池田市立五月山動物園に、2017年10月、オーストラリアから若いウォンバットが届きました。
アイドル「Keeper Girls」がいてこそ、実現に成功した事業です。
「Keeper Girls」が、事業成功のために、どのように作用したかを考えると、以下の2つの「アイドルとは、○○である」に行きつきました。
(1) アイドルとは、スタックコンテンツをフローコンテンツに変換し出力するメディアである
アイドルは、表現するメディア(媒体)です。
源である固まったスタックコンテンツを、表現によって、時間的に連続し且つ変化があるフローコンテンツにして、周囲に発信します。
情報の受け手に より合わせた表現で、より多彩に(噛み砕かれて、色々に、魅力的に)提供されることになります。そして、情報の受け手に、理解・納得を超えて、共感と共鳴を引き起こす程まで、真に伝わるのです。
参考:
梅田 悟司 : 「言葉にできる」は武器になる。 (日本経済新聞社, 2016〈底本は日本経済新聞社(2016)〉) No.132/2177.
伝わり方にはレベルがある。
不理解・誤解→理解→納得→共感・共鳴
(2) アイドルとは、将棋の王将のような存在である
平和な目的の活動であっても、実際の効力をもつ活動であるならば、それは闘争です。なぜならば、その活動に、他の活動のために使うこともできた予算・お金を割かなければいけないからです。お金がかからない活動であっても、人々の限られた時間・関心を割かせなければいけないので、闘争です。
闘争の例として、将棋を考えてみましょう。将棋では、各々の駒が味方同士・敵同士・敵味方の間で相互作用しています。それがバラバラにならず、敵味方 2つの闘争運動する集団を形成しているのは、王将・玉将がいるからです。
闘争運動する集団には王将が存在します (なお、敵は、いなくてもいいです。闘争運動する集団に属さない人がいればいいのです)。
王将は、決して一番強い駒ではありません。一マスしか進めません。実際には王手を放っておくことはルール上できませんが、歩にすら攻め込まれれば、討ち取られてしまいます。王将が自軍の駒を統率するように見えますが、将棋で駒を動かすのは、実際には、天の声たる、プレイヤーです。
しかし、王将が存在しないと、闘争運動が生じず、実際の効力にならないのです。
そして、アイドルは、王将としての存在になりえるのです。