● 無益・無意味と思われることでも記載すること。
● 感覚器そのままではなく、何らかの手段を使って観察すること。
これらは、次の一連の知的作業の始まり(1)になる。
(1) 感覚器・工業的手段、或いはこれらの組み合わせによって観察して、記載する。
↓
(2) 記載を分類する。
↓
(3) 一般化された記載事象が現れる条件を見いだすために実験する。
↓
(4) 条件と記載を合理的に繋げられる理論を推定し検証する。
条件と記載の関係が分かれば、記載から条件を知ることができる*。記載に含まれる「暗号」を解読して、ヒトが知ることができるのだ。
十分に確からしい理論が得られれば、多くの記載と条件の関係をヒト語で表現でき、それをヒトは理解できる。また、宇宙の道理をヒト語で表現し、ヒトが知ることができる状態への道が一歩進む。
* 論理的にはそうは言い切れない。しかし、記載が多くの情報をもっている場合には、条件から記載を高い確度で推測できるだろう。
初出:
2011/2/27 2:18am
2011/2/27 7:29pm
2011/2/27 7:30pm
2011/2/27 7:52pm
これらは、橋本 毅彦 : 描かれた技術 科学のかたち―サイエンス・イコノロジーの世界 (東京大学出版会, 2008) p.142~「鉄の結晶」、p.150~「冬の華」などを読みながら書いた。
関連:
記載・実験・理論
http://chiq.blog116.fc2.com/blog-entry-174.html
設計技術発展の方法(1) : 実験装置を発展させる
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-2958.html