「よい未来を実現するには、どうしたらよいか」スピーチ原稿 Rev.0

「雄弁無き知識は国にとって ほとんど役に立たなかった」―― キケロ (紀元前106年~紀元前43年)

【Rev.0】

こんにちは。きょうは、「よい未来を実現するには、どうしたらよいか」について話をしたく思います。

社会、たとえば国・地域・企業・家族において、自分が少しでも経営に参画していると自覚している人も、自覚していない人も、実際は、少しは経営に参画しています。

コンビニでパンを買う際に、A社のあんパンを買うか、B社のあんパンを買うか。あなたは、A社のあんパンを選ぶとする。A社は利益を得、新たなパン工場を作ったり、もっとおいしいあんパンを開発するかもしれない。反対に選ばれなかったB社は、A社に負けじとあんパンの改良に取り組んだり、あんパンではなくクリームパンの生産に力をいれるかもしれない。

あなたは、社会の経営に参画しているのです。

そこで「よい未来を実現するには、どうしたらよいか」です。

私の答えは、この2つです:

 (1) 問題に対し、よい解決をすること ――〈解決のよさ〉と〈解決をすること〉の両方が必要である。

 (2) よい未来への関心が高くあること、及び 未来に現在から関与すること(行為をすること)。

1点目。問題に対し、よい解決をすること。〈解決のよさ〉と〈解決をすること〉の両方が必要である。

そのために私は 3つの視点を紹介します。心・技・体です。

心。解決をしようとする心です。解決のためのアイデアを思いつく心、それを臆せず、実行しようとする心です。大阪府池田市にある市営動物園、五月山動物園では、2年前、オーストラリアから動物を迎え入れるために、専属のアイドルグループを結成しました。彼女たちの活動が大きな力になって、ふるさと納税も相まって、今年秋、オーストラリアから動物を迎えられる予定です。

技。解決のよくする技です。

我が国には、解決に失敗した大きな経験があります。先の大戦です。先の大戦に対しては、様々なご意見をお持ちだと思いますが、解決の失敗がなかった、という考えをされる方は、少ないと思います。

解決は失敗することがよくあるのです。だから、よい解決をするためには、対策が必要です。

Give & take で分けると、

Give側は、解決者に、解決するための時間や知識・注意点を、提供しなければなりません。

Take側である解決者は、解決するための時間をつくり、知識・注意点を集めなければなりません。

体。解決をするための仕組みです。

 安全・安心系統
 衣食住・エネルギーの供給系統
 公衆衛生・医療系統
 産業
 情報インフラ
 学校制度
 図書館制度、思想及び表現の自由を保障する系統

などが有りますが、人が交わる仕組みである交通(モビリティー)も、あります。解決をするために、人が交わることが果たす役割は大きいです。

地域と地域の間を近づける高速交通も、地域のなかをつなぐ公共交通も重要です。また、クリーンエネルギーや再生可能エネルギーを、便利に交通に使う水素燃料電池自動車への取り組みも、これに入ります。

ここで、振り返りましょう。「よい未来を実現するには、どうしたらよいか」という問いに対する私の答えは、

 (1) 問題に対し、よい解決をすること ――〈解決のよさ〉と〈解決をすること〉の両方が必要である。

 (2) よい未来への関心が高くあること、及び 未来に現在から関与すること(行為をすること)。

です。問題に対し、よい解決をすること、が、以上に説明した、心・技・体でした。

2点目。よい未来への関心が高くあること、及び 未来に現在から関与すること(行為をすること)。

これに関して、ともすれば私たちは、新しく世に出るものに対して、その突飛さから、否定的な感情を抱くことがあります。

しかし、現在世の中に当たり前のようにある良いもの、例えば、スマートフォンや民主主義も、新しく世に出るものも同じです。

これらは、「ポッと出」でも、「独りで」に生み出されてきたものでもないのです。

つまり、ごく少数のアイデアによるものでも、人の労力なく旧態のままから生み出されたものでもないのです。多くの人の叡智と苦心と社会基盤から、だんだんと生み出されてきたものなのです。

