義の敗退であった。

2003年のt.A.T.u.フィーバーは、スラブ民族の自由主義陣営での復活であり、新たな混沌の存在を示唆していた。

初出:
Facebook 2018/ 4/21