筋状雲の離岸距離が小さいほど、寒気が強い

筋状雲の大陸からの離岸距離が小さいほど、寒気(移流)が強い。

理由:
シベリア気団は低温・乾燥している。この気団が、日本海を渡る時に、シベリア気団に比べて暖かな日本海から顕熱を供給され、また供給された水蒸気が凝縮して潜熱を発することにより、大気下層が温まり、大気が不安定になる。

「寒気が強いほど水蒸気の蒸発が盛んで大気の安定度を悪くして上昇流が強く、寒気移流が…強いほど大陸沿岸から雲が発生する領域までの距離(離岸距離といいます)が小さくなります」(気象予報士試験対策講座=編著: 資格試験らくらく合格塾 気象予報士実技試験徹底攻略問題集 (ナツメ社, 2004) 別冊 p.72.)。

補足:
筋状雲・帯状雲については、こちらを参考のこと