そう考えて、新しく世に出るものに向き合うと、その突飛さは、理由と物語があるかわいい特徴に見えてきます。よい未来への関心が高くなります。

現在のものでも、新しいものでも、いくらかわいくても、良くないものには反対を表明すべきです。しかし、良いものに賛成を表明することを忘れないでいましょう。よりよくするアイデアがあったら、表明しましょう。メーカーが改良してくれないなら、改良するための部品の3Dプリンタ用のデータを公開するという手だって、今の世の中にはあるのです。

そうして、未来に、現在から関与しましょう。

以上で、「よい未来を実現する」お話を終わります。ありがとうございました。

関連:
よい未来を実現するには

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少年よ、神話になれ

庵野 秀明 作品「シン・ゴジラ」ブルーレイ・DVDが、発売された。

『少年よ、神話になれ』

庵野 秀明 作品「新世紀エヴァンゲリオン」に感化された少年(・少女)たちは、今、社会人中堅になり、ある程度お金を自由に使えるようになり、また技術を使えるようになっている。

彼ら・彼女らが、〈我が国に関する復習と、国難克服の〉「神話」=「シン・ゴジラ」を経済的に支え、伝道し、真に神話にする。そして、神話の伝道者は、神話の一部になるのだ。

「シン・ゴジラ」に関しては、2016年11月3日から26日にかけてTwitter上で“シン・ゴジラ リアルタイム実況”が行われた。ここでは、劇中と同日・同時刻に、劇の世界の自分ならばどのようなツイートをするかの投稿が、不特定多数により行われた。参加した人は、Twitter上に劇を多面的に再生した。これは、それに参加していない人にも、少なからず影響を与えた。

虚構から現実へ… シンゴジ実況 は時代が『宇宙戦争』から一周したことを知らせる記念すべき鐘だ | ORIVERcinema

「新世紀エヴァンゲリオン」に関しては、東日本大震災の翌日(2011/ 3/12)、午後6時台に首都圏での電力不足が懸念された際に、リアル「ヤシマ作戦」として節電活動が広く行われた。「ヤシマ作戦」とは、作品中において、日本中を停電させて得られる莫大な電力をひとつの目的のために使う作戦である。「ヤシマ作戦」という概念が、神話レベルに広く知られていたこそ、迅速に(所要時間は 6時間程度であったろう)節電活動が広がり、実施されたのだ。

節電徹底へ「ヤシマ作戦」賛同者がTwitterで広がる – ITmedia NEWS


初出:
Facebook 2017/ 3/22

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「教育勅語」が日本人・日本語の形成にもたらした役割

「教育勅語 (教育ニ関スル勅語)」(1890年=明治23年)の、日本人・日本語の形成にもたらした役割は大きいと考える。

当時は、対外戦争として国民意識が高まる日清戦争以前である。藩に分かれていた日本がひとつの国として国民に認識されるためには、国民すべてが声に出せるテキストが有効であった。

「国家は自然なものではない」(水村 美苗 : 日本語が亡びるとき (筑摩書房, 2008) p.108.)。そして、社会的存在である人間らしさは、不自然さを必ず持つ。

日本語の形成といえば、司馬遼太郎は「坂の上の雲」において、日露戦争終戦後の「聯合艦隊解散之辞」(1905年)をその文脈に捉えたが、国民すべてが声に出せるテキストとして「教育勅語」が与えた役割のほうが大きいと考える。

初出:
Facebook 2017/ 3/14

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「聯合艦隊解散之辞」と日本語

司馬 遼太郎 : 坂の上の雲 8 (文春文庫, 1999) pp.288-289.

