銭屋アルミニウム

快進撃・アップル社支える「日の丸工場」の底力【2】 :PRESIDENT Online – プレジデント

大阪・池田市に本社を構える銭屋アルミニウム製作所は、その名の通り自動車やIT関連のアルミ製品が主力。リストに掲載された企業の中でも売上高に占めるアップル社の比率が約7割(民間調査会社調べ)と格段に高い。アップル社の快進撃に牽引され、11年9月期の売上高は162億円と、2期前に比べ7割増で過去最高となった。取材については「すべてお断りしています」と慎重だ。金属加工業界に詳しい人によれば、
「戦前、創業者が堺市で個人商店を立ち上げたのが始まり。アルミ製の鍋ややかんなどの大手だったが、IT関連製品などのビジネスに移行。パソコンやデジタルカメラの金属ケースなどを手掛けるようになった。プレスの優れた技術を持っていて、基本的に軽圧業者から板を買ってプレスをかけ、製品化している」

銭屋アルミニウム製作所。社名の由来は、江戸末期の鎖国体制下で米露や香港とひそかに交易したという豪商、銭屋五兵衛。グループ会社のつくる浮標・標識灯は独壇場だ。鍋づくりの特殊な技術を生かし、自動車や電車の部品を手がける。

小学生のとき(1993年ごろ)、社会科の工場見学に伺った工場。鍋を作っていた。アルミは磁石につかないので、吸盤をつかってハンドリングするのだと教えてもらった。見学後、図工の時間に、工場の様子を絵に描くという課題があり、私は、アルミ鍋がベルトコンベアと吸盤でラインを流れていく様子を描いた。

なお、見学終了時に「質問が少ない」と工場案内の人に指摘されて、(幼き)みんなでブーブー言っていたことを覚えている。