携帯汎用機の普及による人類の進化

携帯できる汎用機の普及によって、人類と道具がより近接する。

たとえば、スマートフォンをもっている人は、辞書やボイスレコーダやデジカメや、ペン、紙、(情報・通信機器としての)パソコンを、ほぼ常に手の届く範囲に持っていて、使用できるのである。

人類の進化において道具の使用開始が極めて重要な出来事として認識されている。故に、携帯できる汎用機の普及は、人類の進化に関する出来事だと位置づけてよい。

標準化から始まる人類の発展

モノの標準化によって、個々のモノに関してそれぞれ存在していた知識は集積される。集積された知識は体系化される。

体系化された知識は安価で複写・利用される。

また、標準化されたモノ自体の生産コストは安い。

結果、人類は、安価でそのモノを大いに活用でき、余った資源・時間を、さらに先の目的のために使用できる。

予測による制御

予測によって、現在すべきことを算出し実行するという制御。

直近の計測データで修正すれば、精度はより高くなる。

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科学が価値をもつとき | TAKAGI-1の科学・技術的日々

● 科学による予測や予測に基づく制御を実施する:
 ・製品が、その使用において、人間の手に負えないほど 巨大・微小・強力・複雑・高速 である。

シミュレーションプログラム、それが表わすものと効用

シミュレーションプログラムは、それが対象にする現象の理解を表わす。

シミュレーションプログラムによる予測は、目安を与える。目安とは、

 ・だいたいの値(第一推定値 y0 、最大推定値と最小推定値 yMAX, ymin)
 ・結果(y)に大きな影響を与えるパラメータ(x)

からなる。好運にも、シミュレーションプログラムによる予測によって、現象を粗方

 y=ax+b

に表現できれば、極めて有益である。目安は次の知的工程を進捗させる。

堀越二郎は七試艦上戦闘機の設計主任になった時、30歳未満だった

吉村 昭 : 零式戦闘機 (新潮文庫, 1978) p.19.

 堀越[:堀越 二郎]は、[昭和7年(1932年)当時] 五年ほど前東京帝国大学工学部航空学科を卒業入社した三十歳にも満たぬ若い技師だったが、航空学に対する研究熱心な態度とわずかな誤りも許さぬ性格が、社内でも特異な存在として高く評価されていた。その上、入社後イギリス、アメリカ、ドイツの航空機会社を視察、殊にドイツのユンカース、アメリカのカーチス両飛行機製作会社では機体設計研究をした経験もあって、七試艦上戦闘機の設計主任としては恰好の存在であると判断されたのだ。

 しかし設計主任者という大任をゆだねられた堀越は、機の試作に従事したことは初めてのことで、どのように手をつけたらよいのかかなりの当惑をおぼえていた。

銭屋アルミニウム

快進撃・アップル社支える「日の丸工場」の底力【2】 :PRESIDENT Online – プレジデント

大阪・池田市に本社を構える銭屋アルミニウム製作所は、その名の通り自動車やIT関連のアルミ製品が主力。リストに掲載された企業の中でも売上高に占めるアップル社の比率が約7割(民間調査会社調べ)と格段に高い。アップル社の快進撃に牽引され、11年9月期の売上高は162億円と、2期前に比べ7割増で過去最高となった。取材については「すべてお断りしています」と慎重だ。金属加工業界に詳しい人によれば、
「戦前、創業者が堺市で個人商店を立ち上げたのが始まり。アルミ製の鍋ややかんなどの大手だったが、IT関連製品などのビジネスに移行。パソコンやデジタルカメラの金属ケースなどを手掛けるようになった。プレスの優れた技術を持っていて、基本的に軽圧業者から板を買ってプレスをかけ、製品化している」

銭屋アルミニウム製作所。社名の由来は、江戸末期の鎖国体制下で米露や香港とひそかに交易したという豪商、銭屋五兵衛。グループ会社のつくる浮標・標識灯は独壇場だ。鍋づくりの特殊な技術を生かし、自動車や電車の部品を手がける。

小学生のとき(1993年ごろ)、社会科の工場見学に伺った工場。鍋を作っていた。アルミは磁石につかないので、吸盤をつかってハンドリングするのだと教えてもらった。見学後、図工の時間に、工場の様子を絵に描くという課題があり、私は、アルミ鍋がベルトコンベアと吸盤でラインを流れていく様子を描いた。

なお、見学終了時に「質問が少ない」と工場案内の人に指摘されて、(幼き)みんなでブーブー言っていたことを覚えている。