余談ながら明治期に入っての文章日本語は、日本そのものの国家と社会が一変しただけでなく、外来思想の導入にともなってはなはだしく混乱した。

 その混乱が明治三十年代に入っていくらかの型に整備されてゆくについては規範となるべき天才的な文章を必要とした。漱石も子規もその規範になったひとびとだが、かれらは表現力のある文章語を創るためにほとんど独創的な(江戸期に類例をもとめにくいという意味で)作業をした。

 真之の文章も、この時期でのそういう規範の役目をしたというべきであったろう。かれは報告文においてさかんに造語した。せざるをえなかったのは文章日本語が共通のものとして確立されていなかったことにもよる。その言いまわしもかれ自身が工夫せざるをえなかった。そういう意味で、かれの文章がもっとも光彩を放ったのは「連合艦隊解散ノ辞」である。

聯合艦隊解散之辞 – Wikipedia

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よい未来を実現するには

よい未来を実現するには:

(一般事項) 現代が既に機械文明であることを鑑みるに、よい未来を実現する手段は、人口増加(生殖)、あるいは知能増加(脳の成果)である。

よい未来を実現するには、

 (1) 問題に対し、よい解決をすること ――〈解決のよさ〉と〈解決をすること〉の両方が必要である。

 (2) よい未来への関心が高くあること、及び 未来に現在から関与すること(行為をすること)。

が、必要である。

初出:
Facebook 2017/ 2/28

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戦前・戦中日本の失敗の原因

戦前・戦中日本の失敗の原因 を 3つ挙げる:

● 大きすぎる目標 (理想に向かう中間目標の設定が拙い)

大きすぎる目標

その特徴:
 ・多様な個人・生活を軽視している。大きく少数のものを頼りにする。
 ・無限だと考えているものを頼りにする。

● 希望的観測、机上の空論、こうあってほしいという発想

庵野 秀明=脚本・編集・総監督 : シン・ゴジラ (2016).
(庵野 秀明=企画・責任編集 : ジ・アート・オブ シン・ゴジラ (カラー, 2016) 附属 シン・ゴジラ 完成台本 p.65.)

大臣。先の戦争では、旧日本軍の希望的観測、机上の空論、こうあって欲しいという発想等にしがみついたが為に、国民に300万人以上もの犠牲者が出ています。根拠のない楽観は禁物です

●「空気」に支配される決断

解説:
刺激等価性――「空気」の本質。感情移入と非論理をつなげるもの
図書館戦争ドラマに、人の脳の性質を整理する

対策:
理由を求めよ

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大きすぎる目標

戦前・戦中日本の失敗のひとつは、大東亜共栄圏という目標が大きすぎたことであろう。日華事変(:日中戦争)を継続しながら大東亜共栄圏を建設することは、目標が大きすぎた:

目標が大きすぎる (理想に向かう中間目標の設定が拙い) *1

 その特徴:

 ・多様な個人・生活を軽視している *2。大きく少数のものを頼りにする。 *3

   その結果、以下の機序で損失が生じる:

    単一化による不具合が生じる (そして、不具合への対処が不足している)。

    骨ではなく殻をつくっており *4、駆使や巧い運用ができない。

 ・無限だと考えているもの(例えば、精神力・神通力など)を頼りにする。

*1:
理想に拘泥した国力の使用は非常に危険

*2:
良い理想(現実的な理想)は、必要から生まれる。良い理想では、循環ができている。このブログ記事では、理想を目標と読み替える:

アドルフ・ヒトラー=著, 平野 一郎, 将積 茂=訳 : わが闘争 (下) (角川e文庫, 2016〈底本は、角川文庫, 2001〉) 位置No. 240/6648.

人々は一般に、最も崇高な美の尊さが、けっきょく、ただ倫理的な合目的性の中にだけ存するのとまったく同様に、最高の理想はつねに最も深刻な生活の必要に即しているということを知らねばならない。

アドルフ・ヒトラー=著, 平野 一郎, 将積 茂=訳 : わが闘争 (下) (角川e文庫, 2016〈底本は、角川文庫, 2001〉) 位置No. 247/6648.

