自動車に関するコストは、自動車の購入費と燃料費、有料道路通行費だけではない。(一般)道路の維持、公害対策、事故対策にもお金がかかる(:道路交通システムの負担)。
そのお金をいかに調達するか。
3つの原則が考えられる:
(1) 多く利用する者が多くを負担すべきである。
(2) 負担のために新たに生じる負担は、少ない方がよい。
(3) 初期費用に負担を求めないほうが良い。
負担を初期費用=自動車購入費 にかけると、自動車を新たに使用する者にとって障壁を高くすることになり、自動車交通の大きな系が停滞・萎縮する。
(2)は、つまり、費用の支払い回数は少ない方が良い、ということである。
〈自動車利用者の行動から自動的に負担額を計算し、一括で請求する仕組み〉も考えられるが、燃料購入時に負担を求める方法が簡潔であろう。よって、自動車燃料スタンドには、道路交通システムの負担を正しく、漏れなく集める能力がないといけない。