食足世平
食は人間の命を支える一番大切なものです。
文化も芸術も思想も、すべては食が足りてこそ語れるものです。
食のあり様が乱れると、必ず国は衰退し、争いが起こります。
食が足りて初めて世の中が平和になるのです。
安藤百福 – Wikipedia (2012年2月1日 (水) 16:39 の版)
自伝『魔法のラーメン発明物語』等によれば、昭和20年代は深刻な食糧不足のため、アメリカ合衆国から送られた援助物資の小麦粉を用いた「粉食」(うどん、ラーメン、すいとん、ビスケット、パンなどの、様々な粉料理の総称)を厚生省が奨励していた。しかし結果論としてパン等が多いため、安藤は、東洋文化であるめん類をもっと奨励すべきだと厚生省課長に提案した。課長は、うどんやラーメンは量産技術が無く流通ルートも確立していないためやむなくパンが主体になっている実情を説明し、麺文化の振興には自ら研究してはどうかと奨めた。当時、安藤は既存事業から手を広げる余裕がなく、話が出たのみで終わったが、これが後にインスタントラーメン開発の契機になったという。