室田女流の揮毫

室田女流の揮毫を見ていて思ったのだけれど、字を「∠」の形に整えていらっしゃる。「笑」と「無」が分かりやすい。

そのために、「笑」・「無」の第1・2角の「ノ一」は、「レ」の形になる(2角を続けた上で、全体を30度左回転させる)。

また、「期」・「笑」の左下の払い「ノ」は、高さを縮める必要から、払わずに「丶」にしたり、「ノ」を寝かせている。

ここで工夫しているのが「邪」と「福」の最も右下の角である。字の全体を「∠」の形にするためには、縦方向に大きくしなければならないが、それだけでは、字が左方向に倒れそうになる。そこで、「邪」では右方向に大きめに膨らませることで、「福」では「田」を「▽」字型にしたうえで「9」のように口を閉じないことで処理している。

初出:
Facebook 2016/11/ 6

上町台地と大阪星光学院

2016/11/ 5 放送の NHK「ブラタモリ」は、テーマが、大阪でした。

もちろん上町台地が出てきました。番組では、大阪城の北詰付近で撮影していましたが、大阪星光学院 の運動場(台地の上)とテニスコート(台地の下)の間の石垣のほうが断然 迫力が上です。

ネットで探しても写真があまりなかったのですが、分かりやすいのが、この写真↓ かな:
uemc_34DSC_0311.jpg (623×935)

上町台地(天王寺七坂等)2 – 愛染坂?学園坂 – [ 大阪および近畿の景観 ~ Scene of Osaka and Kinki ~ ]

奥に緑色が広がるテニスコートを見た後に視線を左に向けると、そこに垂直に大きな石垣があることが分かります。写真左上方に黒く立っているのが運動場の柵で、その下の草が、運動場の地面から茂る草です。高低差がよく分かると思います。

初出:
Facebook 2016/11/ 6

「欅坂46」ナチス風衣装問題は「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」の文脈で考えるべき

アイドルグループ「欅坂46」のナチス風衣装が問題になっています。この衣装は、彼女たちの歌「サイレントマジョリティ」をイメージした衣装のようです:


歌詞 サイレントマジョリティー – 欅坂46 – 歌詞 : 歌ネット

(閑話休題: どうして「No! と言いなよ! サイレントマジョリティ」なのか、どうして「何か言いなよ! サイレントマジョリティ」ではないのか、が私が歌詞について疑問なところです。関連: 反対だけでなく、賛成も表明しよう)

歌詞は、反・管理社会=反・社会主義=反・〈日本の戦前・戦中の統制派革新官僚の思想〉です。ナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)風衣装という発想は、選択肢の一つとして必然でしょう。

サイレントマジョリティとナチスというと、この詩が想起されます:

マルティン・ニーメラーの言葉に由来する「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」

彼らが最初共産主義者を攻撃したとき – Wikipedia [2016年11月13日 (日) 09:46 の版]

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は共産主義者ではなかったから
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
私は社会民主主義ではなかったから
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は労働組合員ではなかったから
そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった

この詩は、反・ナチス風衣装を意味しません。むしろ「彼らが最初に欅坂46を攻撃したとき、」と読めるのです。

初出:
Facebook 2016/11/ 6