高校1年生女子による同級生殺害事件を品質管理的に考える

高校1年生女子による同級生殺害事件を品質管理的に考える結論:
佐世保市の高校1年生女子による同級生殺害事件に関して、本事件は無視すべき事件ではない。日本社会の、そのような事件や兆しを起こさないようにする、16歳女子の生産に係る品質能力は十分にある。加えて、そのような16歳女子を発見し、その行動の進展を抑えられればよい。


佐世保市の高校1年生女子による同級生殺害事件に関して。

ハインリッヒの法則によれば、死亡・重傷災害 1件の裏には、29件の軽傷災害、300件の無傷害事故がある。

これを参考に、例の高校1年生女子の予備群を329人として、合わせて、危険集団を330人だと考える。

(1) 「6σ」で考える:

品質管理の世界には、「6σ(シックス・シグマ)」という考え方があり、「100万回の作業を実施しても不良品の発生率を3.4回に抑える」ことを指す(なお、統計学的には、この確率は正規分布での4.5σ以上に外れている確率に相当する)。

これを参考に、危険集団を330人を許容できるか否かを考える(危険集団を不良品にあたると見なすことの倫理的是非は、この際は問わない)。

3.4/100万の不良率は、上側に外れる場合と下側に外れる場合を合わせた確率であるので、ここでは外れ範囲の片側を考える。片側は全体の1.7/100万であるから、

330 人÷(1.7/100万)= 1.94億 人

「6σ」で考えると、危険集団は、母集団が 1.94億 人以上いないと、全くの特異事例(外れ値)として無視するわけにいかない。よって、本事件は無視すべき事件ではない。

(2) 3σで考える:

正規分布に従う分布ならば、±3σ内は、99.73%である。この範囲から上側に外れる場合と下側に外れる場合があるので、ここでは外れ範囲の片側を考える。片側は全体の0.135 %であるから、

330 人÷(0.135/100)= 24万 4444 人

母集団を、日本の16歳女子の総人口 およそ 60万人(2013年 統計局ホームページ/人口推計/人口推計(平成25年10月1日現在)‐全国:年齢(各歳),男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級),男女別人口‐)だとみると、危険集団の発生率は、3σでの不良率よりも低い。

16歳女子を生産する日本社会の品質能力は、高校1年生女子による同級生殺害事件と同類あるいはその兆しとなる事件を引き起こす16歳女子の生産を十分に抑えられており、あとはそのような16歳女子(危険集団)を発見し、その行動の進展を抑えられればよい。

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