「君の名は。」(2016) 鑑賞メモ

2016年11月の週末、新海 誠 監督作品 映画「君の名は。」(2016)を見て参りました:


● 「結び」は、時間そのもの。

「結び」について、私は、

 ・現在時における、空間次元のつながり

は、常に認識していましたが、この作品で、改めて

 ・時間次元でのつながり

について、認識しました。

映画『君の名は。』三葉のおばあちゃんの名言。“結び”というワードが深い。 | かずのUPノート

寄り集まって形を作り、
捻れて絡まって、時には戻って、
途切れ、またつながり。
それが組紐。それが時間。それが結び。

糸を繋げることも結び
人を繋げることも結び
時間が流れることも結び

● 奇跡の条件

最終的に、町長の決断が町を救った。トップはいるべきである。

トップがいても奇跡が必ず起こるわけではないが、最高意思決定が合議制では、奇跡は起こせない。

● 飛騨弁は、関西弁に近い

飛騨弁 – Wikipedia

北陸方言の影響を受けているからだそう。

31音に圧縮されたヒトの思考・行動

自分の行動は、神話やその頽落した形式である物語によってすでに語られていることの拙劣な模倣に過ぎない。

  ――セネカ「文学なき生活は生ける人間の死であり埋葬である」に対する
Abraxas さん解説より。

そうであれば、ヒトの思考・行動は(ほぼ全て)、和歌に詠まれていることになる。

和歌という31音の圧縮された形態に、ヒトの思考・行動が表現されていることは、日本語の利点である。そのような言語体系を、人類は手にしているのだ。