人間はたしかに、高い理想に奉仕するために生きているばかりでなく、また逆にこの高い理想が人間としての存在の前提をなしていると考えてよい。そのように循環が形づくられているのだ。

*3:
(孫たちの戦後70年) 創作・研究の現場から(4) 理想社会をあきらめよう 歴史学者 中島岳志氏. 2015/ 7/ 2付 日本経済新聞 朝刊. 抜粋

今の社会が抱える問題や不安を一挙に「最終解決」し、理想の世界を実現できたら――。そんな純粋な欲求が、昭和の戦争へと人々を駆り立てたのではないか。歴史学者の中島岳志(40)は、こうした視点から戦前の日本を見つめる。

 その「理想」と「志」は自国と他国に多大な犠牲をもたらして失敗した。同じ過ちを繰り返さないためには「理想社会の現実化など無理なんだという、積極的なあきらめを持つことだ」と主張する。「人間が不完全である以上、不完全な社会をどこまでも生きて行かざるを得ないのだから」

*4:

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DEX 整備へ、4年間で8隻建造

海自の新型護衛艦、4年間で8隻建造へ=防衛省関係者 | ロイター

防衛省は島しょ防衛強化のため計画している海上自衛隊の新型護衛艦について、2018年度から4年間で8隻建造する方針を固めた。

「新型護衛艦」とは、「DEX」や「30DX」等の呼び方がある艦のこと。

小型艦で島嶼作戦が可能。多機能艦を、コストを下げて多数整備し、島嶼地域での不意の損失(モーターボートでの体当たり攻撃など)が艦隊全体に影響しないようにする。

空母を持たない我が国では、艦に求められる防空能力(対空戦闘能力)が高い。また、DEXは、多機能艦である。小型艦、且つコスト制限がある中で実現する(乗組員育成を含め)のは苦心されるところであろう。

初出:
Facebook 2017/ 2/18

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安心してお金が使える国

2011年 8月28日放送の、読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」において、北川 弘美 さんは、「安心してお金が使える国」であってほしい、と言いました:

「安心してお金が使える国」とは何であるか、について、次の文章があります:

西部 邁 : 昔、言葉は思想であった 語源からみた現代 (時事通信出版局, 2012〈底本は時事通信社(2009)〉) 位置No. 233/3636.

「市」は、漢語でいって、「平」を意味します。換言すると、「公平な価格」で取引が行われる場所、それが「しじょう」であるはずなのです。ジャスト・プライス(適正価格、just price)あるいはフェア・プライス(fair price、公正価格)の通念が社会に何ほどか定着していてはじめて「しじょう」は成り立つ、とみなければなりません。

西部 邁 : 昔、言葉は思想であった 語源からみた現代 (時事通信出版局, 2012〈底本は時事通信社(2009)〉) 位置No. 241/3636.

交換における「自由」と一口にいいますが、情報不足のゆえに相手に騙されてしまう自由、やむをえぬ思慮不足のために流行に煽られる自由、不満足な条件におかれているせいで半強制的に何事かを選びとらされる自由など、様々な種類のものがあります。

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暴力が富の再配分を保証する

不平等は「暴力」によって解消される – GIGAZINE (抜粋: TAKAGI-1 たんぶら 2017/ 1/28)

「歴史上のどの時点においても、暴力が富の再配分を保証するのに必要だったということは、普遍的な事実です」と語るのはスタンフォード大学で人文学と古典・歴史の教授を務めるWalter Scheidel氏です。Scheidel氏は「The Great Leveler」の著者であり、本書の中で、石器時代から現在までの歴史の中で、多くの不平等が暴力によって解消されてきたという事実を明らかにしています。

至道 流星 : 雷撃☆SSガール (講談社BOX, 2009) p.270.

「理想の社会なんて、最初から無いってわかってる。だからこそ、蓄積する負債と腐敗を掃除するのに、周期的な革命か大戦が必要だと思うわ。今なら一〇〇年単位でね。今までも人類はそうやって矯正してきたし、そしてこれからもきっとそう。でも私なら、これから三〇〇年維持できるシステムを創り上げてみせる」

注意:
富の再配分は重要な課題ではあるが、社会全体の一側面にしか過ぎない。

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