堀越二郎は七試艦上戦闘機の設計主任になった時、30歳未満だった

吉村 昭 : 零式戦闘機 (新潮文庫, 1978) p.19.

 堀越[:堀越 二郎]は、[昭和7年(1932年)当時] 五年ほど前東京帝国大学工学部航空学科を卒業入社した三十歳にも満たぬ若い技師だったが、航空学に対する研究熱心な態度とわずかな誤りも許さぬ性格が、社内でも特異な存在として高く評価されていた。その上、入社後イギリス、アメリカ、ドイツの航空機会社を視察、殊にドイツのユンカース、アメリカのカーチス両飛行機製作会社では機体設計研究をした経験もあって、七試艦上戦闘機の設計主任としては恰好の存在であると判断されたのだ。

 しかし設計主任者という大任をゆだねられた堀越は、機の試作に従事したことは初めてのことで、どのように手をつけたらよいのかかなりの当惑をおぼえていた。

再生可能エネルギーに関する皮算用

2030年における電力に占める再生可能エネルギー依存率の目標は、およそ30%である。

水力が2010年時点で 7.8%、バイオマスが2020年目標で 約5%、風力が2030年目標で 約5%である。

2030年時点でのバイオマスを約10%と仮定して、残りは約5%である(水力に伸び代はないと仮定した)。

バイオマス、消費電力の5%に拡大 再生エネの柱に
2012/8/16 14:00 日本経済新聞 電子版

政府が月内にまとめるバイオマス(生物資源)事業化戦略の原案が16日、明らかになった。現時点で0.3%程度にすぎない日本の全世帯の消費電力量に占めるバイオマス発電の割合を、2020年までに約5%に高める目標を掲げる。

風力促進へ送電網整備、官民で3000億円基金 北海道・東北重点
2012/8/22 2:01日本経済新聞 電子版

政府は原発依存度を2030年時点で0~25%とする3案のエネルギー政策の選択肢をまとめている。脱原発、原発維持のいずれを選んだ場合でも、再生エネは10年度実績の2倍以上となる25~35%まで引き上げる必要がある。再生エネの中では発電コストが比較的安い風力は30年までに5%程度を目指す。